【感想・ネタバレ】サイレント・トーキョー And so this is Xmasのレビュー

あらすじ

「これは、戦争です」12月22日、クリスマスを目前ににぎわう東京・恵比寿で爆破テロが発生。すぐに届いた犯行声明で、犯人は日本国首相との生放送テレビ対談を要求、受け容れられなければ次は渋谷で無差別爆破テロを起こす、と予告する。対する首相はテロには屈しないと拒否。そして翌日、最悪の事態が…!圧倒的なリアリティとスケールでおくる衝撃のクライムサスペンス!映画原作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

前に映画を見たことがあったので、その記憶を辿りながら読み進めた。その日渋谷に来た一人をあのちゃんが演じてたことを最近知って、そのシーンも印象的だった。戦争は終戦を宣言したら終わるわけでなく、関係したすべての人に思い傷を、一人が負うにはあまりある傷を負わせる。自分はそのことを本当の意味で理解することはできないのかもしれないが、それでも理解する努力はしなければいけない。そんなことを考えました。

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2023年04月26日

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ネタバレ

ある日テレビ局に「恵比寿にあるカフェに爆弾を仕掛けた」と爆破予告がくる。
その取材に下っ端の2人が恵比寿に出向くと、1人のおばさんがいて、下っ端のうち1人が椅子に座らさせられる。
なんとその椅子には、重量に反応して爆発する爆弾が仕掛けられてるとか。
爆弾はそれだけで終わらず、犯人から「次は渋谷のハチ公前」と予告される。
たくさんの警察や爆弾処理班を配置させるが、爆発ギリギリまで爆発の居場所に気付けず、またたくさんの野次馬がいたせいで、たくさんの死傷者を出してしまう。
そんな渋谷のハチ公前で、怪しい動きをしている男がいた。
その男が犯人じゃないかと疑った1人の女により通報され、追い詰められるが、その男は犯人ではなく、他に思い当たる人間がいるという。
その人間とは、20年前に自分と母親を捨てて行方不明になった実の父親だという。
その父親を追い詰めたが、何故かその場に居合わせた恵比寿でのおばさんと話をしたがっていて、場所を変え話をすることを条件に爆弾のパスワードを教える取引をした。
場所を変えるための車の中でパスワードを教えられるが、その直後にその父親の車が川に落下し、直後に爆発が起きた。
その父親の遺体は翌日の捜査で見つかったが、おばさんの遺体は見つからなかった。
一件落着に見えたが、テレビ局の下っ端のところに、おばさんから手紙が届く。
なんとあの事件の犯人はおばさんだった。
そのおばさんは、夫から爆弾の知識を詰め込まれ、自殺した夫や戦死した仲間のために復讐をするためこのようなことをしたと。
様々な人が登場し、色んな場面が交差し、ドキドキ感もあって、読んでて楽しかったです。

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2022年06月07日

Posted by ブクログ

すごい本やった。

東京に爆弾が仕掛けられ、首相に対話を申し込むが、首相は「テロリストに屈しない」と拒否。

爆弾が。。。

という展開。
色んな人が集まる東京。
そこでの爆弾というワード。

錯綜する人物像の中で、犯人は。。。


一気に読めたシリーズに入るな。
すごかった。

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2022年01月14日

Posted by ブクログ

読み進めてくごとに
まさか!?え?そうなの?
という展開の目白押しで
クライマックスで
もしかしたらそうじゃないかな
と思ってたんだよなぁ
という感じでした。
とても面白かったです。

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2021年09月24日

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最初は東京に爆弾を仕掛けた犯人は誰か…怪しい人が次々出てくるという定番のストーリーだと思って読んでいました。テンポも良く飽きることなく読んでいました。ただ…この本はそれだけじゃなくて…。とてもおもしろかったです。

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2021年05月30日

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映画を観てから読んだ。

ボヤっとしてた部分や、??だったところが
ストンと腑に落ちて(あたりまえか)スッキリ。

そして今の時代にあまりにもピッタリすぎて。。。

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2021年01月15日

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いやー面白かった、想像していた以上に面白かった。
やっぱりあらすじだけじゃ分かんないなぁ中身は。


