湯浅邦弘のレビュー一覧

  • 菜根譚 中国の処世訓

    Posted by ブクログ

    現代にも通じる処世術である。

    西洋文明的ではなく
    何事も中庸がよいと考える中国の処世術は
    現代のストレス社会においては心地よく感じる。

    あまり頑張りすぎないことも重要である。

    0
    2012年07月29日
  • 菜根譚 中国の処世訓

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [ 内容 ]
    中国では長く厳しい乱世が多くの処世訓を生んだ。
    中でも最高傑作とされるのが、明末に著された『菜根譚』である。
    社会にあって身を処する世知と、世事を離れ人生を味わう心得の双方を記したこの書は、江戸期に和訳されて後、生涯の道を説くものとして多くの日本人の座右の書となった。
    本書では内容を精選して解説するとともに、背景となる儒教・仏教・道教の古典や故事、人物を丁寧に紹介、より深い理解へと読者を誘う。

    [ 目次 ]
    1 『菜根譚』と洪自誠(明という時代;謎多き著者とテキスト ほか)
    2 『菜根譚』を読む(人と交わる;幸せと楽しみ ほか)
    3 『菜根譚』の言葉(衣冠の盗;烏有先生 ほか)

    0
    2011年04月06日
  • 諸子百家 儒家・墨家・道家・法家・兵家

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [ 内容 ]
    春秋戦国時代、諸国をめぐって自らの主張を説いた思想家たち。
    彼らの思想は、その後の中国社会の根幹を形づくったのみならず、日本をはじめ東アジアにおいても大きな影響力を持った。
    一九九〇年代には大量の古代文献が発掘され、これまで謎とされてきた事柄も解き明かされつつある。
    新知見をふまえ、儒家(孔子・孟子)、墨家(墨子)、道家(老子・荘子)、法家(韓非子)、兵家(孫子)などの思想と成立の過程を平易に解説する。

    [ 目次 ]
    序章 新出土文献の発見と諸子百家
    第1章 諸子百家前史-新出土文献の語るもの
    第2章 君子とは誰か-孔子の思想
    第3章 人間への信頼-孟子の思想
    第4章 特異な愛

    0
    2011年04月01日
  • 菜根譚 中国の処世訓

    Posted by ブクログ

    本書は、中国思想史を専門とし、

    現在は大阪大学教授である著者が、

    中国の説話集『菜根譚』を紹介する著作です。


    16世紀、明の時代に編纂された『菜根譚』は、

    儒教をベースに、仏教・道教を融合させた人生哲学を論じる処世訓。


    筆者は、まず菜根譚がどのように誕生し普及したのかを解説します。

    続いて、菜根譚に納められた説話を、

    その内容や意味、関連する他の古典の解説などを交えて紹介

    終章では、唐代の「顔氏家訓」など『小学』など、処世訓の変遷をたどります



    文は拙を以て進み、道は拙を以て成る


    人の小過を責めず、人の陰私を発かず、人の旧悪を念わず


    -など

    0
    2010年06月27日
  • 孫子・三十六計 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

    Posted by ブクログ

    戦いを極論避け、事前の情報収集や短期決戦を説くある意味反戦的な思想が良い。老子の教えにも通ずる。
    現代での駆け引きにも応用できると思う。
    ビギナーズ・クラシックスシリーズはやはり読みやすい

    0
    2025年08月21日
  • 超入門「中国思想」

    Posted by ブクログ

    この本は中国の思想を、分かりやすく短く読めるのでとっつきやすくて良いと感じました。
    入門編として読んで、興味のある考えを深く知るには専門書を求めるのが良いと思います。

    私は昨年、哲学に興味を持ったが本を読んでも頭に入らない時に、墨家のことを知りこの本を手にしました。

    “いったん諌めた以上、もし受け入れられなければ、みずから命を絶つ”と言う考えは、私は過激と思いますが、私は普段儒家の身を引く行動になってしまうので、正しいことは堂々と批判できる墨家に憧れを感じました。

