林總のレビュー一覧
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「利益は意見、されど現金は事実」
入門書といえば入門書だが、一般的な会計の入門書のように財務3表の見方に焦点をあてるのではなく、利益と現金の考え方や財務会計と管理会計など、実際の財務諸表に入る前の概念的な部分に力点が置かれているのが特徴的。
そういった点では、巷の入門書に対する入門書。
会計の限界についても所々述べられていて親近感がわく。
無理矢理、「こうすればさっと会社の事が理解出来る!」といわれるより、これは分かるけどこれは分からない、と言ってくれる方が親切であり肩肘張らずに会計の勉強を始められるかと。
最後の時間軸の話はあまり会計本で見かけないので面白い。
単位時間当りの利益率と、 -
Posted by ブクログ
昨年のリーマンショック以降「100年に一度の恐慌」と喧伝されて、現在もなお不況のまっただ中にあります。先日米連邦準備制度理事会(FRB)が景気底入れ宣言をしましたが、なお予断が許されない状況にあります。
今回の恐慌の原因の一端を担った巨大証券会社・投資銀行「リーマン・ブラザーズ」。包括利益が4000億円もありながら破綻したその裏には「利益の質」があったとみるのが、公認会計士、税理士で、原価計算の現場に精通した著者林氏の見地です。
前作および前々作のシリーズ同様、小説によって会計や原価計算、財務などを分かりやすく解説していますが、本書の中で現代企業の抱える諸問題に対する著者の強いメッセージが -
Posted by ブクログ
経営にどうITを生かせば良いのか・・・。
その考え方がこの本には述べられている。
実は・・・
ERPの入門書といっても良いかもしれない。
そのくらい、ERPについて判り易く書いてある本。
もちろんシステム的な薀蓄が書いているような専門書ではない。
ERPを導入しようとしている、導入する側からは、
管理会計とERPの結びつき、ERPを導入するメリット、どう生かせば単なる
開発費がかさんだだけの屑資産を回避できるのか、リスクが低減出来るのか。
また、開発側からは、
どういった情報を、どういったタイミングでクライアントがほしいのか、
そのクライアント側の視点の持ち方
を、学ぶことができる格 -
Posted by ブクログ
なかなか貯金が増えず悩んでいたので読んでみた。収支は年間で考えること、年間で決まっている支出を書き出し、それを念頭に置いて生活することはすぐに実践できそう。サブスクで月額支払のものと年額支払のものがあって、年額支払の月に赤字になるということを毎年繰り返している。出て行くのがわかっているお金はあらかじめ見えなくしておいて、あといくら使えるのか明確にわかるような仕組みを作るのが大事なんだろう。
この本では、その仕組みとして、現金主義・封筒管理を推奨しているが、それは流石に厳しい。。今はほぼほぼクレカ決済だし、家計簿もアプリ管理なので、それでうまく管理する方法を編み出してくれないかなー。まぁ筆者の