湯浅邦弘のレビュー一覧
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リーダー即ち人の上に立つ人間は、諫言を受け入れる懐の深さがなければ務まらない。
私が感銘を受けたのは、「言葉の大切さ」のところです。人君たるものは、太陽や月のようだ…のところです。原理原則は昔も今も変わらないということを改めて認識しました。Posted by ブクログ -
私はリーダーではないけれど、自分の小ささを恥じずにはいれなくなった。
特に、「(臣下が君主に対して)諫言しても聞き入れてもらえないからしなかったのだ。」という主張を、「ならばどうして職を辞めなかったのか、ただ自分の職に留まって飯を食っていくことにしがみついている言い訳だ。」とある部分は、しばらく記...続きを読むPosted by ブクログ -
荀子の礼治についてわかりやすい解説がされていた。
特に孟子や韓非子との対比が分かりやすいかった。
また、実際の統治システムにどう適用されていったかが大変興味深かった。Posted by ブクログ -
「菜根譚」はNHKの100de名著シリーズで知り、是非とも読みたいと心打たれた本。
・足るを知る
・承認欲求を無くす
・人間万事塞翁が馬
・中庸
など、謙虚な生き方の考えが中心のテーマ。
改めて、過ぎたるは及ばざるが如しを実践していきたいと思える内容だった。
落ち込んだり、逆に調子が良い時にもま...続きを読むPosted by ブクログ -
中国の明代の古典。日本人受けする処生訓は歳とともに心に響いてくる。
40歳を過ぎて菜根譚の魅力に気づいた。自然体というか無理せずに今の自分を受け入れることを認めるような穏やかな内容。他の本で少しづつ毎日読んでいた中で積ん読の本書を通読。
菜根譚の成り立ちから中国の古典の中での位置付けや菜根譚の思...続きを読むPosted by ブクログ -
「100分de名著」の「菜根譚」の回が面白かったので読んだ本。「呻吟語」のことをこの本を読んで初めて知った。P」76の後ろL3の言葉が1番印象に残った。この本を読んで「菜根譚」が読みたくなった。Posted by ブクログ
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「孫子」の内容が知りたくて読んだ本。「孫子」と「老子」の内容が参考になった。「孫子」の内容は読んでいて参考になるところがあって今後役に立つと思った。「老子」の思想は実践しにくいところがあった。「老子」の思想は大体実践できていると思った。Posted by ブクログ
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意外と言っては失礼かもしれないが、面白かった。著者の湯浅邦弘さんのほかの著作も読みたくなった。また、角川ソフィア文庫の「ビギナーズ・クラシックス 中国の古典」の他の本も気になってきている。その因となった本。Posted by ブクログ
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以前からちょこちょこつまみ読みしていたが、ここにきて一気読み。逆境にいる人には刺さる言葉が多いらしい。
何事もほどほどに、中庸が一番。
入門編?もっと突っ込んだ菜根譚も読みたくなった。
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現代にも通ずる考え方や立ち振る舞い、己に焦点を当て律することの必要性、外の不可避な状況への日々の対処法といった多くを学べます。論語や孫氏の兵法、武士道や宮本武蔵の五輪書を再読したい気持ちになりました。Posted by ブクログ
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儒家・墨家・道家・法家・兵家それぞれの思想の概略が、最新の発掘・研究を踏まえた上で解説される。
諸子百家という言葉の存在は知っていたが、主要な思想について説明しろと言われると難しかった自分。本書は各思想のエッセンスが説明されており、概略を知りたい人にはうってつけだ。重要事項には原文(書き下し文)と...続きを読むPosted by ブクログ -
[渡る世間のお供に]中国の明末に洪自誠が著した『菜根譚』。中国最高の処世訓と呼ばれ、日本でも長く読み親しまれてきたこの作品を解説した一冊です。作品の成立背景が明らかにされるとともに、その教えが著者の解説付きで抜粋されています。著者は、同じく中公新書から『諸子百家』という作品を世に送り出している湯浅邦...続きを読むPosted by ブクログ
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現代にも通じる処世術である。
西洋文明的ではなく
何事も中庸がよいと考える中国の処世術は
現代のストレス社会においては心地よく感じる。
あまり頑張りすぎないことも重要である。Posted by ブクログ -
[ 内容 ]
中国では長く厳しい乱世が多くの処世訓を生んだ。
中でも最高傑作とされるのが、明末に著された『菜根譚』である。
社会にあって身を処する世知と、世事を離れ人生を味わう心得の双方を記したこの書は、江戸期に和訳されて後、生涯の道を説くものとして多くの日本人の座右の書となった。
本書では内容を精...続きを読むPosted by ブクログ -
[ 内容 ]
春秋戦国時代、諸国をめぐって自らの主張を説いた思想家たち。
彼らの思想は、その後の中国社会の根幹を形づくったのみならず、日本をはじめ東アジアにおいても大きな影響力を持った。
一九九〇年代には大量の古代文献が発掘され、これまで謎とされてきた事柄も解き明かされつつある。
新知見をふまえ、儒...続きを読むPosted by ブクログ -
本書は、中国思想史を専門とし、
現在は大阪大学教授である著者が、
中国の説話集『菜根譚』を紹介する著作です。
16世紀、明の時代に編纂された『菜根譚』は、
儒教をベースに、仏教・道教を融合させた人生哲学を論じる処世訓。
筆者は、まず菜根譚がどのように誕生し普及したのかを解説し...続きを読むPosted by ブクログ -
諸子百家の要点と、その成立背景や、諸子百家同士の関係性を書いている。
諸子百家それぞれの原典を読んだことが前提として記述されている。
洞察に富み、原典を読んだだけでは分からないことにもたくさん触れられていて、諸子百家の理解が深まりとても楽しめた。Posted by ブクログ