無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで203万冊以上配信中!
2009年1月、ほぼ完本の『老子』竹簡群が、北京大学に運び込まれた。これは、墳墓から盗掘され香港の骨董店を経由して海外に流出するところを、大学関係者が買い取り、寄贈したものである。諸子百家の中にあっても、儒家等とは大きく異なる主張を唱えたとされる道家であるが、その評価は果たして正しいのだろうか? 新資料を踏まえて、『老子』『荘子』の言葉をじっくり読み解くことで、その謎に包まれた思想がいま解き明かされる。さらに、後年の中国思想家や仏教への影響、江戸期の日本やその他ヨーロッパ諸国での受容にも目をむける。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
老荘思想について、新発見の資料の紹介をおこないながら解説している入門書です。
2009年になって北京大学にもたらされた大量の竹簡群のなかに、『老子』のほぼ完本に近い内容のものがあったことが明らかになりました。そのなかには、現行本の『老子』にもとづく解釈に大きな変更をもたらす可能性のあるものがふくまれていると著者はいいます。老荘思想が中国において流行した魏晋時代に、儒家の思想に対抗するかたちで『老子』が成立したという説をとなえる研究者もいましたが、戦国時代や漢代にまでさかのぼる新資料が発見されたことで、そうした解釈は否定されることになります。
本書では、こうした新発見を踏まえつつ、『老子』と『荘子』を中心とする老荘思想の内容についての説明がなされています。また、後年の中国および日本の思想史において老荘思想がどのようなかたちで受容されてきたのかということについても説きおよんでいます。
老荘思想の内容と、現在の研究状況を、この分野についての専門的な知識をもたない一般の読者に理解できるようにざっくりと解説している本という印象です。読者によってはもの足りないと思うひともいるかもしれませんが、入門書としての役割はじゅうぶんに果たしているように感じました。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
ビジネス・実用
ビジネス・実用
小説・文芸
ビジネス・実用
小説・文芸
ビジネス・実用
ビジネス・実用