鈴木大拙のレビュー一覧

  • はじめての大拙 鈴木大拙 自然のままに生きていく一〇八の言葉

    Posted by ブクログ

    編者の選んだ鈴木大拙の108の言葉を、編者の順番で読む事によって、禅とは何かを伝える本書。読み易いものが厳選され、初心者にはとっつき易く有り難い。

    禅とは一般的にイメージされる瞑想をする事とは違うらしい。禅とは、人間の心の底にある無限の創造性を、言語や思想、概念で曇らせる事なく、その創造性に徹し順応して動作する事、とあった。また禅の状態が自ら(の創造性)に由る「自由」な状態あり、 人間はそもそも「生きることの芸術家」であると。

    「自由」と「わがまま放題」が混同されるが、わがまま放題は、自分が主ではなく、実は何かの枠にはめられている「我」の奴隷に成り下がった状態であるらしい。

    また、言語や

    0
    2023年10月23日
  • 日本的霊性

    Posted by ブクログ

    自身の知識・価値観によるところが大きいのかもしれないが、論調や話の流れ、展開を追うことができなかった。理系的な?論理思考フォーマットで捉えがちな思想にとらわれてしまった自分が、流し聞きで理解できる価値観ではない、ということがわかった。日本的霊性は鎌倉仏教の伝来を機に形成されていった(もっと古代から徐々にというイメージだったけど)という説はなんとなく抑えた。

    0
    2023年05月01日
  • 東洋的な見方

    Posted by ブクログ

    難しい文章であるが、西洋と東洋という括りで区分した場合の考え方の違いや東洋的なものの良さをうまく表しているのは感じられた。

    0
    2023年04月08日
  • 禅と日本文化 新訳完全版

    Posted by ブクログ

    『禅と日本文化』を読み終わった。

    (著者の考える)禅の思想を通して、日本文化に禅がどのような影響を与えてきたか、根づいているか、芸術文化全般についてだけでなく、儒学、武士と剣術、俳句、茶道、自然愛について、それぞれ章を設けて述べられた本になっている。

    単に、日本文化について書かれているという本ではなく、著者の考える禅の思想によって日本文化を考察するというような本なので、つらつらと観念的なことが述べられていると感じる部分もあり、けっして、読みやすい本でもないし、そもそも分厚いので、読むのは大変だった。

    ただ、アンバランスや不完全なもの、ありのまま、そのままを良しとする日本人の美意識というの

    0
    2023年02月07日
  • 禅と日本文化

    Posted by ブクログ

    まさに西洋哲学的な知識の体系みたいなものを得ようとして読みはじめたので、冒頭からばかやろう!といわれた気分だった。ただそれである程度禅の概要は理解できてしまう(もちろん体得ではない)ので、その後の禅の考え方をさまざまな日本文化のうちに読みとっていく、という段は、まあその考え方を踏まえたらそういう見解になるだろうな、といった予定調和の感があって次第に飽きてくる。でも禅を知るには格好の入門書なんだろうと思う。

    0
    2022年09月04日
  • 無心ということ

    Posted by ブクログ

    前回読んだ「禅」と同様、読み終わってみて、何かを学べたという感じが全くしない。途中で投げ出さないでよく最後まで読んだと思う。

    何も学べなかったからといって、もう本棚の奥に閉まってしまおうと思わないのが不思議な気分である。何年かかるかわからないけど、もう一度挑戦してみたいと考えているのは、この本になんらかの魅力があるからだと思う。

    0
    2022年08月26日
  • 禅と日本文化

    Posted by ブクログ

    「日本で私も考えた」に、著者が、「「日本文化の入門書」としていろんな人から薦められた」とあったので、手にしましたが、、、、
    私には難解すぎました。
    これを読んで理解する外国人の方々、すごい(@_@)

    0
    2022年08月11日
  • はじめての大拙 鈴木大拙 自然のままに生きていく一〇八の言葉

    Posted by ブクログ

    鈴木大拙さんご本人の著作は歯ごたえ有りすぎたので本書を手に取る。当たり前のことを当たり前に語ってるように見える言葉が並ぶ。真意がつかめない。じっくり何度も読み返さないとその重みを体感できないんだろう。

    0
    2021年09月25日
  • 新版 禅とは何か

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日本を代表する禅学者、鈴木大拙の講演をまとめた本。
    入門書として最適との触れ込みではあったが。。
    いかんせん、私には難しすぎた。
    一応、すべて読み切ったものの、全体像は「?」が付いたままで、容易に理解できない。
    そういうものかもしれないが。

    0
    2019年06月22日
  • 禅学入門

    Posted by ブクログ

    1940年に初版の本書(英文を邦訳)、当時の状況を鑑みても、宗教的背景や歴史など、少々難解。現代を生きる我々にとっては当時の仮名遣い・漢字など、サラサラと読むには少し難しい。

