鈴木大拙のレビュー一覧

  • 禅と日本文化

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    欧米人に禅を理解してもらうために書かれた英語の本の和訳です。簡単かなと思ったら大変でした(゜ロ゜)ちょっと頭をクールダウンさせてからも一度読み返してみたいと思います。

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    2012年07月07日
  • 禅と日本文化

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    ネタバレ

    日本は、中国、インド、朝鮮を始め、南方、北方の文化を受け入れてきた。
    儒教、仏教、神道など、多くの文化の混合である。

    わびさびなど、どうしてここまで洗練されてきたのか、極東という末端で、これ以上先がなかったからだろうか。
    日本文化については分らないことがいろいろある。

    本書では、禅を通じて、日本文化の一つの源泉を知ることができる。

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    2012年08月22日
  • 無心ということ

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    禅と浄土宗、真宗などを横断し「無心」を解説。
    無分別の世界=自分を完全にしたと思う世界=無心の境地。
    「往生する」とは「対立の世界」と不連続な「無心の世界」に飛び込むこと。
    無心の世界は「ただ今」=三昧である。
    一旦無心の世界に入ると、自然の誓願・意志・祈り=大慈大悲が分別の世界に転じ出る。
    ここに無心とは他力、真心と同義であることが分かる。

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    2011年02月11日
  • 禅と日本文化

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    ぜひ読んでほしい本です。私たちは日本人に生まれながら、西洋風の思考パターンを西洋風の教育によって身につけました。ですから純粋な日本文化や東洋文化を理解できないのです。ですから、鈴木大拙老師のように外交人のために英語で書かれた日本文化をもう一度日本語で読むとよくわかるのです。侘びさびからはじまり、侍スピリット、茶の湯、美術など読みどころ満載。

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    2010年10月18日
  • 禅と日本文化

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    茶道とか武道とかやっておられたり興味のある方には良い本だと思います。最初の方に出てくる泥棒の極意を伝える話が結構好きです。

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    2009年10月04日
  • 禅と日本文化

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    何度でも読み返すに値する。もともとが英文であったにもかかわらず、とても読みやすい。日本の特質の心臓部を欧米に伝えるという難事にあたった鈴木大拙の知力・言語力がいかに優れたものであったか、ということだろう。日本の背骨には、南宋文化によって熟成された「禅」(儒教とも重なり合っている)があり、そのエッセンスは「ただ本質をシンプルに直截に観ること」。

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    2018年10月20日
  • 禅と日本文化

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    若き日に読んでかなり影響を受け、その後仏教への共感を深めていくきっかけになった一冊だ。鈴木大拙の著作の中で、世界でそして日本で最もよく読まれた本であろう。欧米に禅ブームを引き起こすのに一役も二役も買った。

    禅は日本の文化にどんな影響を与えてきたか、そして禅とは何か。もともと欧米人のために英文で書かれた。そのためか随所に心理学的な用語が用いられている。かえってそれが、現代の日本人にも新鮮な禅との出会いを可能にする。私が「心理療法の考え方に通じる」と 「発見」したのも、そんな表現法によるところが多い。

    私はその頃、ロジャーズを中心とした心理療法に関 心をもち初めており、禅の主張が心理療法の考え

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    2010年05月04日
  • 禅と日本文化

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    今まで知らなかった禅と武士、茶道、俳句などの関係が良くわかった。古来の日本人の知恵や文化は本当に素晴らしいと思った。禅の考えはもうなくなったのかと思っていたがまだまだ日本人の生活に残っている。その教えや生活の仕方を覚えておきたい。

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    2009年10月04日
  • 禅とは何か

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    世の中物質主義に走りがちだけれども、科学・知識・情動・神秘・宗教・儀礼などすべてを組み合わせて見ることが大切なのかもしれない。他力の重要性、それでも自分でも悩むことの重要性…もちろん仏教に特化した内容なのだが、人生訓としても深い印象を残す本だった。

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    2025年08月29日
  • 禅と日本文化 新訳完全版

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    枯山水をより深く理解するためには、その背景にある禅の精神を知ることが不可欠だと考え、本書を手に取った。
    禅が日本文化に与えた影響の広さと深さを改めて知り、学びとして非常に豊かな読書体験となった。
    日本の歴史を、禅の視点からもう一度見直したいという思いが芽生えた。

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    2025年07月23日
  • 日本的霊性

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    やっとここまで来たという到達感。
    濫読の途中で仏教というテーマの中間整理になった。
    この本は読み出すまでは難解で近寄りがたいと思っていた。生涯の友西田幾多郎の『善の研究』を連想して勝手にそう思い込んでいた。
    鈴木大拙は激動の時代にあって日本仏教の霊性の覚醒を洞察しそれを鮮やかに表現した。濃密な内容は読む者の頭に深く沁み、混沌が一つ一つ整理され得心する手応えは格別だ。戦後を生きる日本人の思考の原点となり仏教を世界に知らしめた意義は大きい。

