湯浅邦弘のレビュー一覧

  • 諸子百家 儒家・墨家・道家・法家・兵家

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    新出土文献の発見について丁寧に記述されている。この新出土文献により、諸子百家の研究に見直しが行われており、その解説がなされている。読んでいて楽しい本。

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    2019年01月13日
  • 菜根譚 中国の処世訓

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    菜根譚を筆者の視点から6つのカテゴリーに分類、代表的な条を精選、その背景となった古典や故事を引いて解説している点がおもしろい。コラムもおもしろい。未収録の条は、他書に譲っているので、菜根譚の概略を知りたい人向け。

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    2019年01月13日
  • 軍国日本と『孫子』

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    軍部への西洋兵学の導入によって顧みられなくなった『孫子』。日清日露を経て大正時代には自らの実力を内外に示したとの自負から東洋由来の『孫子』の価値の見直しが始まるが、それが度を越して日本古来から存在するという美学と当時の中国の状況から「詭道」を蔑視するなど再び孫子の本質から乖離するに至り、悲惨な結果を招くのであった。結局は牽強付会の孫子解釈でしかなかったということで、孫子に限らず古典の真価を適切に解釈することの難しさ。

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    2019年01月04日
  • 論語 - 真意を読む

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    『論語』はただ単に金言を並べた書ではなく、孔子にまつわる生々しいノンフィクションであった! という本。

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    2018年01月08日
  • 呻吟語 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

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    ビギナーズ・クラシックスは過去に何冊か読んだことがあったが、中国の古典シリーズは初めて読んだ。原文、書き下し文、現代語訳が合わせて掲載されている。残念ながら原文は全然読めないのだが、書き下し文のおかげで漢文のリズムも味わえて、日本の古典シリーズと同様に読んで楽しい。
    読んでみると、「忠告を受け入れる」「過ちを認める」「学問の方法」「読書人の戒め」「失敗は自己の責任」など、ハッと思わされることも多い。「世論が正しいとは限らない」など現代にも変わらず通じる言葉が多い。

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    2017年12月30日
  • 菜根譚 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

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    標題、現代語訳、訓読、原文

    人は常に菜根をよく咬んでいればあらゆる事はなしとげられる(野菜の根は堅くて筋が多いけれど、それを苦にせずよく咬めば、世の中の真の味を理解できる)
    C0198

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    2016年03月08日
  • 菜根譚 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

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    表装はいまいち。でも、漢文と訳、解説が一緒に載っているところが気に入って購入。
    解釈はわたしが考えることと違うところがあるけど、自分に都合よく読んでいます。それでいいよね。

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    2016年02月06日
  • 諸子百家 儒家・墨家・道家・法家・兵家

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    諸子百家について、近年新たに出土した文献を踏まえて、網羅的に分かり易く解説している。
    諸子百家が活躍したのは、紀元前722年から秦の始皇帝が天下を統一した紀元前221年まで約500年続いた春秋戦国時代で、各国が、自国の存立や理想的国家の建設のために、優れた思想家を優遇して招き、場合によっては宰相や将軍として抱える中で、思想家達が自由に自らの思想を構築し、諸国を巡って熱き夢を説いたという時代背景があった。
    諸子百家の時代を切り開き、人間の善性を高く評価して「天命」の思想を掲げた“儒家”。
    「兼愛」・「非攻」の理念を掲げて天下を駆け巡りながら、秦漢帝国の誕生と共に姿を消した“墨家”。
    「上善は水の

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    2016年01月11日
  • 入門 老荘思想

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    『老子』のテキストの来歴を竹簡発見のニュースも交えながら説く第1章と、『老子から適当な文章を抜き出しつつその内容を手際よく整理した第2章がおもしろかった。2014年刊行につき、内容も新しく読みやすい。本書冒頭の「学を絶てば憂い無し」、104頁の「『老子』の政治思想が「愚民政策」と言われるゆえんである」あたりの話が肝だろうか。

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    2015年07月15日
  • 菜根譚 中国の処世訓

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    本書を読むにあたり、時代を超えて共感できる部分とそうでないところの見極めはいるだろう。
    人生の先輩達が老いて気付いた人生の tips は時が移ろうが全く色褪せない。しかしながら、その英知も男尊女卑を肯定しており、今に合わないということも忘れてはならない。
    この本で気付いたのは、言葉ができた経緯を理解せずに安易に当てはめて用いる危うさである。例えば、中庸でいることの重要性は、力いっぱいやっている人の警句であり、サボるための口実ではない。本来の意味を知らず言葉を用いていた愚かさに今更ながら赤面してしまう。
    とはいえ、この本は古いのである。確かに、人間の愚行は数多繰り返されるのだろうが、時代は明らか

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    2014年12月10日
  • 孫子・三十六計 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