というわけでサイレントトーキョーです。
何年か前に映画化もされている作品だそうです。
キャスト調べてみたら豪華メンバーすぎて震えました。
そしてストーリーも良い、これ実写になったら迫力すごいんだろうなぁあのシーンとか。
元々群像劇として書かれているので映像化はしやすそうだなぁって感じなのですが、あの、これね。
不思議なことにめちゃめちゃ場面転換も分かりやすいし読みやすいんですよね。
というかまず文書がとても綺麗で読みやすい。
私初めて文章の読みやすさに感動したの京極堂シリーズだったんですけど、それに匹敵するくらい読みやすかったです。


そしてこの物語、今この時代にリアルに起こってもおかしくないなぁって話なんですよね。
爆弾事件だってそれこそ頻繁にイタズラとかで電話がかかったりネットに書き込まれたりしてますよね。
私達って常日頃からそういう物事に触れすぎてどこか「とか言いつつどうせ爆弾なんてないんでしょ?」っていう感覚に陥っちゃってるし、正常性バイアスもしっかり発動しちゃいますもんね。
でもこの中に本物がひとつくらい紛れ込んでいてもおかしくないんですよね。
寧ろこんなに仕掛けやすい国なんてないかもしれないなと思うくらい日本って平和だし。
この話の中で起こった事件に巻き込まれた彼ら彼女らにいつ私がなってもおかしくないんだよなぁと思うとちょっとゾッとします。
やっぱり危険な場所には近寄らないことだよな……自分の身は自分で守るしかないんだ。


さて、何だかいい感じに纏まって終わってる感あるこの話ですが、映画調べてる時に知ったのですがどうやらこれ三部作の一作目らしい。
ということはまだ二作あるってことなのか。
うーん確かに互いに宿命のライバルを見つけたぜみたいになって終わってる人達もいるからその辺が書かれるのか、彼と彼女の続きが書かれるのか、全く関係ない話と見せかけて裏に今回の登場人物がいるとかなのか……。
えぇ、ちょっと期待膨らみますねこれ。

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2025年04月11日

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2020年に映画化された秦建日子さんのクライムサスペンス!スピード感があってサクッと読みきれました!後半はスピード感が軽くてもう少し重厚な展開が良かったなぁと思いましたが最後にどんでん返しがあって唸りました!

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2024年04月25日

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ちょっと人物がゴタっとしてきて分からなくなってしまったが、話自体は楽しめた。
危険な所に近づく怖いもの見たさに戒められた思いです

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2024年02月24日

Posted by ブクログ

ジェットコースターのように息もつかせぬ一気読みさせる小説。
結末がおざなりの感はあるものの、人物関係の深読みなど考えさせられ、楽しく読ませてもらった。
しばらくこの作家を追いかけてみたいと思う。

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2023年05月03日

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特に爆発するシーンは文章から鮮明にイメージすることができ、のめり込むことができます。すごくワクワクしながら読み進めることが出来ました!

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2021年06月15日

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ネタバレ

爆弾テロを題材にしたサスペンスです。一発目は犯人からの脅し。2発目ホンモノだぞ、と犯人から予告があり、総理大臣と話をさせろ、みたいな要求がある。総理は「日本国はテロに屈しない。テロリストとは交渉しない」と断じ、実際に渋谷でテロが起こり多くの死傷者を出す。このあたりの描写は、テロの予告があっているのにのこのこと出かけていく若者や、何も知らずにたまたま通りかかる会社員、嫌だなーと思っているのに友達に連れて行かれる女の子など、普通の人たちがテロに巻き込まれるバックグラウンドが書いてあってドキドキする。面白くはない。人間はなんて愚かなんだ・・・と思う。
しかしちょっと、主人公(と言っていいのか?)の須永の家庭環境の設定がしっくりこなかったな。母親との関係が。お父さんの人物像はなかなか面白かったけど。
国としてテロに対処する、とか、平和を守るということの意義を問題提起した小説・・・なのかもしれないけど、そこまで考えさせられるというよりはただのエンタテイメント・サスペンスでした。

