鈴峯紅也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
鈴峯紅也『マークスマン 警視庁公安J』徳間文庫。
読み始めたのはこのシリーズ第2弾からなのだが、特に違和感も無くすんなり入り込めた。冒頭に警視庁『公安J』発足の経緯と小日向純也の稀有なる過去が巧く描かれているのが、その理由だろう。冒険小説の色合いが強い警察小説であり、好みである。
公安が登場するとあって、もっと硬い感じの小説かと思ったのたが、意外や軽い。猿丸、犬塚、鳥居を従える小日向純也は公安の桃太郎といったところか。
海外で傭兵経験を持ち、現役総理大臣を父に持つ小日向純也は、様々な事情から警視庁公安庶務課、通称『公安J』を率いることになる。ある日、公安部長の長島がドイツ駐在女性武官と共