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     孫武の記した孫子と、著者不明の三十六計を合わせて載せた書である。孫子はあくまで抜粋であるが、著者の記すように、名句の類は漏れなくカバーしている。
     この二つの兵書は連続して読むとなかなか面白い。純度が高く抽象性の高い孫子の兵法と、雑駁で具体的な三十六計とは対照的である。
     それぞれの解説も簡潔で良い。たとえば孫子は抜粋だが、我田引水の様子は見受けられない。きちんと踏まえるべきを踏まえ、三十六計などは解説も充実している。

     ビキナーズ・クラシックスは初めて読んだが、その名に即した初読者に優しい良書であった。星四つ半相当である。

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    2014年02月09日
  • 菜根譚 中国の処世訓

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    菜根譚の言葉を出典を明らかにしながら説明。大学教授の本ですが、大学の講義ってこんな感じなんでしょうね。人生訓の読み方として合っているのか?
    出典よりも考えないとイカンことがある気がする。

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    2011年10月17日
  • 諸子百家 儒家・墨家・道家・法家・兵家

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    『諸子百家― 儒家・墨家・道家・法家・兵家』(湯浅邦弘、2009年、中公新書)

    紀元前の古代中国で活躍した思想家である諸子百家の思想を簡潔にまとめたものである。この数十年の中国における新たな文献の発見により諸子百家研究が進んだそうなのだが、従来の研究と何が異なるのかも解説していて、今日の諸子百家研究の現状(それはより真実に近いものとなろう)がうかがい知れると同時に、諸子百家の思想を学ぶことができる。

    (2010年12月26日 大学院生)

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    2010年12月27日
  • 菜根譚 中国の処世訓

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     大き目の本屋さんに行きますと、東洋哲学・東洋思想といったコーナーがあります。東洋医学を実践するものとして、そのようなところにも時々足を運ぶのですが、『儒教』や『老子』といった定番に混じって、『菜根譚』という本が置いてあることがあります。この『菜根譚』という書物がどのようなものか、私は全く知らず、「野菜や根菜類のお話しか?だったら食養生として読んだほうがいいかな?」と、書名を見るたびに思ったものでした。どんなものか一度手にして中をめくってみたりもしましたが、どうも食養生ではなさそうだなと、手に入れて中身を読むということはないまま時が過ぎました。

     先月本屋さんに行きますと、この『菜根譚―中国

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    2010年05月21日
  • 菜根譚 中国の処世訓

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    『菜根譚』という書が、どのような背景で、どのような人物によりなされたのか、から書かれ内容に入る為に、中国史に明るくない人にも非常に読みやすい。
    また、漢文は書き下されて、フリガナも多く、コラムも設けてあって、分かりやすく、また興味がつきません。
    一度だけでなく、何度も噛み締めたくなる処世術の書です。

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    2013年03月04日
  • 諸子百家 儒家・墨家・道家・法家・兵家

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    レッドクリフ・ブームで、なぜか興味をもって読みました♪
    かなりミーハーな動機です。。。

    内容は、新書らしく、サーッと紹介されていて、何も知らない僕には、大変読みやすく興味の持てました。

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    2009年10月04日
  • 菜根譚 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

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    父に渡されて読む。

    後編は何となく思うところがあった。

    私は父と折り合いが悪い。ほとんど話さないし、話すと言ったら、思いやりのない言動を母に向ける父に対しての怒りやら何やらをぶつける時がほとんどだ。

    正直こんなん、読みたくなかった。
    何でこんなん渡したん?未だ自分が子に影響を与えられることを信じてるのか?虫が良すぎる。

    何で渡されたんか分からんから、読んだ。イライラしながら読んだ。これが自分の生き様の指針としている本であるとでも言いたいのだろうか。自分に有益だから、私にも有益だと思ってるんだろうか。読めば読むほど分からなくなるだけだった。


    後半、「死ぬ時になって初めて、子や財産が無

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    2025年10月27日
  • 貞観政要 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

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    リーダーとはどう言う心構えでいたら良いのかを知るいい機会になりました。貞観政要の本はこれで二冊目なのですが、帝王になる人は歴史に記録を残されてしまうので一言一句意識を向けないといけない。そんなプレッシャーがありながらも情がある人として慕われたすごい人だと感じた。

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    2024年12月20日
  • 別冊NHK100分de名著 老子×孫子 「水」のように生きる

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    中国古典は昔から興味あって何度かチャレンジするのだが、どうにも脈絡がなく(少なくとも自分にはそのように感じられ)、人生訓のようなものな羅列されているのが苦手でなかなか読破できない。良い解説書を探していたところ、老子と孫子の相反しそうな二つが同時に得られるなら儲けものじゃないか!ということでこちらを購読。期待していた”脈絡”という意味ではイマイチだったが、よく知っている故事成語の語源を知れたり、学びはあった。

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    2024年10月13日
  • 中国の世界遺産を旅する 響き合う歴史と文化

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     中国にある世界遺産について、その歴史的・文化的背景も含めて解説しています。写真が多く、その場所のイメージを思い浮かべやすい、と思います。

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    2024年07月26日