あらすじ
超記憶能力を持つ監察官の小田垣観月。彼女が統括する証拠品、押収品等保管庫、ブルー・ボックスにある膨大な数のキャビネットが、地震によって倒壊した。散乱した収蔵物を整理する中で出てきたある物に観月は不審感を抱き……。人気シリーズ第3弾!
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Posted by ブクログ
証拠品等を保管するブルー・ボックスを管理する小田垣観月監察官の仕事ぶりが本題の447ページの文庫本だが、物凄い数の登場人物を頭の中で整理するのが大変だった.地震の復旧作業で発見された冬木哲哉警部の遺品に隠された謎を解き明かそうと奮闘する観月.抜群の記憶力と古柔術を駆使して次第に真相に近づく過程が楽しめた.記憶力を補完する数多くの菓子類の登場は、殺伐たる物語の文字通りの甘味で面白かった.様々な情報が飛び交ったが、久保寺美和が教えてくれた人物が重要な役割を果たしていたと感じた."魔女の寄合"や"妖怪の茶会"は優秀な女性たちが集う素晴らしい会合だと推測したが、覗いてみたいものだ.
Posted by ブクログ
物語の後半までは地震からの復旧と甘味を食べまくるシーンがひたすら続いた印象で、厚さの割に内容に乏しかったかな。
その分最後は畳み掛けるように観月の能力が全解放されたけれど、それでも間延びした印象を挽回するまでには至りませんでした。あと、鈴峯作品に共通する思わせぶりで遠回しな表現も、Qシリーズにはあまり似合わない気がします。
Posted by ブクログ
『ストレイドッグ』は、小田垣観月が統括する証拠品・押収品保管庫「ブルー・ボックス」という特殊設定を活かした作品
地震でキャビネットが倒壊、散乱した収蔵物を整理する中で、転がり出た物品が背後に潜む犯罪の糸口を示す
小田垣観月は、東大卒の才女で、過去のいきさつから感情が欠落している「アイスクイーン」
『ストレイドッグ』では、ブルー・ボックスでの異常を察知し、細かな証拠から犯罪の全体像を構築する彼女の能力が光ります。シリーズ1作目『警視庁監察官Q』では、ブラックチェイン事件のプラスチック爆弾C4を追う姿が描かれ、2作目『メモリーズ』では大阪府警の刑事の不審な行動を追及、『ストレイドッグ』では、これまでの事件で培った経験が、彼女の判断力やチームとの連携に反映され、成長したもんだ
鈴峯紅也の他作品人物も登場して楽しい、小日向純也や「警視庁組対特捜K」の東堂絆が登場する
Posted by ブクログ
10月-19。3.0点。
監察官Qシリーズ。大きめの地震が起き、ブルー・ボックスの2階・3階の荷物が崩れる。復旧に当たっていると、「捜査4課」の警官の制服一式が。。。
序盤は時間かかったが、中盤から一気読み。他シリーズとの絡みが増えてきて、思い出すのに時間かかった。