林總のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
実家にあったので、読んでみた。そもそも、スルーっと受動的に読める本ほど、何も残らないという感覚を持っている(日本語でも「翻訳」が必要な本の方が、訳しながら自分の頭で置き換える作業をするので記憶に残る)。また「もしドラ」と同じく、ストリー仕立ての本の中に会計や経営のイロハをぶち込む作業は、今まであまりなかった分興味は引くが、結局どっち付かずの駄作になりやすいと思う。本書が設定する目的、読み終える頃には経営者の視点から「会計とは何か」が分かると言うのも言い過ぎ感がある。精々、5万から10万字のストーリー仕立ての本書にそのようなたいそうな役割を期待するのもはなから難しい。
ただ、社会人の常識と -
Posted by ブクログ
経営、管理のビジネス書初心者入門編という感じでとても分かりやすかった。
特に、寿司屋のアンコウとフォアグラのどちらが儲かるかというのを例に出した比較は大変面白く、利益ポテンシャル(PP)の重要性も理解できた。
結局本紙のタイトルの答えははっきりとは出されていない。
限界利益で考えるのか、限界利益率で考えるのかで、変わってくる。
在庫回転率を目指すには個数を売らなくてはならない。
そんな単純なことを、数字を分かりやすく使って説明してくれた。
シンプルな式を用いて、自分の会社の全体像を計る方法を教養。
これに当てはめると自分の会社は完全に、限界利益率を上げるのに必死で、回転率を無視しているよ -
Posted by ブクログ
餃子屋は高級フレンチよりなぜ儲かるのか?がベストセラーになったと
聞いているが、それにつづく「美容院と1,000円カットでは、どちらが儲かるか?」
そして「コハダは大トロよりなぜ儲かるのか?
管理会計に関する書籍ですが、ストーリー調で書かれており、
楽しく読むことができました。
細かな数値や管理会計の表現方法にこだわらず、物語を読む感覚で
さらっと読むだけでも、会社経営にとってどのような感覚が必要なのかを
知ることができます。
会計数値だけではわからない会社の活動実態をどのような切り口で
観察して、考察していく必要があるのか理解するのに役立ちます。 -
Posted by ブクログ
タイトルは餃子屋になっていますが、本の内容としては父の急死によって急遽社長を継ぐことになった娘新社長がコンサルタントの助言を得ながら会社を立て直すというお話で、それを読み進めることで必要な会計知識や、粉飾決算の見破り方等が自然に理解できるように工夫された素晴らしい本です。ここで触れられている内容は経理以外に携わるビジネスマンにとっても重要なものばかりだと思います。
以下はためになったポイントです。
・利益とは売上や費用とは別に存在する、差額概念である(p25)
・会計はルールを守り続けることが正しい、会計ルールが絶対的真実を求めない以上、そのルールを適用した結果としての利益は、絶対