    0
    2025年06月28日
  • 中国古典の生かし方 仕事と人生の質を高める60の名言

    Posted by ブクログ

    高尚でとっつきにくい漢文をどう活かしていくか。読み継がれているのには必ず理由がある。現代を生きる自分の生活と照らし合わせて考えて、初めて古典は生きたものになるのだな、と考えた。

    0
    2025年04月29日
  • 別冊NHK100分de名著 老子×孫子 「水」のように生きる

    Posted by ブクログ

    老子と孫子、異なる思想にみえるが、学ぶべきところが多い。また読者の年代によって、受け取り方も変わる。まだまだ読み込んでいきたい。

    0
    2024年11月13日
  • 別冊NHK100分de名著 老子×孫子 「水」のように生きる

    Posted by ブクログ

    100分で名著のアーカイブの中から、老子と孫子を比較しとりあげた内容。改めて番組も視聴しました。二千年も前にこのような考えが記されていることに改めて驚き、両著とも人間の生き方について深く洞察されたものと感じました。感謝!

    0
    2024年10月21日
  • 中国古典の生かし方 仕事と人生の質を高める60の名言

    Posted by ブクログ

    伏すること久しきものは、飛ぶこと必ず高し

    中国の処世訓『菜根譚』後集七七に出てくる言葉である。

    意味は長く地上に伏せていた鳥は、いったん飛び立つと他の鳥よりも高く飛翔する。

    今は泣かず飛ばすでも、未来を見据えて勉強しようと思えた。
    そんな言葉に出会えたこの本に感謝です。

    0
    2024年10月07日
  • 中国古典の生かし方 仕事と人生の質を高める60の名言

    Posted by ブクログ

    人生は、孫子だけでは渡れない、んだな、と読み終えてふと思った。

    孫子や貞観政要は、オンをどう戦うか、を
    違う視点から述べている。

    一方で我々は、自分、家庭がある。
    オフを豊かにすることも、大事。
    その意味で、菜根譚などが役立つ、と。

    オンオフ両方をバランスよく。

    さらに、オンも孫子の視点だけではなく、
    貞観政要の視点も入れて多角的に見よ、
    ということなんだ。
    奥が深い本

    0
    2024年07月22日
  • 超入門「中国思想」

    Posted by ブクログ

    孔子の仁 
    孟子の性善説 
    荀子の性善説 
    墨子の兼愛•非攻 
    老子・荘子の道 
    孫子の組織論 
    韓非子の法治 
    鄒衍五行説

    それぞれの思想家の特徴と対比により
    漠然と塊りとしか捉えれなかった諸子百家の
    外郭が少しわかるようになった。
    理解しづらい概念や思想は
    わかる所から始めるのが遠いようで近いのかもしれません。

    0
    2024年07月15日
  • 諸子百家 儒家・墨家・道家・法家・兵家

    Posted by ブクログ

    諸子百家の要点と、その成立背景や、諸子百家同士の関係性を書いている。
    諸子百家それぞれの原典を読んだことが前提として記述されている。

    洞察に富み、原典を読んだだけでは分からないことにもたくさん触れられていて、諸子百家の理解が深まりとても楽しめた。

    0
    2022年10月06日
  • 世界は縮まれり 西村天囚『欧米遊覧記』を読む

    Posted by ブクログ

    「世界は縮まった。(中略)あれほど億劫だった洋行というものも、隣村の盆踊りを見に行くほどのたやすさとなった」

    明治43年(1910年)の時点で純日本人にこうまで言わしめている。
    この純日本人というのが西村天囚。本書の主人公で、著者の湯浅氏が考察する『欧米遊覧記』の書き手だ。天囚は朝日新聞社が主催する「第二回 世界一周会」というツアー旅行に特派員として同行、旅中に紀行文『欧米遊覧記』をしたためた。
    そろそろ人肌ならぬ旅肌が恋しくなってきたが、本書では旅疲れも感染も気にせず尚且つ優雅に廻れる笑

