【感想・ネタバレ】餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年10月23日

ようやく会計の本を読んだ。
読み始めてすぐにマンガ版のこの本を読んだことがあったことを思い出した。
如何に、定着していないかを思い知った。

しかし、会計の概略を学ぶには実にいい本。
B/S、P/L、キャッシュフローの成り立ちを
きちんと理解することができた。

たぶん、読むのが2回目だったらから、...続きを読む少しは(?)
理解が良かったように思う。

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Posted by ブクログ 2015年04月05日

財務諸表の数字はそれだけで意味をなさず、バランススコアカードの一要素。社内研修で習った内容に近く、すんなり腹落ち。

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Posted by ブクログ 2022年02月22日

部下が会計や財務分析に悩む部下にどうやって教えようと考えていて、本屋で発見した本。ストーリー仕立てになっていて、大変読みやすく、財務3表の連関なども自然と身につくのではないかと思う。新入社員が学ぶ財務分析のテキストは、勘定科目の解説やら、CF計算書の作り方(それも大変煩雑で、分かりづらい)で、アレル...続きを読むギーを持ってしまう人が多い。会計や財務分析のセンスがある人は、このような本に頼らずとも、自分で理解し始めるだろうが、苦手意識を持ってしまうと、先へは進まない。そういう人向きの本としては、大変よいと思う。

ただ、章末毎の解説で、いきなり株主価値云々(DCF法など)が登場して、若干違和感があるところもあった。

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Posted by ブクログ 2020年04月12日

管理会計に興味を持つには、とても良い一冊。
まずはこうした小説形式から入って、俯瞰的に学ぶべきことを把握してから、詳細を学ぶ方が絶対に面白い!

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Posted by ブクログ 2016年04月29日

勉強しとことのない会計の知識が物語形式で分かる入門書。
読み終わった後にわかった気になったが、おそらく、すぐ忘れてしまうだろう。
ただ、こういう物語形式の後に、体系化された入門書を読むことで、やっと難しい会計を理解できると思う。
そういう意味では入門書としては最適。

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Posted by ブクログ 2014年03月05日

管理会計(経営と会計のつながり)がよく分かる本でした!
知識が無いので、難しい言葉の言い換えが理解を促してくれたと思います。
簿記とか、そういう事じゃなくて、
会計の考え方で事業運営に活かせることってあるんだと実感しました。

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Posted by ブクログ 2013年04月23日

財務会計と管理会計の基礎について、急に社長に任命された主人公の視点が抗議を受けていくという物語形式での本
基礎的なことが簡単な言葉で書かれており、まったく知識のない人などの入門向け

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年03月03日

だいぶ前に少し話題になった本ですが、
積読していたのをようやく読み終えました。

よくあると言ったら失礼ですが、会計に関するビジネス書です。

読み進むにつれて、本当によくある会計本だなーと思っていたんですが、
それがそうでもなく、結構突っ込んだ話にまで触れていました。

会計本というよりは、どちら...続きを読むかと言うと、エリヤフ・ゴールドラット氏の
『ザ・ゴール』にも雰囲気が似ている本だと感じました。


また会計的な内容以外にも、ビジネス書のエッセンスも入っていて、

「社長の仕事は会社を潰さないことに尽きる」
「ひまつぶしは一番忙しい仕事である」
「経営者の仕事は機会損失を最小にすることだ」
「現場に行き、関係者の話を聞き、とことん原因を突き止める」
「君の考えを理解して、君の情熱を感じとり、それを現場で実現するのは機械ではない。人なのだ。その人を育てることを怠っては何も実現できない」

など、予想以上に濃い一冊でした。

かなり今更な感じもしますが、未読の方はぜひ読んでみてください。

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Posted by ブクログ 2013年02月05日

ストーリーと合わせて説明するので、頭に入りやすい。昔読んだ『 なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?』よりこちらの方が分かり易い。

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Posted by ブクログ 2013年01月25日

餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?

