森田真生のレビュー一覧

  • 数学する身体(新潮文庫)

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    「数学する身体」魅惑的なタイトルです。
    著者は、京都に拠点を構え、独立研究者として活動する数学者だそうです。「数学の演奏会」なるライブ活動で、数学に関する彼の想いを表現しています。そして、本作で最年少で小林秀雄賞受賞されています。(小林秀雄先生の著作を理解できたことが無いのですが)

    「はじめに」において、この作品を 数学にとって身体とは何か、ゼロから考え直す旅とします。まず、著者の文章力に驚きます。どなたかが、悟りを開いているようなと形容されていました。明確で簡潔。脳と文章が一致しているような印象です。(あくまで個人の感想です。)

    第一章では、数学する身体として、数学は身体を使ってきたこと

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    2022年05月22日
  • 数学する身体(新潮文庫)

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    わかるは自身が変わる、数字という言葉が脳にある記憶を介して自己の世界に認識される。すると、五感により自然を分けようと数字が無意識に機能する。そこに生活が繋がり合理を求めようとする。居心地の良さは数の整列でもある。時流の一方で "0" と "1" に配列されたデジタルが存在するが、果たしてデジタルで人々は幸せになるのか。所詮デジタルでできることはSNSや情報という言葉である。それよりも自然の中にある数字に興味を抱く。例えば植物で "葉の配列や花びらの形成" を言葉に頼らずに "わかる"。自然は言葉以前の根源にある。だ

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    2021年12月01日
  • 数学する人生(新潮文庫)

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    本を読むと時々、時間が流れていく感覚を静かに、だけど力強く感じることがある。だからヴァージニア・ウルフの小説が好きなんだけど、あの時と同じ感覚になった。数学は苦手だけど、ずっと手元に置いておきたい本。

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    2021年11月28日
  • 数学する身体(新潮文庫)

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    学生の時に読んだらこの世界にのめり込んだかもしれない、と思うほど、何も知らない人が読んでも引き込まれる一冊。難しい部分は頭が固くなった今では噛み砕くのに時間がかかり過ぎるので流してしまったが、それでも興味深い話が散りばめられていて面白かった。

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    2021年08月27日
  • 数学する身体(新潮文庫)

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    数学から一番縁遠いと思っている自分が、この本に魅了された。岡潔という巨人に導かれながら、著者はこころに迫ろうとしている。文庫174p
    聞くままにまた心なき身にしあらば己なりけり軒の玉水という道元禅師の和歌を岡潔は次のように読み解く。外で雨が降っている。前肢は自分を忘れて、その雨の音に聞き入っている。このとき自分というものがないから、雨は少しも意識に上らない。ところがあるとき、ふと我に返る。その刹那、「さっきまで自分は雨だった」と気づく。これが本当の「わかる」という経験である。
    森田は、それを次のようにとらえる。自分がそのものになる。なりきっているときは「無心」である。ところがふと「有心」に還る

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    2022年11月28日
  • 数学する身体(新潮文庫)

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    松尾芭蕉や岡潔、チューリングが出てきたりと、小難しい数式が出てくる内容ではなく、数学史と絡めたエッセーとしての面白さもある。

    特に直近”呉漢”を読んだ直後だったためか、P169の岡潔の言葉(「岡潔集第一巻』「春宵十話」第十話「自然に従う」)を引用されている箇所が心に残った。

    なお同著の”計算する生命”も購入しており、積読にならないよう早々に読みたいと思う。

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    2026年03月02日
  • センス・オブ・ワンダー

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    生命の素晴らしさは、思い出させてくれる本

    誰かに生かされて生きている。

    この一瞬に目を向けて生きていく。

    もう一度読み返したくなる本。

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    2026年02月15日
  • センス・オブ・ワンダー

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    ネタバレ

    「沈黙の春」で農薬に含まれる化学物質が自然に与える影響を指摘したレイチェル・カーソン。一歳の甥のロジャーを抱いて海鳴りに包まれ「感じること」の大切さを訴える。著者は言う。多くの親御さんが「自然の素晴らしさを教えてあげたいけれどそんな知識もない」と尻込みする。人間の「知識」など「感じること」に比べたらごくごくわずかな、些細なものに過ぎません。ただ子供と一緒に、自然の不思議さを「感じ」て下さい、と。しかし著者は途中で亡くなり半分は訳者のエッセイ。

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    2026年02月11日
  • 数学する身体(新潮文庫)

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    森田真生さんの『数学する身体』を読みました。
    その不思議なタイトルから、未知の世界を開いてくれそうな期待を感じます。

    “数学”という言葉に、私はどこか身構えてしまいます。

    “数学”とは難しい公式を覚えて、正解を求めるもの。
    その自由のなさを、ひたすら暗記した私の身体は覚えています。

    数の概念の進化から、哲学の変遷を辿ってみよう。
    数字の美学を、俳句の五七五調とともに考えてみよう。

    そんな授業があったら、私たちの身体に宿る“数学”が躍り出しそうな予感がします。

    「きっと森田さんの授業を受けてたら、もっと数学を好きになってただろうな。」

    20まで数えられるようになった娘の顔を見ながら、

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    2025年12月30日
  • 数学する身体(新潮文庫)