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2021年03月15日

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現代社会に一石を投じるサスペンス。
明日起こるかもしれないようなリアリティーで、自分自身の普段の意識について考えさせられる。
ラストには衝撃もあり、一筋の希望もあり、読後感も悪くなかった。

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2021年02月14日

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映画化され、昨年12月4日から公開された作品の原作。

なるほど。本当は、映画を見に行こうと思っていたのですが、このコロナ禍。映画館に行くのは断念して、本で読むことに。

映画と原作では、中身が全く異なることが少なくありません。映画を見ていないので、映像化されたものがどういうものであったかはわかりません。なので、原作を読んてみての話ですが、なかなか切ない話。クライムサスペンスではありますが、これは時に政府に対する、一種の皮肉でもあるんじゃないかと思いました。

日本で、この作品のように、クリスマスシーズンの恵比寿や渋谷で爆発物が爆破したら、かなりの被害が出ますね。いやぁ、怖い。

タイトルが『サイレント・トーキョー』となっていますが、もともとは『And so this is Xmas』というものでした。クリスマスが舞台なので、もともとのタイトルの方がよかったような気もします。

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2021年02月11日

Posted by ブクログ

何でもない日常とすぐ隣り合わせにいる闇、悪夢ののコントラストは見事。人間の死の状況を明確に書くことで、よりその現実が突きつけられる。日常って何?って少し考えてしまった。

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2021年01月09日

ネタバレ 購入済み

リアルさ

映画が公開されるとのことでその前に読んでおこうと。最後の解説にあるようにとても読みやすく、すぐに話に入り込めます。面白いフィクションだけどいつ自分の身に起こっても不思議でないリアルさに恐くなりました。映画も観たいと思います。

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2020年07月16日

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映画化作品!
爆発テロが起こり、それに巻き込まれた人達を描く。
読み手が止まらずに一気にしました。
キャストさんが豪華だったので、見てみたいと思った!
やはり、秦さんの作品で印象に残るのはアンフェアシリーズだった。

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2025年05月17日

Posted by ブクログ

舞台「Change the World」を観たことがきっかけで手にとった1冊です。
3部作になっていて、第一部がこの『サイレント・トーキョー And so this is Xmas』。第二部が『Change the World』。第三部が『Across the Universe』で完結になるようです

「これは戦争だ」――恵比寿、渋谷で起きる連続爆弾テロ。第3のテロを予告し首相とのテレビ生対談を要求する犯人の目的とは?

まず、クリスマス前の東京恵比寿で爆破テロが発生します。
犯人の要求は「日本の首相とテレビで生放送対談をすること」。そして「これは戦争だ」というのです。
しかし、首相は「日本国は、テロには屈しません。日本国はテロリストといかなる交渉もいたしまん・・・。」というコメントを発表し、犯人の要求にはいっさい答えません。
まぁ、そりゃそうよね。とは思います。
警察も賢明な爆弾捜索をしますが、今度は、渋谷のハチ公前で爆破テロが発生し、数百人の犠牲が出てしまいます。
ちょっと訳ありの刑事、世田は危険な単独行動をしながらもテロリストを追い詰めていくのですが・・・。

正直、表現は良くないのですが「胸くそ悪い」という言葉がピッタリだなと思いながら前半は読み進めていました。
爆弾事件に巻き込まれてしまった、おばさんと青年があまりにも気の毒すぎて、それが自分や自分の大切な人たちだったらと考えるだけで恐ろしくもあり腹立たしくもあり・・・。手に汗握りムカムカしながら読みました。
でも、テロや戦争って、そういうことなんですよね。「嫌だ」とか「やりたくない」とか言える余地もない。平和と言われている今の日本でも、こういう事件が100%起きないとは言い切れない。とても怖いことだなと思いました。
また、沢山の人たちが登場してきます。とにかく登場人物が多くて、誰がだれなのか整理するのが大変でした。でもそれにはちゃんと意味があるのです。

