鈴峯紅也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
Jシリーズ。公安の中でも、さらに謎に包まれるJ分室。
主人公の小日向は、生死がかかる戦場の血に生理的に反応し、修羅場を切り抜けていく。しかし、その功績は認知されることはなく、また次の事件に立ち向かう。
戦略ーという言葉は、もともと軍事用語から派生した言葉。根本的には、生きるか死ぬか、を決める大方針が戦略。そこに緻密な情報を基に、準備が行われる。
ビジネスで「戦略」と言うとき、相手を叩き潰す、という気迫を込めて使っているだろうか。お気楽に、格好で軽く使っていることはないか。
そこに、成果へのこだわりが出てくるのだろうか。小日向は、生きるか死ぬか、の緊張感の中で、常に生きている。戦略的に。 -
Posted by ブクログ
劇画のような小説である。主人公は現職総理大臣の次男にして国家公務員一種、警視庁勤務の所謂エリートで容姿はハーフの女優だった母から受け継いだ面立ち、これが劇画でなくてなんとするという陣立てである。しかも幼少時代に中東在住中にテロに遭遇し、母を失い自身も傭兵集団に庇護されて身を守る術は生きるために必然と身についているというスーパーマンなのである。戦場に育っていたことより帰国後も父からは疎まれて育ち、煌びやかな一族との関係も疎遠、しかしながら財産は充分にあり、機動別室のような組織の公費も私費にて賄い、愛車のM6を駆って暴れまくるという痛快活劇である。警察小説はテーマとしても確立されている中で新たなジャンルが生まれた感がある。