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    タイトルに惹かれて手にして、小説かと思ったら違った。難しかったけど、数学で言えることが、他のことでも言えるような結びつきや普遍性を感じたりして、面白かった。情緒は心の糸口、って知れてよかった

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    2025年12月22日
  • センス・オブ・ワンダー

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    センスオブワンダーとは、驚きと不思議に開かれた感受性。

    親子の教育、子供目線、自然を説く本書。

    読んでいると、子への向き合い方が素晴らしいな、と。
    同時に自分の子供時代や親は自分にどう接していたのかを回想する訳ですが。

    皆さんは、子供の頃、今日1日終わる事が惜しいと感じたり、明日が待ち遠しいなんて思いはしませんでしたか?

    大人も子供の時代があったのに、上手く汲み取って上げられず、後々反省、なんてありませんか?

    きっと見方や接し方、感じ方に何かしら変化や気付きを与えてくれるでしょう。!^_^!

    そして、宇宙に地球、そしてそこに存在する様々な生命について、そのサイクルについても考える事

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    2025年12月06日
  • かずをはぐくむ

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    数の学び方についての本かと思えばいわば子育てのエッセイのような本だった。わたしは数学が苦手だけど、まわりはいろんな数であふれている。

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    2025年07月30日
  • センス・オブ・ワンダー

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    自然や生き物に対する素晴らしさ

    自然豊かな田舎で育った自分は、都会に出できたときにメジャーな雑草の名前を知らない友人に驚いたことを思い出した

    きっとこんなふうに育てられた子供は感受性豊かで優しい人になるんだろうなと想像した

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    2025年05月12日
  • 数学する身体(新潮文庫)

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    数学者の岡潔とアラン・チューリングを通し、数学と身体と一見すると全く別のものについて様々なアプローチから迫っていく。

    著者が岡潔の著書を読み感じたことを抜粋すると、『バスケに捧げた日々を思い出した。この人にとって数学は、全心身を挙げた行為なのだと思った。生命を集注して数学的思考の「流れ」になりきることに、この人は無上の喜びを感じていることが伝わってきた。この人の言葉は信用できると直観した。』

    本書を読みながら、著者に対しても言葉に信用が持てると感じた。

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    2025年05月02日
  • センス・オブ・ワンダー

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    やはり我が子とのことを考える。
    感じることを、五感をくすぐるような、
    育めるような関わりを暮らしをしているか。
    私自身はすっかり忘れてしまった、
    そんな感性を。
    消化の準備すらできていない事実、
    次々と与えていないか、自戒する。

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    2025年03月13日
  • 数学する身体(新潮文庫)

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    数学に関しての知識はないが、数学者が探究する姿勢、数学の奥にあるものを見ていきたいという心にグッときた。森田さんの言葉選びが美しい。まさに確信をもって書かれた本。もう一度読み返したいところ

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    2025年02月05日
  • 僕たちはどう生きるか めぐる季節と「再生」の物語

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    ふと、「コロナってなんだったんだろう?」と思うことがあり。
    心の隙間に入るようなタイミングで手に取りました。

    明確な答えはないけれど、1人の親として支えられた言葉がちらほら。

    暑すぎるのも、雨がひどすぎるのも、困ったものだな。でもその原因の一つに自分も含まれている。子どもの未来のために何をしようか。
    目の前だけでなく、ずっと長い時間軸で物事を考えてみたいと思わせられる。

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    2024年12月16日
  • 数学する身体(新潮文庫)

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    内容が扱うものが数学で難解なものなので、本当に理解できているかはわからないが、数学の歴史の中でたどり着いた、客観的な計算ではない、人間的なもの、閃き、心、情緒にたどり着いたチューリングと岡潔。心でないものをタマネギの皮を剥くように特定していって、残る心を探究するチューリングと、数学という道の中で、数学になりきり、情緒とはを体得しようとした岡潔の、最後行き着くところは近しいがアプローチが全然違うところが、絶対的な真理というものはないのでは、と思わせて面白い

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    2024年06月14日
  • 数学する身体(新潮文庫)

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    岡潔とアラン・チューリング。
    難しくてわからないところも多かったけど、難しくてわからないことがあるということを意識することが大切。

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    2024年04月13日
  • 計算する生命(新潮文庫)

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    トークン メソポタミア 数える対象と紐付け → 粘土板の記号へ
    算用数字 16世紀に普及 10個の記号であらゆる数を書き表す
    数直線 数を「量」ではなく「位置」を表す 
    虚数 平面 数直線の0の前後でなく上下にある

    計算+演繹という推論  仮説から出発 推論を頼りに結論を導く
     ギリシャ数学 図と口語による定型表現 知的ゲーム
     ユークリッド「原論」BC3C 12世紀アラビア経由で西欧へ 

    高校までの数学=18世紀以前の数学=数式と計算
    現代数学=直観的な要素を混入させない

    リーマン
     19世紀後半  複素関数=平面間の写像 式ではなく 多様体
    カント  
     認識=感性:空間と時間の枠組

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    2024年03月03日