そして、ラストまで読み終えて、「え?ちょっとまってどういうこと?」となりました。続編となる第二部を舞台で見ていたのでなんとなく想像はついたのですが、それでもよくわからなくて、もう一度最初から読み直しました。ラストまで読んだうえで読み直すと、なるほどいろいろ繋がっていきました。正直これは二回読んだ方が良いなと思いました。ページ数もそれほどありませんし読みやすいので是非、二回読みをお勧めしますw

本作は三部作の第一部なので、Endingは「To be Continue」って感じです。
第二部は舞台でみましたが、やはり小説で読みたいと思いますし、完結である第三部も早く読みたいなって思います。
メッセージ性のある小説ですし、多くの人に読んでほしいなと思いました。

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2024年12月14日

Posted by ブクログ

玩具や空砲から始まった連続爆破事件は、渋谷ハチ公前での実弾により数百名の犠牲者を出すに至る。

IT長者の須永を疑った高梨真奈美の通報をきっかけに、事件は犯人の海中での自爆をもって解決をみる。

その後明かされる真の犯人。

「日本も戦争のできる国になるべき」との首相の言葉が動機となったが、「戦争のできる国」とは左がかった人々の常套句であり、一国の首相は使わない。

戦争を否定する犯人が爆破テロを起こすのは矛盾以外の何物でもない。

須永が爆破の殺傷圏を知っていた理由も読む限り明かされていない。

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2024年08月13日

Posted by ブクログ

銅像の質感と全く同じ鈍色の細い首輪をしていた 砂塵と噴煙で透明度が低くなった渋谷の街を 爆発の殺傷圏 『ウンコ投げ競争の優勝者は、手が一番汚れていない人間だ』 一人当たりGDPランキングは下がり続けて二十六位

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2024年06月29日

Posted by ブクログ

映画を見ずに初見で読みました。
テロリストと刑事のよくあるような内容と思いきや、やっぱりよくある内容でした。
最後もすんなり終わった感じ。
アイコが犯人と繋がってることやショーンなど無理やり人間関係を繋げて、ややこしくしてる風だけど、やっぱりよくある内容だった。
でも読みやすいので星三つ

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2023年08月19日

Posted by ブクログ

スピード感がありすぐ読めた。
特に始めの3ページで引き込まれていく。

内容は登場人物が多い分、
薄くなっているかなぁ。

特に仁さん。
よくわからんまま終わった。

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2023年01月17日

Posted by ブクログ

〇クリスマスに起こるむごたらしい爆発の犯人像が浮かばない
クリスマスプレゼントを買いに行ったおばあさんがベンチに座ると、男がやってきて
「立ち上がると爆発しますよ」と言い残していったところからこの物語は始まる。
座る人間が変わったのち、ほどなく通報され機動隊がやってきて、そして、液体窒素をかけた瞬間、爆発した。
犯人は声明文で、首相と対話させなければ、次は本物を爆発させる、と宣言する――

渋谷のハチ公前で爆発すると予告されたが、機動隊はその処理はおろか、見つける事すらかなわない。気づいた時にはもう遅く、多くの、無関係な一般市民が巻き込まれてしまう大惨事が描かれる。

その中で異質なことはいくつもあり、
予告VTRに出演した男性と共に行動していた女性は行方不明、行方を追った先ではさらに爆発、謎のノートが残されている。
現場付近をうろうろしていた須永の不審な行動。
そもそも、犯人の目的が警察も読者もつかめないまま進んでいく事件。
再び東京のどこかわからないところでの爆破予告がされ、いったいこの事件は解決されるのだろうか。

**

事件の真実に近づくために、無鉄砲ではあるものの、刑事の世田と友人の印南が爆破で失明してしまった高梨の行動力が欠かせない。
2人が交わったとき、事件は回転し別角度から解決に向かっていく。

謎が始終多い。
一番は須永の行動の不審さが際立つ。犯人だと思ってくれと言わんばかりに。
犯人が犯人として気持ちを語っている場面がまったく誰の口からも語られない(警察ですら犯人像をつかみきれない)ので、誰が犯人と推測するのも難しいのだが、タイムラインも少し入り組んでいることを念頭に、戻ったりしながら登場人物の関係を整理して読むのをお勧めする。

