作品一覧

  • 日本美の再発見 増補改訳版
    3.6
    1巻968円 (税込)
    桂離宮をはじめ、伊勢神宮、飛騨白川の農家および秋田の民家などの美は、ドイツの建築家タウトによって「再発見」された。彼は、ナチスを逃れて滞在した日本で、はからずもそれらの日本建築に「最大の単純の中の最大の芸術」の典型を見いだしたのであった。日本建築に接して驚嘆し、それを通して日本文化の深奥に遊んだ魂の記録。

    試し読み

    フォロー
  • 戦争論 上
    3.7
    1~3巻1,210~1,430円 (税込)
    ナポレオン一世により本質的な変貌をとげた戦争形態たる国民戦争を精密に分析して、近代戦争の特質を明らかにした戦争哲学である。なお、戦史の理論的問題に正しい視点を提示し、戦争と政治・戦争の原型・戦争の本性を明らかにする。軍事専門家のみならず、エンゲルス、レーニンなどにも多くの影響を与えた。

    試し読み

    フォロー
  • カント 実践理性批判
    4.5
    1巻1,210円 (税込)
    『純粋理性批判』において認識原理の批判を行なったカントは「第二批判」とよばれている本書において道徳原理の批判を主題とする。義務のための義務を説いた崇高な道徳観が厳密な論理によって展開されているばかりでなく、その行論の間にこの哲人の深い人間洞察をうかがうことができる。倫理学史上の不朽の古典。

    試し読み

    フォロー
  • 日本的霊性
    4.0
    1巻1,001円 (税込)
    現代仏教哲学の頂点をなす著作であり、著者が到達した境地が遺憾なく示される。日本人の真の宗教意識、日本的霊性は、鎌倉時代に禅と浄土系思想によって初めて明白に顕現し、その霊性的自覚が現在に及ぶと述べる。著者は、日本の仏教徒には仏教という文化財を世界に伝える使命があると考え、本書もその一環として書かれた。

    試し読み

    フォロー

ユーザーレビュー

  • 日本的霊性

    Posted by ブクログ

    日本的霊性
    著:鈴木 大拙
    著:篠田 英雄
    岩波文庫 青323-1

    おもしろかった、日本的霊性へと日本人が達するための旅、鎌倉時代に日本的霊性が覚醒したことを解説している
    「仏教の大意」より本書を先に読めばよかった

    日本的霊性の覚醒をみたのは、1つは、浄土系思想であり、今1つは、禅であった

    ■霊性とは
    精神と物質の世界の後ろにいま1つの世界が開けて、前者と後者が互いに矛盾しながらしかも映発するようにならねばならない
    これは霊性的直覚、または、自覚により可能となる

    精神には、倫理性があるが、霊性はそれを超越している、超越は否定の義ではない、精神は分別意識を基礎としているが、霊性は、無分別

    0
    2024年10月09日
  • カント 実践理性批判

    Posted by ブクログ

    カントは『純粋理性批判』で、人間の理論的認識は感性に与えられた現象にのみ関わるものであり、「物自体」を認識することはできないとした。したがって人間の理論的認識能力には限界があり、「神、自由、魂の不死」といった超越的理念を純粋理論理性が扱うのは理性の越権行為であるとした。
    しかしひるがえって『実践理性批判』で彼は、「神、自由、魂の不死」は人間の純粋実践理性の要請であることを証明していく。
    これは一見すると矛盾しているように見える。しかしよく考えてみるとそうではない。
    人体の構成元素は、炭素原子20パーセント・水素原子10パーセント・酸素原子60パーセントくらいであるらしい。元素という視点で見れば

    0
    2021年05月22日
  • 日本美の再発見 増補改訳版

    Posted by ブクログ

    今年は桂離宮に行く!

    高松の達磨寺と洗心亭は訪れました。あのこじんまりとした家屋から見下ろした高松の街を想像しながら、家屋のわきにある石碑に刻まれたich liebe die Japaneche Cultureの言葉の意味を思いました。

    0
    2019年05月19日
  • 日本的霊性

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日本の仏教、哲学の第一人者の日本的とは何かを分析した名著。
    日本文化、歴史に対する深い知見からの洞察は消化するのに何遍も読む必要がありそう。
    現在の日本人的精神(鈴木大拙はこれを「霊性」と呼ぶが)は仏教が日本の大地に順応した鎌倉期に起源を発するとして、それが、真言であり、禅であるとする。
    仏教に興味が湧き、座禅に行ってみたくなった

    0
    2015年06月20日
  • 日本的霊性

    Posted by ブクログ

    キリスト教のは全くの他力である、自他を対立させておいて、その上に他の力のみを打ち立てんとするのである。仏教では、自他の対立は対立であるが、そこに対立を絶したものが動いていることを直覚し(これを霊性的自覚という)、この直覚から、対立の世界を見直すのである。

    0
    2013年09月04日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!