    彼は第四高等学校で西田と交流し、西洋思想に傾倒するが父の早逝で中途退学し、英語教師を経て21歳で東大専科生になる。鎌倉の建長寺で傑僧今北洪川や釈宗演から禅の

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    2025年07月29日
  • 東洋的な見方

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    東洋的な見方

    なかなか興味深く楽しく読めます。難しい言葉、専門用語も多々ありますから何度も読み返すことが必要ですが、良く理解するまで熟読する書だと思います。

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    2024年10月18日
  • 禅と日本文化

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    日本芸術と禅との関係が興味深かった。
    リアリティを概念化し分析するのか、直感的に体験するのか。それによって主体的な応答が変わる。
    禅というのは、その反対に突き抜けること、いうならば狂うことだそうだが、社会を生きていくのには、どうしても言葉にする努力が必要だ。
    しかし、禅の潔さが心をくすぐるのは、やはり日本文化、その精神性に深く影響を与えてきた思想だからなのだろうか。

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    2024年03月26日
  • 禅と日本文化 新訳完全版

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    我々も忘れている禅を巡る文化

    今の時代の我々にとって特に気づかされることが多いのは、武士と剣術の章。かの国々で現在進行中の争いを我々が思いやるとき、ここで語られている考え方が新たな視点を提示しているような気はする。同時にこうした文化を持つ日本文化と、かの国々の文化との際立った違いを浮き彫りにもする。少々不思議に思うのは、我々でさえすっかり忘れているが、大切で有効なこうした考え方や思考を欧米の人たちはどのように読んで、意味を汲み取っているのであろうか?

    #タメになる #深い

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    2024年02月14日
  • 日本的霊性

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    (01)
    霊性という語には仏教味が少なく,著者が近代の知を浴びながら捻出した造語とも言える.しかし,精神でもなく心でもなく,ましてや無意識でもないし,もちろん物でもない霊性とは何か.
    浄土真宗(*02)こそが,著者の信条を捉え,身体性に染み付いた実践でもあったと考えられる.真宗の創始にあたった法然と親鸞,そして真宗の近代的な実践者である道宗や才市の例をあげ,それが他の宗派や宗教ではなし得なかった霊性に着地した思考(*03)と実践であったと説いている.

    (02)
    浄土真宗の念仏は,常に問題となる.日蓮宗の「南妙法蓮華経」よりもさらにコンパクトになった名号「南無阿弥陀仏」が膾炙し,膾炙するだけの

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    2024年02月02日
  • はじめての大拙 鈴木大拙 自然のままに生きていく一〇八の言葉

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    わがまま放題というのは自由なようで何かに縛られている。客観視をあらゆる概念に対して徹底的に突き詰めるという感覚なのかな。人が作り出した言葉とか、主観として生きざるを得ない人生すらも含め。言葉で一言では言い表せないから、大拙氏とか含め色んな仏教思想を色んな表現で聞くことで、少しずつ腹落ちさせていくようなものなんだろう。

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    2023年10月01日
  • 禅と日本文化

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    ネタバレ

    今日は朝3時頃に目が覚めたからこの本を読んでいた。日本で禅の文化がどのように浸透していったのかを追いかけた。

    禅は日本に中国から儒教と共に、儒教の言葉で語られる形で流入したようだが、その起源はインドの仏教にあった。

    中国では朱子学において儒教や禅の起源となるような文化が花開いたとされるが、中国はあくまで歴史的に実利を求める側面が強かった。その中で禅は異質なものだったのではないだろうか。中国人が禅の起源にあたる仏教に触れたとき、その奥深さに驚いたとされる。特に禅にあって儒教や道教になかったのは空(くう)の概念。

    日本で禅が広がりを見せたのは鎌倉時代や南北朝時代であり、それは僧侶だけでなく武

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    2022年12月29日
  • 日本的霊性

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    日本的霊性は大地から始まる。
    自覚されるのは、鎌倉時代。
    華やかな平安は「天」、実質的な鎌倉は「大地」。
    親鸞は京から田舎の地に移ったから、大地から学ぶことが出来た。

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    2022年12月25日
  • 禅と日本文化

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    禅を世界に広げた第一人者である鈴木大拙が欧米社会向けに禅と日本文化の精神について記した本。
    元々は英文であったが、翻訳されている。
    日本人の精神的背景にある禅の考えを日本文化という型を通して教えているという感じ。

    日本人である私が読むと改めて私たちの意識・無意識に関わらず如何に禅が深く根付いているかが良くわかる。

    題目は以下。
    1.禅の予備知識
    2.禅と美術
    3.禅と武士
    4.禅と剣道
    5.禅と儒教
    6.禅と茶道
    7.禅と俳句

    いいなと思った言葉
    ・般若を得れば我々は生と世界との根本的の意義を洞徹し、単なる個人的な利益や苦痛に思いわざずらわなくなる。大悲がその時に作用する。

    ・侘びの真

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    2022年01月22日
  • 東洋的な見方

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    ネタバレ

    前に『仏教の大意』を読んで、すごくよかったので続けて読んだ。
    『東洋的な見方』の方は、コラムを集めたもので、大筋テーマが似ているが、それぞれ書かれている目的が微妙に違うので、読み進めていてこのままもっと!と思ったら、テーマがちょっとずれてしまって若干消化不良。
    前半の「東洋思想の不二性」は、東洋がまだ物が二分しないところから考えていくのに対して、西洋は、物が二つに分かれてから物事を考えるという風にわかりやすく違いを提示している。なるほど。だから西洋の方には、東洋の曖昧さが許せないのだろうな。そしてその曖昧さ=妙という概念を語る段もある。それってなんかわかるな。日本人的。
    すごく真宗的だと思う点

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    2021年05月18日