ただし、真実は最後までわからない。
息を飲みながら読み続けてほしい。

**

コロナ禍になってから東京には行っていないが、書いてある通りの爆発が街で起こったら、起こる前に身を守る行動を取ることができるだろうか。

秦建日子氏は、雪平刑事シリーズ・アンフェアの原作者でもある。
人間の暗部を、そして爆破のむごたらしい様子を、いずれもありありと表現されていることにも注目して読みたい。

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2022年05月08日

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クリスマス目前の12月22日に恵比寿で起きた爆弾テロ。
犯人の要求は首相と生放送での対談。
次の爆弾は渋谷駅のハチ公前と予告されたが、首相はテロには屈しないと要求を拒否。
予告の日、渋谷駅のハチ公前は野次馬で溢れ、最悪の事態が起こる。

平和な日本で起きた爆弾テロ。

取材に行くテレビ局のスタッフ。
偶然居合わせた人たち。
テロの実行役にされてしまう人たち。
面白半分で見に行く野次馬たち。

さまざな立場の人が登場し、誰が主役とも言えないストーリーの進み方が逆にリアル。
まさかと思うことが起こり、急に迫ってくる恐怖感。

ラストは予想外で、ぞわっとしました。

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2022年04月15日

Posted by ブクログ

平和ボケを吹き飛ばす作品

非常に読みやすく、疾走感がありました
映画で【気になってたが観ていなかった】ので読みました

自分が勝手に思ってた作品とは違いました

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2021年10月03日

Posted by ブクログ

渋谷に仕掛けられた爆弾
犯人からのメッセージを発信させられる
気の毒な若者とオバサン。
事情のありそうな警察官。

秦作品は伏線と時系列が入り混じるのが
魅力であり難所。
今作もとても面白く回収させてもらいました、
が、一箇所回収しきれなかった。
かなり気になります。

映画も見ようと思います

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2021年09月28日

Posted by ブクログ

ひょっとして?とは思いましたが、そうだったんだ!という結末でした。
現在と過去が入り混じっているうえ、意味のわからないところもありましたが、なかなか面白かったです。

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2021年08月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人の気持ちを考えながら行動しなさいと、誰もが親や周りの人達から言われて育ってきたと思う。
人の気持ちなんか考えてられない様な状況が迫りくるのがこの小説。でも、深いところで人の気持ちを上手く汲んで行かないと悲惨な結果を招くことになる。。

全てにおいて一番真実に近づいたのは、公太なのかもしれない。

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2021年07月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

スラスラと読めました。初めての作家さんでした。

物語としては大掛かりな爆弾テロという割には
あっさり終わった感じがしました。特に犯人の
動機は納得出来ませんでしたね。こんな事で
普通の主婦が他人を巻き添えにするのかって
感じです。話の途中で色んな人が出てきて
グランドホテル形式の話しと思いましたが余りにも
短すぎてそこまで劇的な感まで至りませんでした。
犯人(?)に行き着くまでの捜査などを細かくして
もうちょっと長くても良かったかも?
何かちょっと惜しい感じがしました。

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2021年05月26日

Posted by ブクログ

スラスラっと読めました。展開もハラハラするもので良かったです。
意外にあっさりしてたかなぁ〜
犯人の動機もちょっと、う〜んて感じで、それでテロ起こす!?みたいな所はありますが、娯楽作品として楽しめました。

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2021年04月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映画から見たため比較してしまうけれど。

映画で不完全燃焼の部分があったため、読んだ。
やっぱり描写は丁寧だったけれど、そこまで読むことは必須では無かったかも。
映画で?と思ってシーンも特に大きな何かはなかった


最後のシーンが、好き。
事件だけ起こして、勝手に死んでいく、みたいな展開は好きではなかったから。
裁かれるべきとも思うけれど、それは物語だから、議論すべき点ではないね。

映画では、戦争の悲惨さが際立ったんだけれど、小説だと現代社会への少しの希望も見えてよかった。
上で必須ではないと書いたけれど、映画がとても面白いと感じた人は読むと楽しめるかも。

私は映画もこの本も普通に楽しめた。

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2020年12月27日

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