「読むだけで「経営に必要な会計センス」が身につく本という副題に魅力を感じて読んでみた。
会計についてはほとんど素人で、簿記は多少かじった程度。
しかし、社会人として会計についてなにも知らないわけにはいかないと、常々思っていた。

実際読んでみて、ストー...続きを読むリー性があってかなり読みやすかった。
突然会社の経営を任された女性が一から会計を学んでいくわけであるが、わかりやすい例を用いた流れと、その跡に細かい解説があり、理解が深まった。
ただ、やはりある程度、簿記の知識は必要になる。

最後にすっきりさせてくれるストーリーもよい。
この本をきっかけにして、会計の知識を少しづつ増やしていきたい。

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Posted by ブクログ 2013年01月02日

餃子屋さんとフレンチの本ではありません。

数ある『会計の読み方』を書いた本の中では本当に楽しく読む事ができます。小説と解説の2本だてですが、小説も本当に読みやすくできています。


因みに…
餃子屋さんと高級フレンチではどちらが儲かるかは言及されていませんでした…

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Posted by ブクログ 2012年06月22日

突然父の遺言で社長になってしまった洋服デザイナーの娘が、ちょっと変わった会計士からアドバイスをもらいながら、会社を建て直すストーリーで、面白くて勉強になりました。
この手の作りの本は最近多いですが、読みやすくて結構好きです。

この本で、

キャッシュフロー

限界利益率

原価計算

主にこれらの...続きを読むキーワードについて勉強になりました。

そして一番大切なことは、現金が次の現金になるまでのスピードを最速にすること。

これはシステム開発でも小売でも同じと日々考えていることが、会計の言葉で確認することができました。

また経営者の仕事は機会損失を発生させないことだけと言っても言い過ぎではないという話も納得できました。

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Posted by ブクログ 2012年05月22日

全くの初心者が、会計に興味を持てて、少しわかる本。
回転が早いことが、こんなに有利に働くとは。
今まで、税金を計算する以外の会計は、常に行き当たりばったりだったので、反省。
さっそく、バランススコアカードを作ってみようと思います^^

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Posted by ブクログ 2012年05月08日

亡き父が経営していた業績不振のアパレル会社を継いだ娘・由紀が、大学教授の安曇氏から経営・会計のノウハウを受け、会社を復活させるというストーリー。

こう言っては大変失礼かもしれませんが、物語としてはかなり安っぽい。
しかし、安曇氏が伝授する経営・会計ノウハウは、素人にとっては非常に分かりやすい。

...続きを読むまた、本書の最後に登場してくる「バランススコアカード」の考えに沿って、本書は非常に綺麗に構成され、まとまっている。

読んでいて理解が進みやすいので、経営・会計の初学者には非常に有用な一冊であることは間違いないと思われる。

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Posted by ブクログ 2023年01月03日

会計の知識が物語形式で分かる入門書。漫画化もされている。内容はストーリー仕立てになっていてとても読みやすく、まったく知識のない人などが管理会計に興味を持つはぴったりの一冊。タイトルになっている「固定費は少ないが限界利益も小さい餃子」と「固定費は多いが限界利益は大きい高級フレンチ」の2つを比べた場合、...続きを読むあなたはどちらのほうが儲かると思うだろうか?両者はビジネスモデルが異なるタイプなので比較は難しい。答えは本書の中で明かされている。基礎的なことが簡単な言葉で書かれていて、読み進めるとB/S、P/L、キャッシュフローの成り立ちをきちんと理解することができる良書。「ザ・ゴール」の内容に似ている。

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Posted by ブクログ 2018年10月23日

●読み物としても、楽しめつつ、会計について学べた。会計とはなんぞやという人には、読みやすく向いていると思う。

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Posted by ブクログ 2016年09月10日

面白いけど、これの管理会計編、美容院と1,000円カット…のマンガが読みやすかったので、マンガで読もう

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Posted by ブクログ 2014年10月28日

アパレル会社の社長が亡くなり、入社5年目の娘が突然社長になり、さらに多額の借金や無茶な経営で倒産寸前のところを、1から会計を学んで立て直すお話。っていうような流れで順序良く会計帳票の見るべきポイントや初歩的な部分を解説。「会計全然わかりませーん」の人には分かりやすいし、知ってる人も一度見返すのにはよ...続きを読むい本の構成になっている。表題の通り、ものの例えがわかりやすくて数字嫌いでもすんなり入っていける。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年04月11日

(自分の勉強のためのメモ。筆者が書いてないことも追加しているので注意)
1.会計はだまし絵、隠し絵だ
  「利益は差額概念なのだ」
2.現金製造機の効率を上げよ
  バランスシートの左側:現金+現金製造機+製造中現金
             現金製造機=固定資産
             製造中現...続きを読む金=流動資産
  バランスシートの右側:現金調達先(他人+自己)
             他人資本(取引先、銀行)
             自己資本(株主、儲け)

