あらすじ
全リーダー必読の書! 中国史に残る天下泰平の時代をつくった政治訓とは?
中国四千年の歴史で最も安定した時代「貞観の治」を成した名君が、上司と部下の関係や、組織運営の妙を説く。現代のビジネスリーダーにも愛読者の多い、中国の叡智を記した名著の、決定的入門書!
【目次】
はじめに
唐代の地図
凡例
一、明君の条件
二、創業か守成か
三、諫める臣下、聞き入れる君主
四、かけがえのない人材
五、前轍を踏むな
六、後継者をどう養成するか
七、人を選ぶ
八、儒学を尊ぶ
九、言葉と行動に責任を持つ
関係略年表
テキスト解説
主要登場人物解説
あとがき
主要語句索引
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
リーダー即ち人の上に立つ人間は、諫言を受け入れる懐の深さがなければ務まらない。
私が感銘を受けたのは、「言葉の大切さ」のところです。人君たるものは、太陽や月のようだ…のところです。原理原則は昔も今も変わらないということを改めて認識しました。
Posted by ブクログ
私はリーダーではないけれど、自分の小ささを恥じずにはいれなくなった。
特に、「(臣下が君主に対して)諫言しても聞き入れてもらえないからしなかったのだ。」という主張を、「ならばどうして職を辞めなかったのか、ただ自分の職に留まって飯を食っていくことにしがみついている言い訳だ。」とある部分は、しばらく記憶に残ると思う。
Posted by ブクログ
リーダーとはどう言う心構えでいたら良いのかを知るいい機会になりました。貞観政要の本はこれで二冊目なのですが、帝王になる人は歴史に記録を残されてしまうので一言一句意識を向けないといけない。そんなプレッシャーがありながらも情がある人として慕われたすごい人だと感じた。
Posted by ブクログ
リーダーシップ論として、日本の経営者にも愛読者が多い中国古典。いつかは読まねばといいつつ、先送りしてきたが、とりあえずビギナーズ・クラッシックの抄訳・解説版で読んでみた。
なるほど、と思うところも多いし、リーダーとして、謙虚であること、部下の意見、ときにはそれが厳しい言葉であっても、じっくり傾聴するというのは、今でも大事なことだと思う。
一方、この頃は、まだ世の中の変化がゆっくりとしていて、また何が正しくて、何が間違っているのか、しっかりと学問をおさめた人には、わかる、つまり、なんらかの絶対的な真理があるという前提に立ったものとも言える。
残念ながら、わたしには今ひとつしっくりこない本。しかし、徳川家康をはじめ、この本を大切にしたリーダーは日本にたくさんいる。
日本の経営者やリーダーは、この本からなにを学んでいるのだろう?とわたしの関心はそちらのほうに向かった。
Posted by ブクログ
・まず身を正す
身を滅ぼす者は、決して外圧ではなくみな自らの欲望によってその禍根を作ってしまうのだ。
・善をなす者は幸福を長く受けることができ、悪をなす者は寿命が短い
・他人からの諫め(いさめ)を受け入れることができないのであれば、どうして他人を諌めることができるのか
・兆しを諫める
兆しの段階で諌めるのが肝心で、欲望は肥大していく。そうなってからでは手遅れ
Posted by ブクログ
帝王学の最高傑作「貞観政要」の現代における要点をコンパクトにまとめた本書。この中国古典を気負わずに読める内容になっているので、入門書として大変読みやすい。古典といえども現代に通じることは多数ある。この本を足掛かりにして、いくつか「貞観政要」についての本を読んでみたいと思う。
Posted by ブクログ
貞観の治を実現した唐の二代目皇帝太宗李世民と家臣達による問答集。
項目ごとに分けられた守成の極意というべき本。
本書はダイジェスト版みたいな薄さなので読みやすいが、もっと読まないと良さが分からない気がする。
結局息子が駄目野郎だったところが悲しい。
Posted by ブクログ
職場のトップに「貞観政要」を読むように言われた。全巻読破しろということではなく、ポストに相応しい行動・思考をするようにとの意味だろうということで、要約版でお手軽だが、本書を読んでみた。
唐の2代皇帝の太宗の言葉やエピソードなので、随所に商(殷)、周などの故事や孔子の言葉が出てくる。
要するに、上に立つ者は自らを厳しく律するとともに、部下の進言や特に諫言によく耳を傾けるべしということと受け留めた。