あらすじ
今日も日本人に愛読される『孫子』。しかし、この中国古典と近代日本には秘められた関係がある。日本の軍国化が進むにつれ、『孫子』は精神的・実践的支柱となっていったのだ。各種軍令には『孫子』と共通する点があるとされ、実戦的『孫子』解説までが登場する。しかし実際の日本は、『孫子』が最も下策だとする長期消耗戦に突入していく時代、『孫子』はどのように読まれたのか。昭和天皇は敗因をどう分析したか。日本はなぜ戦争を始め、また敗れたのか。『孫子』の兵法を手がかりに考える。
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Posted by ブクログ
近代の日本がよくやってるかどうかは孫子をよく受け入れてるかどうかとイコールなんではという指摘。明治以降に出版された孫子関連書籍や軍部の受け取り方などの傾向を分析し、結局は日本人の特質に縛られて孫子の合理的思考でなく精神主義が強くなり敗戦を迎えた流れがあったという内容。