   「利益が出たから現金が同じ額だけ増加するわけではない」
   「現金はB/Sの左、利益は右。現金と利益は別物なのだ」

 バランスを取るためには
 ①機械設備は自己資金又は長期借入金を充てる。
 ②売掛金+在庫<買掛金 とする。
  すなわち 売掛金+在庫ー買掛金<0
  という、他人のお金で商売している状態が理想。
  売掛金:払ってもらうのを待っているお金
  買掛金:払うのを待ってもらっているお金
  毎月 お客から1000円もらえて取引先に500円払うなら破綻しない。
     お客から500円しかもらえないのに1000円払うなら別運転資金が必要。

 バランスシートからその会社のお金の回し方がわかる。
 決算書の分析ポイントとして3つの指標をあげている。
①流動比率=流動資産/流動負債
  流動資産=現金、売掛金、製品、半製品、仕掛品、材料 
  流動負債=買掛金、未払金
  
  流動比率は通常200%を超えるのがよいと教科書に書かれるそうだが、
 筆者はそれを否定し、売掛金+在庫ー買掛金<0 を必要事項としてあげている。
  実際のB/Sから売掛金+在庫ー買掛金<0が読み取り得るのかは記されていない。

②総資産利益率(ROA:Return On Assets)
  =経常利益/(流動資産+固定資産)

 著者言うところの現金製造機が一定期間にどの程度利益を上げたか。
 働いていない(現金を生み出していない)資産が多ければ分母は大きくなり、ROAは小さくなる。
 従って不要資産を処分しROAを大きくするのが良いことになる。
 しかし利益は絶対値ではなく、ある期間を区切った時の差額概念であるので、10年で利益を上げる可能性があるものを1年の判定で切り捨てる事にもつながる(基礎研究や新入社員教育など)。

③自己資本利益率(ROE:return on equity)
  =経常利益/自己資本
 これが低いということは借入金(他人資本)が多いという事で、業績変動リスクが大きくなる。

3.大トロはなぜ儲からないか?

原価50円のコハダを100円で売る(利益50円)場合と
原価250円の大トロを500円で売る(利益250円)場合では、
1個あたりの利益は大トロの方が大きいが、1月単位の売り上げ(利益)を考えるとコハダの方が大きい。
 さらにそのために寝かせてしまう資金量も大トロの方が大きい(無駄が多い)。
 商売でお金を考える時には、金額の高い安いだけではなく時間的要素を一緒に考える必要がある。
 使ったお金が戻って来るまでの時間(現金の回転速度)が短ければ短いほど良い。
 回転速度が速ければ1個の利益が安くてもトータルで高くなる。
 また、売値と仕入値の差の総計という利益の他に、
 使ったお金が次に使えるようになるまでの時間(滞留時間)という概念からも大トロは損である。
 金額に時間を掛け合わせた、資金量という概念で考える。

「キャッシュは現実」
「キャッシュには色づけができない」

 銀行口座に、ある時点で1億の現金があるのは事実だとしても、その1億が借金なのか、利益なのかはわかならい。

 これがわからないと経営上過ちを犯すことになるので、現金の出所がわかるように現金の流れを可視化する。そのための書類がキャッシュフロー計算書である。

著者は3つの蛇口を持つ水槽でキャッシュフォロー計算書を説明する。

 水槽には会社が1年間に作り出した水が貯まっており、これを営業キャッシュフローという。この使い道(蛇口)は大きくわけて3つある。
①投資・・・現金製造機(固定資産)の購入
②銀行・・・借入金の返済
③株主・・・株主配当

 材料を買うお金や常時かかる経費などはお金の行き先に出てこないが、そういうものが売り上げと相殺された後に残ったのが営業キャッシュフローという事でいいのかな。

営業CF=当期利益(売上ー費用)+減価償却費ー運転資本増加額
 運転資本=在庫+売掛金ー買掛金

 だからいいんだろうな。

4.テストの見直しをしない子は成績が悪い

月次決算書で目標と実績を比較し、PDCAサイクルを回す。

 会計は近似値。金額を比較するのではなく背後にある事実を比較する。

5.餃子屋と高級フレンチは、どちらが儲かるか?

