林總のレビュー一覧
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大学院のビジネスゲームの講義で、余りの会計の知識のなさに情けなくなり、入門編から勉強すべく手に取った本。実務経験にもよるが、3~5年のキャリアがある人なら勤務している会社の状況に照し合せ、一社員としてでなく、経営者的視点から仕事や会社を見直すきっかけを与えてくれるのではないかと思う。
大学教授と突然社長になったデザイナーのストーリ仕立てと、図解入りの説明でわかりやすい。
この書籍で理解が難しいと感じた人は同タイトルで漫画もある。
社員としては付加価値を生む、生まないを時間に換算する有償労働、無償労働など自分の働き方を考えるきっかけににもなる。
経営を会計的視点を用いて全体的に捉える入門書として -
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前2作の引き続き、会計の基本をストーリー仕立てで描く本。
2作目が面白かったので3作目も続けて読んでみましたがこちらもおもしろかったです。
新たな登場人物、コンサルタント会社出身の従兄弟の振る舞いや、M&Aするべきかどうかなど。経営危機に3度陥り、銀行の融資引き上げ期限までに収益を向上させるかどうか、ストーリーとしても面白く読めました。
コハダと大トロの話は1冊目の「餃子とフレンチ」にも出てくるので、なんでこのタイトルなんだろう?と思いましたが、利益を考えるためには粗利だけではなく資金回転率を考えて在庫を減らす事が必要、という例えとして出てきました。1冊目の本では概念として出てきた -
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多くのベストセラー会計本を出している林總氏の新書を読んでみました。
本のタイトルの通り会計数字は虚像だから、信用してはいけないという観点から本当の会計力とは何かを問う本です。
すでに、既出の本で同じようなことは述べられていますが、今回は新書ということで入門的に、既出の本の引用などを含めながら紹介されています。
会計力の強化に必要な要素として、在庫・予算・利益・費用・キャッシュフローの5つの観点が登場します。
これらは、会計の経営に重要なものですが、会計上の数字のみで判断していいかというとそうではありません。
そんなことをわかりやすい事例や比喩などを使って説明されています。
著者の管理会計本のエ -
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最近、会計の勉強を怠けまくっているので、モチベーションを上げるために購入してみました。
前作が面白かったので、続編も購入しました。
一作目で粉飾決済を暴くのに大活躍した主人公が、CFOとなって会社の改革に乗り出します。
他の方のレビューにもありますが、CFOというかCEOの視点が多分に含まれており、楽しく読めます。
登場人物間の機微なども描かれていますが、それほどはインパクトなく、さらーっと読めてしまいますね。
今回は、株式譲渡やデリバティブ的なテーマがちょい入れされていますが、一作目に比べると会計の存在感は、やや希薄だと思います。
工場の改革では、スループットについても述べられていま -
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「管理会計」の基本を学ぶ本シリーズの3作目。
一作目は導入編。二作目はITをからめた実務に即した実践編。本作では応用編となると思いきや再び「会計の基本」に戻っての説明が中心となる。
しかし、最終には新しい会計理論等の紹介もあった。通常ではなかなか理解しづらい概念も物語の中で上手く表現されているのでとてもわかりやすく学ぶことができた。
中でも実際に工場に行って工場の視察をするシーンでは本当にその場で工場を見学し、かつ見るべき視点がまとめられて説明されており自分が実際に行った錯覚さえ覚えた。
本シリーズはただの会計の知識に留まらずそれをどのように実際に活用していくべきかまで迫った良作シリーズだ -
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「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるのか?」の続編。
管理会計の入門書である本書。
前作のような新鮮さはなかったものの読み物としても楽しく読むことができた。
本書では主にITと会計から「ERP」について書かれている。
言葉としては良く耳にする「ERP」の基本から導入にあたっての注意点や失敗例等の説明もあり、実際に経営にどのように組み込まれていくのかという点では違う角度から学ぶことが出来た。
物語の中で出てくる安曇サンが飲んでいるワインの表現がお酒を飲めない自分にも飲みたい!!とそんな気持ちにさせる。
合間合間にそのような要素が取り入れられており飽きさせない工夫がにくい。 -
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シリーズ第3弾。1を読みたいんだけど、こっちがあったので先に読んでみました。
親戚のしがらみが大変そうだよ、社長。現場と上の立場ってやっぱり違うし、それぞれで利害関係があるからな。一概に何が間違いとか言えないし。会議ってめんどうそうだな。会議未経験者なので、今が楽といえば楽です。下の特権?問題は次から次へと出てくるね。
手続が大変でも、必要な数字はきちんと計算しなきゃなんだね。キャッシュフロー計算者についてもうチョイ勉強してみたいです。私も。買収とか合併か。それこそ大変だよなー。あとリースについて触れられてて、へー!とか思いました。会計処理が変わったんですよね。ちょっと前に。資産、費用とかっ -
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シリーズ2作目なんですね!こっちから読んじゃったよ(笑)何となく話の流れは分かったので、このまま読んでみました。
私の特徴なんですが…やっぱり小説のストーリーの方が気になり読むものの、会計とか数字を後回しにしてしまう!なんか物語に感情移入しちゃうんですよね。なんだこの営業部長、経理部用は!とか。社長、頑張ってーとか。
作者はワインとかお料理好きなのかなとかも思ったり。
会計なんですが、間接費の配賦でここまで差が出るかと、びっくり。会計マジック。赤字が黒字とか、その逆とか。数字の根拠がないと、数字も嘘をつくものなんですね。あとリベートとか売上割引とか。うーん。経営の視点手、すごいことが求められ