    文庫版として発行された2004年当時の言葉で、巻末に駒沢大学 田上教授の解説があります。本書の全体像がわかりやすく解説されているので、本文に入るまでに解説から読むと理解がしやすいかと思います。

    禅の大家、鈴木大拙が日本の「禅」を世界に紹介した入門書。禅の歴史を紐解くには、難解でも読んでおきたい一冊。

    0
    2018年12月02日
  • 禅と日本文化

    Posted by ブクログ

     禅と日本の文化がいかに深くつながっているか、美術、武士、剣道、儒教、茶道、俳句などの分野にわたり元は日本以外へ向けてかかられた論文を日本語に訳された本。俳句から感じるわびとさび、武士や剣道が禅の考えの中に見出した心の平静を保つために如何にすべきかを述べているあたり、非常に日本の文化を改めて見直すよいきっかけになった。わびと寂の世界感を他国の人に伝える言葉をおそらくは持ちえないが、少し知り直しまた自分の子供にはせめて伝えられるようにはなりたい。

    0
    2018年01月12日
  • 禅と日本文化

    Posted by ブクログ

    わび、さび、無意識。余分なものを省く。
    難しい。分かったようで分からない…。
    この概念を英語で書くこと自体もすごいと思う。

    0
    2018年01月03日
  • 禅と日本文化

    Posted by ブクログ

    書かれた時代から考えると結構考えさせるところある本かもしれんです。実際、国家主義とは無関係とは言いつつ、あらゆる思想・政治・社会に結びつくとも言及しているところを見るに、著者は禅という一つのフィルターを通して日本の柔軟性とも、無私の志向とも、節操の無さとも、危うげさ等々全てを見通していたんだろうなと推察。
    必ずしも禅礼賛に見えないところがこの時代の足枷に対する著者の必死の抵抗とも思えるところが哀しくもあり。

    0
    2016年07月17日
  • 禅学入門

    Posted by ブクログ

    考えずに一気に本質を掴むのが禅的思考。欲張らずひたすら修身に努める。はたから見ればストイックな印象だが、本人にはその気は無く、融通無碍。

    戦いは目的でなく、あくまで手段。詰まるところ静的なものに落ち着くからこそ、禅の一部は武士に好まれたのか?

    0
    2014年11月14日
  • 新版 禅とは何か

    Posted by ブクログ

    ある事柄について、「○○○と解釈した方が良いと思う」「○○○でなければならぬのである」といった表現が多く、その根拠を明示して欲しいと思う箇所が多々あった。しかし、解説を読んで、宗教的体験としての禅に明るい人でなければ、いくら文章で根拠を示されてもわからないだろうということを理解した。

    禅宗のみならず、仏教全体の歴史について学べたのは大きな収穫だった。

    0
    2014年03月28日
  • 禅と日本文化

    Posted by ブクログ

    しわの足りない私の脳みそでは、著者の云わんとする事の半分も理解できなかった。禅と武士、禅と剣道、禅と茶道禅と俳句辺りは面白く読めた。もう少し勉強してから読み返したいと思う。

    目次
    序 西田幾多郎
    原著者序 鈴木大拙
    禅の予備知識
    禅と美術
    禅と武士
    禅と剣道
    禅と儒教
    禅と茶道
    禅と俳句
    後記

    0
    2012年11月01日
  • 禅と日本文化

    Posted by ブクログ

    仏教徒でもあり仏教学者であると同時に長期の海外滞在経験を持つ鈴木大拙氏は海外において禅を普及させた第一人者であり、氏の尽力が無ければニンジャスレイヤーという作品も生まれ得なかったでアイエエエ!禅の思想というのは非論理的・非合理的な側面が強く体系的に学ぼうとすればする程難解になりがちなのだが、本書は氏が英米の諸大学で講演された内容を日本語に翻訳されたものというのもあって入門書として格好の位置付けになっている。古典の引用部分はやや込み入った部分はあるものの、それ以外は概して平易。

    0
    2012年08月23日
  • 無心ということ

    Posted by ブクログ

    禅の世界において、国内外を問わず著名な鈴木大拙さんの一冊ですが、その内容を理解するのは容易ではありません。1回読んだだけでは10%ですら理解出来なかったというのが、個人的な感覚。けれど、決して面白くない訳ではなく、禅の世界を体得するにつれ、本書の面白みも分かるようになるんだろうと思う。

    0
    2012年08月03日
  • 禅と日本文化

    Posted by ブクログ

    半分読んだ。
    禅=抽象概念だと思っていたけど、この本を読んで、実はその逆かも…と思った。
    禅とは、経験から共通概念を見出すことで、たしかに日本人の性格に根ざしたものであると実感できた。

    残り半分は気が向いたら読む。

    0
    2012年01月06日
  • 禅とは何か

    Posted by ブクログ

    禅と仏教との位置関係とか気になっていた所の説明が為されていてよかったと思います。禅は体験、経験を重視する宗教であることが改めて分かりました。

    0
    2012年01月04日