    メンバーは、天囚ら特派員5名を含む計57名。
    ルートはざっくり言うと、横浜→ハワイ→北米→ヨーロッパ

    0
    2022年08月21日
  • 諸子百家 儒家・墨家・道家・法家・兵家

    Posted by ブクログ

    儒家(孔子・孟子)、墨家(墨子)、道家(老子・荘子)、法家(韓非子)、兵家(孫子)について、解説。
    中国の春秋戦国時代に成立した思想。紀元前にこのような思想家たちが現れていたと思うと凄い。
    一冊で諸子百家の入門書として良書。

    墨子、韓非子、孫子について、もう少し詳しく知りたくなった。

    0
    2022年07月10日
  • 荀子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

    Posted by ブクログ

    「性悪説」で知られる「荀子」の一番初めの言葉は、「出藍」のもとになったもので、「学は以て已むべからず。青は之を藍より取りて、藍より青し」なんですね〜。

    つまり、学習を通じた自己成長を重視しているわけですね。しかも、学ぶことで師を超える可能性を明示的に書いているというのは、ある意味、人間の可能性への大きな信頼があるわけですね〜。

    荀子は、賞罰による「法治」ではなく、人間の道徳性に期待する「礼治」をといたらしい。
    そして、その方法としては、なんと「夫れ樂(がく)なる者は、樂(らく)なり」ということで、「音楽」が大事とのこと!!!!!

    「音楽」に限定せず、多分、「楽しいこと」によって、人々の心

    0
    2020年09月01日
  • 別冊NHK100分de名著 菜根譚×呻吟語 成功から学ぶのか、失敗から学ぶのか

    Posted by ブクログ

    菜根譚と呻吟語という明代末期の処世訓についてわかりやすくまとまっている。逆境とリーダー論、人付き合い、自分磨き、幸福についてと4章から成る。架空対談も面白い。
    明代末期は印刷技術が進歩し、書物が広く庶民にも浸透していき、さんごくしえんぎや水滸伝などもこの時代のもの。
    逆境においては自分を鍛えるチャンスと捉え耐えること。人付き合いにおいて譲ることと自分を鍛えることの大切さ。器を磨くに中庸と沈静の大切さ。幸福について知足と不幸がないことが何よりの幸せであるという考え方の大切さ。

    0
    2020年07月11日
  • 荀子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

    Posted by ブクログ

    こういう思想系の古典読むとその人のファンになってしまうとこあるけど、この荀子ももれなくファンになってしまった。

    学校の先生みたいだけど、そこが厳しくもまた可愛らしく、信頼できる部分なのかも。音楽好きな先生。

    「君子は能あるも亦た好く、不能なるも亦た好し。」っていう言葉には、本当に勇気づけられる。ありがとう荀子。こんなこと学校の先生に言ってもらったら傾倒する。
    「天は天で、人は人」っていう冷静な分析とか、
    「駑馬も十駕すれば千里走る」とか「道は近くても行かなければ着かない」とか説教くさいけど言って欲しいみたいな言葉がいい。努力によって善に向かうんですよね、先生。

    全部読み終えた後に、「礼を

    0
    2020年05月08日
  • 菜根譚 中国の処世訓

    Posted by ブクログ

    明の時代のもの
    施しの気持ち
    清か濁りか
    暖かい心をもつ
    全てを形容詞で表わす
    本当の敵は自分の小賢しさ
    学びが大切
    忙しすぎず暇すぎない

    0
    2019年08月29日
  • 論語 - 真意を読む

    Posted by ブクログ

    著者の感じた「異音」を主張するために、膨大な紙面を割いている。全277ページのうち、238ページからが著者の主張であるが、そこまでの『論語』に関する内容は、整然と整理され、まとめられているので分かりやすい。

    0
    2019年01月13日