秦建日子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ブクレポタイトルは、作品の副タイトルからつけました。
いいネーミングだと思いましたので…。
この作品は、今年の夏、TBSドラマで放映されていたので、記憶にまだ新しい作品だと思います。なんて、偉そうに言いましたが、実は私はドラマを見ていませんでした。
ドラマがあるというのは知っていたのですが、みごとにその時間、見逃していました。やっと、原作を読見終えることができ、読後感は最高でした。
標高2500m超える山の中の厳しい環境に実在する小さな診療所の物語です。北アルプスに夏の間だけ開設されるその診療所は、創設者の小山が「山で亡くなる人を観たくない」と切実に思い、山小屋の診療所に勤務してくれる医師を探すところから始まります。山には遭難がつきものなのですが、家庭内にあるような最低限度の医薬品やささやかな医療器具があれば助かる命も、天空の何もない山小屋であるがため、みすみす命を落とした人も数多いのです。
「なんとかしたい。」
医療の絶対必要性を感じた小山の熱意が、一人また一人と優秀な医師の山小屋への派遣へと繋がります。
山好きにはとても頼もしい診療所だと思いました。
山で事故にあい、怪我をしても、
応急処置をしてレスキューで病院へ運んでもらえます。
命を救うために、常に働く医療チームのスタッフに頭が下がる思いでした。 -
Posted by ブクログ
1歳の息子を連れて捜査に乗り出すシングルマザー高子。
そのベビーシッターとしてコンビを組まされた葵。
二人の掛け合いも面白いのですが、なんと言っても高子が息子連れの捜査を非難される度に出てくる、具体的数値が面白い!
なんの数値かと言うと、子供を預けて捜査に出るとしたらどれだけのお金がかかるのかということ。
高子は刑事でシングルマザー。
保育所に預けるとしてもそれ以外にベビーシッターなども必要。
それらを全てまかなおうとすると、高子の計算によると1ヶ月
30万6千3百円(←妙に細かいのもツボ)。
払えませんよね~。
そういうのを世の男性(とか子供の居ない女性も)は分かってないなと突きつける訳で、それはそれは痛快ですよ。
高子と葵のコンビ+橋蔵で事件をどんどん解決!!
スピード感もあって、とっても面白かったです -
Posted by ブクログ
42歳の会社員と17歳の高校生、大手出版社の編集者……全く面識のない人々が相次いで惨殺された。事件をつなぐのは「アンフェアなのは、誰か」と書かれた本の栞のみ。そんな中、警察と主要出版社に『推理小説・上巻』という原稿が届く。書かれていたのは犯人しか知ることの出来ない事件の詳細と殺人の予告、そして「事件を防ぎたければ、この小説の続きを落札せよ」という前代未聞の要求……ミステリの既成概念を破壊し、リアリティの迷宮へと誘う超問題作!
確かに問題作です。犯人の立場で二度読み返すと非常に面白いですね。作者の思惑だしょうが、なにげないヒントが散りばめられています。新鮮な作品だと思います。 -
Posted by ブクログ
舞台「Change the World」を観たことがきっかけで手にとった1冊です。
3部作になっていて、第一部がこの『サイレント・トーキョー And so this is Xmas』。第二部が『Change the World』。第三部が『Across the Universe』で完結になるようです。
「これは戦争だ」――恵比寿、渋谷で起きる連続爆弾テロ。第3のテロを予告し首相とのテレビ生対談を要求する犯人の目的とは?
まず、クリスマス前の東京恵比寿で爆破テロが発生します。
犯人の要求は「日本の首相とテレビで生放送対談をすること」。そして「これは戦争だ」というのです。
しかし、首相は「日本国は、テロには屈しません。日本国はテロリストといかなる交渉もいたしまん・・・。」というコメントを発表し、犯人の要求にはいっさい答えません。
まぁ、そりゃそうよね。とは思います。
警察も賢明な爆弾捜索をしますが、今度は、渋谷のハチ公前で爆破テロが発生し、数百人の犠牲が出てしまいます。
ちょっと訳ありの刑事、世田は危険な単独行動をしながらもテロリストを追い詰めていくのですが・・・。
正直、表現は良くないのですが「胸くそ悪い」という言葉がピッタリだなと思いながら前半は読み進めていました。
爆弾事件に巻き込まれてしまった、おばさんと青年があまりにも気の毒すぎて、それが自分や自分の大切な人たちだったらと考えるだけで恐ろしくもあり腹立たしくもあり・・・。手に汗握りムカムカしながら読みました。
でも、テロや戦争って、そういうことなんですよね。「嫌だ」とか「やりたくない」とか言える余地もない。平和と言われている今の日本でも、こういう事件が100%起きないとは言い切れない。とても怖いことだなと思いました。
また、沢山の人たちが登場してきます。とにかく登場人物が多くて、誰がだれなのか整理するのが大変でした。でもそれにはちゃんと意味があるのです。
そして、ラストまで読み終えて、「え?ちょっとまってどういうこと?」となりました。続編となる第二部を舞台で見ていたのでなんとなく想像はついたのですが、それでもよくわからなくて、もう一度最初から読み直しました。ラストまで読んだうえで読み直すと、なるほどいろいろ繋がっていきました。正直これは二回読んだ方が良いなと思いました。ページ数もそれほどありませんし読みやすいので是非、二回読みをお勧めしますw
本作は三部作の第一部なので、Endingは「To be Continue」って感じです。
第二部は舞台でみましたが、やはり小説で読みたいと思いますし、完結である第三部も早く読みたいなって思います。
メッセージ性のある小説ですし、多くの人に読んでほしいなと思いました。