・固定費 :売上に関係なくかかる費用・・・店の維持費
     (例:店員の給料、家賃など)
・限界利益:売上金額ー変動費(材料費)
      製品の単位あたり追加的利益
     (例:餃子が一皿売れる度に増加する利益の追加的増分)

・損益分岐点売上
     :限界利益=固定費 となる時点の売上




  


             

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Posted by ブクログ 2014年02月08日

ある日突然他界した父に代わって、経営不振の会社の社長になった娘。会計を学びながら会社を立て直す。

現金製造機とか、平易な言葉にする為に作り出した単語が逆に分かり難くかった。中途半端に会計の言葉を知っていたので、若干混乱した。会計天国の前に読んだ方が難易度の順番的に良かった。

損益分岐点=固定...続きを読む費÷限界利益率

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Posted by ブクログ 2013年12月21日

実家にあったので、読んでみた。そもそも、スルーっと受動的に読める本ほど、何も残らないという感覚を持っている(日本語でも「翻訳」が必要な本の方が、訳しながら自分の頭で置き換える作業をするので記憶に残る)。また「もしドラ」と同じく、ストリー仕立ての本の中に会計や経営のイロハをぶち込む作業は、今まであまり...続きを読むなかった分興味は引くが、結局どっち付かずの駄作になりやすいと思う。本書が設定する目的、読み終える頃には経営者の視点から「会計とは何か」が分かると言うのも言い過ぎ感がある。精々、5万から10万字のストーリー仕立ての本書にそのようなたいそうな役割を期待するのもはなから難しい。
 
 ただ、社会人の常識として最低限知ってくべき(財務及び管理)会計の経営上の意味を、映画を見るのと同じ約2時間で楽しく学べると書として考えると、30万部(その後文庫化、マンガ化される)売れるのも納得。使えない会計は無意味、会計上のカネの流れ、つまりを元に、経営の何処が問題なのか、ストーリー展開で学んでいける。現場を知らない会計は経営には使えないと言う話。

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Posted by ブクログ 2013年06月08日

キャッシュフローとストックがシンプルに書かれた会計リテラシーの本である。営業、投資、財務の3つのキャッシュフローの仕組みがとてもわかりやすい。

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Posted by ブクログ 2013年02月18日

会計の'か'の字も知らないが、会計をどんなものか知ってみたいという人にオススメ。
会計の超入門書と言ったところです。
簿記を勉強するためには向かないです。少々数値が曖昧なので。
具体的に言うと簿記二級を持ってる人には物足りないでしょう。

この構成としては、突然社長に抜擢され、あ...続きを読むたふたと会計を学ぶ女性を描いたストーリーパートと、それぞれの章末につく解説パートの2つです。
ストーリーパートも楽しかったですが、俺としては解説の方が好きだったかもしれません。

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Posted by ブクログ 2012年12月15日

そうなんだぁ~って感じで
ためになったし
会社を立て直す工程が
面白かった。

会計の基本的なところがなんとなく解ったし
何気なく見ていた決算書
こういう風に見るんだとか知ることができました。

餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?
の結果については、読んだときの
お楽しみで(・ω・)ノ

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Posted by ブクログ 2012年11月16日

会計について学びたいと思い読んでみた。初心者の私には、丁度いい感じかな。物語仕立てで会計のイロハを学べます。
会計を絶対的なツールではなく経営のための道具として活用している。会計管理どのようなものかイメージだけはつかめた。

・お金の出入りを可視化するもの
・お金でないモノもお金に換算して経営状況を...続きを読む図る
・曖昧な解釈できるモノで、ある程度、赤黒意図的に振ることができる

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Posted by ブクログ 2012年09月02日

ストーリー仕立てで会計についての知識を書いている。
ストーリー自体はそこまで面白いとは思いませんでしたが、会計初心者には知識が深まってよいと思います。

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Posted by ブクログ 2012年06月21日

タイトルは餃子屋になっていますが、本の内容としては父の急死によって急遽社長を継ぐことになった娘新社長がコンサルタントの助言を得ながら会社を立て直すというお話で、それを読み進めることで必要な会計知識や、粉飾決算の見破り方等が自然に理解できるように工夫された素晴らしい本です。ここで触れられている内容は経...続きを読む理以外に携わるビジネスマンにとっても重要なものばかりだと思います。

以下はためになったポイントです。

・利益とは売上や費用とは別に存在する、差額概念である(p25)

・会計はルールを守り続けることが正しい、会計ルールが絶対的真実を求めない以上、そのルールを適用した結果としての利益は、絶対的に正しいとは言えない(p28)

