林總のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?」の著者、最近ではブログ小説も人気の著者が管理会計について解説する本。
会計には、財務会計と管理会計の2種類があります。
財務会計とは、外部の利害関係者に対して会社の活動実績を報告するための会計、管理会計とは経営管理に必要な会計情報を経営に役立てるための会計。
一般的に会計というと財務会計を指します。
大会社であれば株主などに対して報告しますし、中小企業でも銀行や税務署などに報告しなければいけません。
しかし、不況の今日ではむしろ管理会計のほうが重要になります。
でも、会計事務所はどちらかというと管理会計は苦手。
経営に役立つ会計、会社を強くする会計とは何か…というヒントが少しはつかめたかも。 -
Posted by ブクログ
「利益は意見、されど現金は事実」
入門書といえば入門書だが、一般的な会計の入門書のように財務3表の見方に焦点をあてるのではなく、利益と現金の考え方や財務会計と管理会計など、実際の財務諸表に入る前の概念的な部分に力点が置かれているのが特徴的。
そういった点では、巷の入門書に対する入門書。
会計の限界についても所々述べられていて親近感がわく。
無理矢理、「こうすればさっと会社の事が理解出来る!」といわれるより、これは分かるけどこれは分からない、と言ってくれる方が親切であり肩肘張らずに会計の勉強を始められるかと。
最後の時間軸の話はあまり会計本で見かけないので面白い。
単位時間当りの利益率と、付加価値活動時間に分解することでビジネスの特徴が分かる。
まぁ、この辺も営業時間をサービス提供時間で割って、サービス量を出せば、固定費の配賦額が大きくなるから利益の観点では圧迫を受ける。これを回避するには時間短縮化だ。
という固定費と回転率の話を言い方を変えただけではあるのだが。。
要は表現の仕方によって同じテーマでも色々楽しめるのだなと。
・会計はお金で表現できない事柄には非力
-BSを見れば機械設備を所有していることはわかっても、その機械設備は会社が独自に開発したノウハウの固まりで、それ故に利益率が高いということは全く伝わらない
-従業員がいかに優秀かも、どれだけ知的財産を持っているのかも決算書からは分からない
・販売基準:顧客に商品を引き渡し、顧客が代金の支払いを約束した時点で収益を計上するルール
A.出荷基準:会社の倉庫から出荷された時点
B.到着基準:顧客に到着した時点
C.検収基準:顧客が検収を済ませた時点
-Aが一番多くされているが、粉飾決算をしやすい
・粉飾の3つのパターン
-朝三暮四型:「将来の売上の先取り」「費用の先送り」
-でっちあげ型:架空取引
-臭いものにはフタ型:子会社に損失を押しつけて非連結
・「在庫+売掛金-買掛金」をできる限り小さくして、商売に必要な運転資金をすくなくする
・赤字だろうが、債務超過だろうが、現金が回っている限り、会社は絶対に潰れない
・黒字なのにOCFが赤字
-在庫や売掛金に運転資金が大量に滞っていて循環していない
・CVP
-販売単価を上げる
-限界利益率を上げる
-固定費を下げる
・人が仕事をつくり、仕事が人を要求する。そのため組織はますます肥大化する -
Posted by ブクログ
昨年のリーマンショック以降「100年に一度の恐慌」と喧伝されて、現在もなお不況のまっただ中にあります。先日米連邦準備制度理事会(FRB)が景気底入れ宣言をしましたが、なお予断が許されない状況にあります。
今回の恐慌の原因の一端を担った巨大証券会社・投資銀行「リーマン・ブラザーズ」。包括利益が4000億円もありながら破綻したその裏には「利益の質」があったとみるのが、公認会計士、税理士で、原価計算の現場に精通した著者林氏の見地です。
前作および前々作のシリーズ同様、小説によって会計や原価計算、財務などを分かりやすく解説していますが、本書の中で現代企業の抱える諸問題に対する著者の強いメッセージが感じ取れます。本書のキーワードとなっている「利益」と「儲け」。利益とは何か?儲け(キャッシュ・インフロー)とは何か? 本書でこの違いを体得することで、真に“強い”企業に生まれ変わることでしょう。
現在の世界的大不況は「利益中心」の価値観が引き起こし、今企業が求められるのは「利益の意味」。
いわゆる「ハケン切り」の問題も、本書で説明される「固定費と変動費」の関係をよく理解し、「利益の意味」を問いただせば、解決の糸口が見えてくるのかもしれません。 -
Posted by ブクログ
経営にどうITを生かせば良いのか・・・。
その考え方がこの本には述べられている。
実は・・・
ERPの入門書といっても良いかもしれない。
そのくらい、ERPについて判り易く書いてある本。
もちろんシステム的な薀蓄が書いているような専門書ではない。
ERPを導入しようとしている、導入する側からは、
管理会計とERPの結びつき、ERPを導入するメリット、どう生かせば単なる
開発費がかさんだだけの屑資産を回避できるのか、リスクが低減出来るのか。
また、開発側からは、
どういった情報を、どういったタイミングでクライアントがほしいのか、
そのクライアント側の視点の持ち方
を、学ぶことができる格好のERP入門書だ。
もちろん、判り易く管理会計についても述べてある。
だが、それに一見わかりにくい、アレルギーさえ感じられるITを美味く織り交ぜ
解説しているところが何よりの売りなのではないだろうか。
もちろんERPに特化しているわけではない。
経営にどうITを生かせば良いのか・・・。
その考え方がこの本には述べられている。
そこが読みやすく且つ面白い。