林總のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本当に分かりやすい会計の書籍です。今まで全く財務や会計に触れたことがない人、学生にもおすすめです。
まず、会計用語を平易に解説しています。少し込み入った内容には例をあげて説明してありますし、要所で図式化しており内容が整理できます。
また、時折世間を賑わす経済犯罪にも触れ、経済犯罪が尽きない理由や、その手法を概観しています。リーマンショックやエンロン事件等、アメリカで起きた経済問題の背景を暴いています。
本書では、財務会計、管理会計のどちらも取り扱っているため、経営者だけでなく、現場の管理職にも役立つことでしょう。仕組みが分かってくると、経営者が何故ベースアップしたくないかも見えてきます。 -
Posted by ブクログ
ネタバレだいぶ前に少し話題になった本ですが、
積読していたのをようやく読み終えました。
よくあると言ったら失礼ですが、会計に関するビジネス書です。
読み進むにつれて、本当によくある会計本だなーと思っていたんですが、
それがそうでもなく、結構突っ込んだ話にまで触れていました。
会計本というよりは、どちらかと言うと、エリヤフ・ゴールドラット氏の
『ザ・ゴール』にも雰囲気が似ている本だと感じました。
また会計的な内容以外にも、ビジネス書のエッセンスも入っていて、
「社長の仕事は会社を潰さないことに尽きる」
「ひまつぶしは一番忙しい仕事である」
「経営者の仕事は機会損失を最小にすることだ」
「現場 -
Posted by ブクログ
餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?
「読むだけで「経営に必要な会計センス」が身につく本という副題に魅力を感じて読んでみた。
会計についてはほとんど素人で、簿記は多少かじった程度。
しかし、社会人として会計についてなにも知らないわけにはいかないと、常々思っていた。
実際読んでみて、ストーリー性があってかなり読みやすかった。
突然会社の経営を任された女性が一から会計を学んでいくわけであるが、わかりやすい例を用いた流れと、その跡に細かい解説があり、理解が深まった。
ただ、やはりある程度、簿記の知識は必要になる。
最後にすっきりさせてくれるストーリーもよい。
この本をきっかけにして、会 -
Posted by ブクログ
突然父の遺言で社長になってしまった洋服デザイナーの娘が、ちょっと変わった会計士からアドバイスをもらいながら、会社を建て直すストーリーで、面白くて勉強になりました。
この手の作りの本は最近多いですが、読みやすくて結構好きです。
この本で、
キャッシュフロー
限界利益率
原価計算
主にこれらのキーワードについて勉強になりました。
そして一番大切なことは、現金が次の現金になるまでのスピードを最速にすること。
これはシステム開発でも小売でも同じと日々考えていることが、会計の言葉で確認することができました。
また経営者の仕事は機会損失を発生させないことだけと言っても言い過ぎではないという -
Posted by ブクログ
本書は、起業したい若い人や、サラリーマンなら会社の数字を通じて社内における自分の立ち位置を理解したい人にお勧めです。
普段、私が会計の本を読む時は、初心者投資家さんに「投資の勉強をするには、どのような本がお勧めですか?」と聞かれた時に「コレ」と言えるものはないだろうか、と探すことが目的の一つでもあります。
今回も、そのような視点で本書を手に取ったのですが、投資家の立場というよりは、会社の状態を数字に置き換えて見るために役に立つものだと感じました。
また、リーマン・ショック以後、投資家の間でも会社の評価基準が変わってきています。利益重視からキャッシュフロー重視へと。その理由も本書からつかめ