あらすじ
幼い頃、母が皇族殺しという大罪を犯し、自身も母に斬りつけられたため、心身に深い傷を負った高秀麒は、崇成帝の皇子でありながら<ごくつぶしの六皇子>として日陰を生きてきた。そんな秀麒のもとに、皇太子の花嫁候補・念玉兎が花嫁になりたいと名乗り出てきた。秀麒に一目惚れしたというのが表向きの理由だったが、本当の理由は密かに関わっていた本の刊行の仕事を続けたかったためで!?
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今回も面白かった!
後宮シリーズにハマっています。
華やかな後宮のあれこれが面白いだけでなく、毎回テーマに沿ったディープな世界が面白いです。時々出てくる美しい挿絵も素晴らしいです。
シリーズの他の本で登場した主役や脇役もさりげなく出てきて、後日談が書かれていたりするので、気になってついつい芋づる式にシリーズ全部買ってしまいます!
今回の主役の巴享王と妃のお話も、はじめはうまくいかなかった夫婦関係が、最後は仲睦まじくなるという流れはいつものとおりです。性格に難有りのイケメン夫が妻に激甘に変貌するところも、もはや安心のお約束といった感じです。笑
しかし、今回テーマの出版もディープな世界で、皇帝の名前の漢字の使用を避けねばならないことなど面白かったです!
シリーズ7作目【刷】
前巻で母親に害された第六皇子・秀麒の物語。序盤めっちゃ荒んでます(あたりまえだw)。嫁いできた玉兎の嘘もそんな彼には酷い話。最初はどうなるかと思いましたが(このシリーズの序盤はいつもそうですが)、鬼編集者(妻)と作家(夫)な関係になった辺りから楽しくなってきました。前巻の事件がかなり後を引いていましたが、大事件で族滅までしちゃったので逆恨みが増えても仕方無いかもですね^^;
Posted by ブクログ
「小説とは本来くだらないものです。正直に言って、小説がなくても生きていけます。でも、小説があったほうが楽しく豊かに暮らせますわ。胸がどきどきして、わくわくして、はらはらして、すっきりして、じーんとして、いろんな感動を味わえます。ものすごく落ち込んでいる人だって、ものすごく苛立っている人だって、面白い小説を読めば気分が晴れるのです」女主人公の姫の念玉兎がいう言葉には、大いに賛成するよ。私は、小説がないと生きていけないけどね。
皇帝の後宮に入るのを避けるために、第6皇子に嫁いだ玉兎は、小説大好きで、貧乏印刷所に出入りして、校正の仕事までしている。そのうち、ごくつぶしと揶揄されている第6皇子の高秀麒に文才があることが分かり。玉兎は秀麒の尻を叩いて原稿に手を入れさせ、出版にこぎつける。その後は、お決まりの筋書きで、いろいろな事件を乗り越えて結ばれ、めでたしめでたし。脇役の描き方も結構上手いんだよな。
母親の命をかけた大罪のせいで、自分の存在価値がわからなくなってしまってひねくれてしまっている皇子様のお話。
最初は癇癪もちで子供っぽい皇子に好感が全く持てませんでしたが、だんだん側近とのギャグののような受け答えが面白くなってきました。
前作までの登場人物がちらちらと登場し、その後の様子を知ることができるのもこのシリーズの面白いところですね。
残念
シリーズ中一番ヒロインに好感持てず。巻が増えるごとに登場人物が増えすぎてきたのもウンザリ。歴代のヒロインの中で一番嫌い。皇帝が可愛がっているから何?嫌がる相手を追っかけまわすのがウザすぎた。なのに最後は両思い?意味わからない。あまりのウザさに読むのが嫌になった。このシリーズは歴代の主人公達のその後が見えるのが好きだったけど、だんだん雑な扱いになってて残念。ネタ切れなら無理しないでいいと思う。最後に、できれば初代ヒロインの孫娘達の話は読みたい。