・バランスシートの左側は、現金と現金製造機そのもの(固定資産)と、現金製造機の内側(流動資産)が描かれている(p40)

・リストラの第一歩は、現金を生まない資産を処分して、元の姿である現金に戻すことである(p43)

・バランスシートの右側は、資金をどこから調達したかを表現している、その源泉は、取引業者・銀行・株主・会社の儲けの4つである(p44)

・すし屋のトロとコハダにおいて、一貫当たりの利益はトロが大きいが、資金量(購入した資金が再び現金になるまでの時間)に着目するとコハダに軍配があがる(p57)

・たとえ大トロであっても、仕入れルートが確保でき、客が多く食べてくれれば、資金滞留期間が短くなり、大トロも儲かる商品に変化する(p60)

・会社が1年間で作り出した現金である営業CFは、投資CF(現金製造機を購入する支出)、財務CF(銀行借入金の返済)、及び株主配当に使われて残りは繰り越される(p65)

・現金CFは、当期利益に減価償却費を足して、運転資本(在庫+売掛金-買掛金)の増加額を差し引いたもの、減価償却費は現金支出を伴わない費用なので追加する(p75)

・限界利益は、売上金額から変動費(材料費)を差し引いた金額であり、製品を追加的にひとつ売った場合に増加する利益のこと(p101)

・限界利益率が高いから儲かるのではなく、高くしなければ商売が成り立たないのが実情(p106)

・製品が売れ残らず在庫が増えないようにするためには、品種・ブランド数を絞り込むことが大切(p119)

・在庫を使った粉飾としては、在庫数量と単価の水増しがある、数年間のバランスシートを比較することで把握可能、在庫金額が年々増加するはず(p134)

・子会社を連結対象から外せば、その会社に対する売上は計上されることになり、業績を良く見せかけることが可能になる(p142)

・製品原価の下げ方は、1)工場の維持費、2)材料費、3)製造スピード、がポイントである(p147)

・当期売上を翌期売上に付け替える(売上計上日を出荷日から得意先検収日に変更)することで、黒字決算を赤字決算に変える(逆粉飾)ことができる(p199)

・日産のV字回復も、決算書を良く見ると、7500億円の特別損失(工場閉鎖、早期退職金、売却予定で含み損のあるものの売却、年金債務の費用計上)を行った1年後に、含み益のある不動産売却、減価償却率の計算方法の変更(定率から定額)、連結対象でない販売会社に大量の車を販売して販売金融債権の増加、がある(p205)

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Posted by ブクログ 2012年06月15日

会計の分かりやすさでは「知識ゼロでも2時間で決算書が読めるようになる!」に劣るが、タイトルがあれなのと物語形式で読んだ気になるのが特徴。
ちょっと残念。

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Posted by ブクログ 2012年05月14日

大学院のビジネスゲームの講義で、余りの会計の知識のなさに情けなくなり、入門編から勉強すべく手に取った本。実務経験にもよるが、3~5年のキャリアがある人なら勤務している会社の状況に照し合せ、一社員としてでなく、経営者的視点から仕事や会社を見直すきっかけを与えてくれるのではないかと思う。
大学教授と突然...続きを読む社長になったデザイナーのストーリ仕立てと、図解入りの説明でわかりやすい。
この書籍で理解が難しいと感じた人は同タイトルで漫画もある。
社員としては付加価値を生む、生まないを時間に換算する有償労働、無償労働など自分の働き方を考えるきっかけににもなる。
経営を会計的視点を用いて全体的に捉える入門書として良書だと思う。

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Posted by ブクログ 2019年01月16日

会計を用いて会社を再建していく物語形式。
これを読むだけで、経営に必要な会計センスが身に付くというのが売り文句。
ちなみにこの印象的なタイトルは、本書の5章に当たる内容であり、
本書全体の内容を表すには不適切だと思われます。

各章に10ページの物語と5ページの解説が設けられているが、
自分にとって...続きを読む、そのレベルに違いがありすぎた。
解説の内容も物語に取り込んで欲しかった。
僕が初学者すぎるのも原因だが、解説は教科書的で難解だった。
(ちなみに僕は、会計などまったく触れたことのない理系学生です。)

1日で読めたが、会計センスが身についたとは思えない。
何回か読み直さないといけないかな、自分にとっては。

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