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『純粋理性批判』において認識原理の批判を行なったカントは「第二批判」とよばれている本書において道徳原理の批判を主題とする。義務のための義務を説いた崇高な道徳観が厳密な論理によって展開されているばかりでなく、その行論の間にこの哲人の深い人間洞察をうかがうことができる。倫理学史上の不朽の古典。
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Posted by ブクログ
カントは『純粋理性批判』で、人間の理論的認識は感性に与えられた現象にのみ関わるものであり、「物自体」を認識することはできないとした。したがって人間の理論的認識能力には限界があり、「神、自由、魂の不死」といった超越的理念を純粋理論理性が扱うのは理性の越権行為であるとした。 しかしひるがえって『実践理性...続きを読む批判』で彼は、「神、自由、魂の不死」は人間の純粋実践理性の要請であることを証明していく。 これは一見すると矛盾しているように見える。しかしよく考えてみるとそうではない。 人体の構成元素は、炭素原子20パーセント・水素原子10パーセント・酸素原子60パーセントくらいであるらしい。元素という視点で見れば、人間はそのへんに転がっている物質となんの違いもない。しかし自分や他人を物質のように扱うとしたらその人は異常者だろう。 つまりなんらかの不可知な事情によって、人間はだれでも、自分や他人をあたかも魂を持つかのように考えており、事実そう振る舞っているのである。(自分自身に魂がない、と思う人はいないだろうし、自分と同じような魂を他人も持っているととうぜん推測できるのだから。) 理論理性によれば、人間は単なる物質にすぎないが、実践的には人間は魂を持つものである、これこそは人間の常識的認識のあり方であり、普通人が意識せずに行っていることだ。これは、人間が理論理性と実践理性の使い分けをしているというよりも、魚が水の中を泳ぐように、不可知の「物自体」の中を生きているということだ。 ただし私がこのように言うからといって、いわゆる神秘家が不可知のことをあたかも自分は何でも知っているかのように理論理性に押し付けるということを、カントが認めているわけではない。むしろ彼は、そのような神秘家の態度は往々にして道徳を損ないがちだと警告している。 カントは「理論的認識(科学)に制約を課し、宗教と道徳を守った」というのはよく言われることだが、一方で彼は、批判を経ていない実践理性がみずからの宗教と道徳によって横暴に振る舞うことをいさめてもいる。つまり片面的な制約ではなく、両面に対する制約なのだ。ここを強調したい。
カントの三批判書のうち、道徳における実践理性の機能を解き明かした著作。純粋理性の批判において、消極的に捉えられた自由、心の不死、神という3つの理念が、今度は客観的道徳法則の条件として捉えられる。特に可想界に属する存在としての人間にとって、自由の理念こそが道徳の基礎にあるとするカントの教説は、中世的な...続きを読む「自由」から離れた独自の自由概念を道徳論に導入したと考えられる。その客観主義、形式主義ゆえに現代でもなお道徳論において重要な位置を占めている。
道徳的行為の根拠を説明した著書 カントによれば、目に見える現象の世界は因果法則に縛られている一方でそれらの拘束からは自由であり、これこそが道徳の基礎なんだと たとえばある人が子供が大洪水に流されている状況に直面した場合、それを助けるのは完全義務ではなく非完全義務であって、道徳的倫理的見地になるわ...続きを読むけ でもこの場合、見過ごす、という行為に対する世間的な目、つまり批判非難を浴びるのは想像に易しなんだけど よくよく考えると道徳心て残酷かも とも思う 優しさの押し付けって怖いことなんじゃないのかと思う
中島敦を見習え to 翻訳者 Part 2 翻訳が見事に天に唾している名著。 日本語の遣い方が不可解過ぎる。 さて、これについて当のカントは何と言っているか。 「新語を造るのは、新しい真実を含む思想によるのでない限り、旧い衣裳に新しい布切れを縫いつけて、自分を人なかで目立たせようとする児戯に等し...続きを読むい努力にすぎない。」 ははは。 「批判書」の実際の内容は凄く簡単。 「純粋~~」 "What can we KNOW?" =わからんことはわからん。 「実践~~」 "What can we DO?" =我慢しろ、最悪の場合は神様が来るの待て。 「判断力~~」 ”What is GOOD?" =良いものは良いんだ。
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カント 実践理性批判
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波多野精一
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