はるおかりののレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレサクッとしたライトノベルのような感じかと思って読むと、そのどんよりとした重さに押しつぶされる。
無知は罪、という面は確かにあるとは思う。知らないとはいえ、美凰は長い間人々の血と命の上に成り立った贅沢な衣食住を享受していたのには違いないのだし。
でもだからと言って、死ねない体を持った彼女を何度も何度も執拗に処刑するというのはあまりに惨い。
痛みと苦しみに泣き叫ぶだけで、彼女は死ぬことさえできない。死という終わりがないからこそ、その拷問は永遠に続く地獄であり絶望だった。
人々の凶后への憎しみが姪に転嫁されているという状況もわかるし、よくわからない術を使う者への本能的な恐れもあるんだろうとは思う -
ネタバレ 購入済み
もう一冊の短編集の方が個人的には好みでしたが、こちらにも惹かれる話がありました。
後宮って、特殊な環境ですよね・・・。
父(皇帝)を同じくして、母の違う子が何人も住まう。
皇帝以外の子が産まれてしまうという間違いがあってはならないからと、現代だったらあまりに非人道的な措置を受けた男性しか入れない。
などなど。
屈折したり歪んだりといった心情が、起きないはずがないというか。
自分は幸せなんだと思っていないと、心が壊れてしまいそうになるんじゃないかな、と、読みながら切なさを感じました。 -
ネタバレ 購入済み
短編集なので、全巻のどこの部分の話だっけ?と、記憶があやふやになってしまうことはありますが、また全巻読み返してみよう!という気持ちにもなります。
既に本編の付録のようなかたちで収録されていたので、ここで初めて読んだわけではないですが「今宵、月華に君を想う」は、しみじみと泣けました。こんな背景があったのですね。
ただ自分が後追いするだけではく、復讐で一族もろとも道連れに…。
その一心で生きてきた彼女を想うと、悲しすぎます。第六皇子のことを想っても。もしかして、皇子自身以外を害して復讐を果たし、皇帝が母に死を与えていたとしたら、死を与えた父である皇帝を、皇子は少なからず憎んでしまっていたかも -
ネタバレ 購入済み
母親の命をかけた大罪のせいで、自分の存在価値がわからなくなってしまってひねくれてしまっている皇子様のお話。
最初は癇癪もちで子供っぽい皇子に好感が全く持てませんでしたが、だんだん側近とのギャグののような受け答えが面白くなってきました。
前作までの登場人物がちらちらと登場し、その後の様子を知ることができるのもこのシリーズの面白いところですね。 -
購入済み
楽しく読めました
若い皇后と若い皇帝のお話ですね。こんなに若くてもいきなり皇后さまになることがあるのですね。職業ですね、まさに、皇后や妃というのは。
大変だな、と、思いました・・・。
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ネタバレ 購入済み
今回の主役のひとりである主上は、最初はなんだか冷たくあまり好きじゃないキャラクターだなぁ、とか思ってしまいましたが、だんだん人間らしくなってきて良かったなと。
妹分の狂気じみた愛情?には、ぞっとしました。 -
購入済み
後宮シリーズは、前後関係がよくわからなくなってしまうのですが(笑)、あの時ちょこっと出てきたあの人物が今回の主役なのね!?といった、懐かしさを感じてしまうお話ですね。そして、以前読んだ作品を、読み返したくなります。
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悪くはないけど
話の設定は面白いと思います。本格的な後宮の話と思い読み始めましたけど、ファンタジー感が強いと感じました。私としては話の内容が物足りなかったので、残念です。
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シリーズ4作目。
今回のヒーロー・鴻飛が思い込みの激しい(しかも勘違い)乱暴者で最後まで好きになれませんでした。「コイツ馬鹿なの??」と何度も思いながら読み進めましたが、終盤の王サマの御前での大騒ぎには溜息をつきました。それを言い出す前にちゃんと嫁と話をしろよ…と。世間知らずで素直なヒロイン・銀蘭だったから受け入れられたんでしょうね(「大怪我」で遺書を書いている辺りは、本人はともかく周りの侍女も本気?と呆れましたが)。ここまでずっと1作目ヒーローの王サマが一番残念な人だと思っていましたが、上手が居ました^^;
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禁断の花嫁三部作の2作目。
1作目より時系列が前の物語で、皇帝だったヨハンの皇太子時代…ですが彼は前作に続き脇役です。彼の花嫁候補のうちの1人の娘と彼女の家と敵対する家の息子の恋物語、はるおかさん版、ロミオ&ジュリエットですね。純粋無垢に育てられた娘に遊びで近づいて逆にメロメロにされてしまう女ったらし…ってな話は好きですが、今回はヒーロー及びその父が好きになれなくて残念。とりあえずヒーローは義母にちゃんと謝罪するべき。幼い頃はまだしも大人になってからの言動が酷過ぎて、彼が幸せになる事を喜べずに読了でした(父親の方も前妻や幼い息子への仕打ちが酷くて、現在若くて優しくて綺麗な奥さんに愛されて幸せなのがなんかイヤ☆)。ヒロイン
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Posted by ブクログ
ネタバレ用語が難しくて慣れるまでに少し時間がかかった。
帝の持つ力はなんとなくわかるが、美鳳の力が何なのかまだ把握していないので読み返す必要があるかもしれない。
無知が罪なことはわかる。
美鳳が享受してきた贅沢な暮らしが叔母である前后の悪逆のおかげで成り立っていたこを知らずに幸せに育ち、民の怨嗟が一族全てに降りかかることも理解できる。
それでも美鳳の受けた処罰が痛々しく、これだけいろいろな人に憎まれているのに幸せな結末が訪れるとは想像しにくい。
叔母の凶后はなぜあんなにも美鳳を可愛がっていたのか最初は疑問だったが、もしかしたら自分の器にするためだったのかもしれない。
本人は目覚めていなくても、強大 -
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購入済み
後宮シリーズ
読み進めて行く内に、段々と失速していく感が否めません。1巻目が面白かったのでシリーズを購入しましたが、毎巻変わる主人公、テーマありきで詰め込み過ぎの展開。薄っぺらい言葉のオンパレードで、感情移入も、何も感じず・・・。残念です。
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ネタバレ 購入済み
今後に期待
まだ読み始めですが、親の希望を叶えるため、夫より主上に気に入ってもらおうとしているヒロインですが、今の夫(形だけの夫婦ですが)は優しいですね。
過去に、今の旦那さんと会っていたようですが、今後は、徐々に夫の優しさ気づいて、惹かれていくのではと思います。
ちょっとヒロインが幼い感じかなと思います。