鈴峯紅也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「警視庁浅草東署Strio」シリーズ第2弾。
前作は警察:新海とヤクザ:瀬川の2人がメインで政治家秘書官:坂崎の出番は少なめだったが、今回は坂崎とその家族がメイン。坂崎の人の良さが伝わる優しい作品で前作同様サクサク読みやすかった。
エピローグでは新海と坂崎の出会いのきっかけや坂崎の新海に対する深い感謝や信頼を知れたり、新海の世話好きな面が垣間見れて気持ちがほっこり。
事の発端は坂崎が自分の父親の不審な様子について新海に相談したことから調査が始まる。新海を通じて友となった瀬川も協力し、それぞれの分野で調べていくと意外なところに繋がっていく。
前作同様に気心知れた仲間内のわちゃわちゃがあったり -
Posted by ブクログ
初めての鈴峯紅也さん作品。
小中学生から友人の3人が大人になり、警察・ヤクザ・政治家と立場が全く異なっても変わらない関係性が面白い。
面と向かって言葉には出さないけれど、昔の出来事に感謝を忘れずお互いを認め信頼しているのが所々に見えて友情の良さを感じたし、阿吽の呼吸みたいな会話が面白い。また、新海が所属する部署のメンバーも個性豊かでできる人たち。
今回はヤクザ兼テキ屋の瀬川から人探しを頼まれた刑事:新海が、政治家秘書官の坂崎にも協力を仰ぎ3人それぞれが得意分野を活かして活躍。簡単な人探しかと思いきや次第に大きな事件に発展して悲しいこともあるけれど、複雑さはないのでサクサク読めた。
続編でもこ -
Posted by ブクログ
証拠品等を保管するブルー・ボックスを管理する小田垣観月監察官の仕事ぶりが本題の447ページの文庫本だが、物凄い数の登場人物を頭の中で整理するのが大変だった.地震の復旧作業で発見された冬木哲哉警部の遺品に隠された謎を解き明かそうと奮闘する観月.抜群の記憶力と古柔術を駆使して次第に真相に近づく過程が楽しめた.記憶力を補完する数多くの菓子類の登場は、殺伐たる物語の文字通りの甘味で面白かった.様々な情報が飛び交ったが、久保寺美和が教えてくれた人物が重要な役割を果たしていたと感じた."魔女の寄合"や"妖怪の茶会"は優秀な女性たちが集う素晴らしい会合だと推測したが、