あらすじ
凱帝国皇帝・高勇烈は、皇后・李宝麟を嫌っていた。不仲の皇太后の息がかかった后妃だからだ。一度も床を共にせず互いに顔も見ないよそよそしい関係に嫌気がさしていた宝麟は、気晴らしに氷嬉(スケート)に興じていた時に宦官と知り合う。なぜか彼の前では自分を飾らずにいられる宝麟。だが、彼は実は同じく身をやつしていた夫・勇烈だった。互いに正体を知らないまま惹かれ合う二人は…!?
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シリーズ10作目【剣】
[第一部完結編]時代は遡り聖楽帝より少し前の時代(シリーズ中によく出てきた聖楽帝の寵姫・憂妃、炭焼きの娘で弟と恋仲だったのに魚釣り中に兄帝に見初められて入宮ってな彼女の人生が気になりますが結末が悲惨なので本編では無理だったかな)。お互いどれだけ相手の顔を見ていなかったの?てな展開でしたが、元気な体育会系の2人が楽しかったです。皇帝・勇烈が荒れに荒れた時に殴り倒して最終的に部屋の後片付けまでさせた皇后・宝鱗が好きです(素直に聞く彼も)。あと、後書きにしか本名が出なかった仙姫様が素敵でした^^❤。
年齢を考えると高校生の恋愛みたいな感じなんですよね(いや、皇帝は中学生に近いかも…。中学生と女子高生、良いですな(笑))。想いが通った後は初々しくて良かったです❤。最終巻で何故時代を遡っちゃったんだろう?と考えると、前巻の後の時代の皇帝は直系から外れる予定なので第二部になるのかな。コバルトからオレンジ文庫に変わり、装画も由利子さんから変わってしまったようですが期待大です(特に第一部で登場済みだという義昌帝が誰なのかが楽しみ!)。
Posted by ブクログ
面白かった。
この作家さんの作品は「後宮の花」シリーズで知り、ソチラは全巻読破したが、その前に別の「後宮」シリーズがあると知り、今、少しずつ読み始めたところだ。
闊達さが魅力のヒロインー皇后と年下の少年皇帝が政略結婚で結ばれたものの、皇帝は押しつけられた皇后が冷淡だと思い込み、寄りつきもしない。そんなある時、月光を浴びてスケートをしていた健康的な少女と知り合い、皇帝はひとめ惚れしてしまいー。
この謎の美少女が実は皇后であったという設定は、王道といえば王道ではあるけれど、若い二人が少しずつ距離を縮めてゆくプロセスが丁寧に描かれるとともに、宮廷内に渦巻く皇族・宦官たちの陰謀も赤裸々に活写されていて、単なるラブストーリーとしてだけでなく愛憎渦巻く宮廷絵巻としても楽しめた。
ただ一つ気になったのは、皇帝夫妻が毎朝、互いに顔を合わせていながら、なかなか当人だと気づかなかったことである。これはかなり不自然であると思うのだが。
一度も顔を合わせたことがない相手というのなら判るのだが、毎朝、曲がりなりにも顔を合わせている相手である。幾ら月明かりの下で出逢ったからとはいえ、「よく似ている別人」と思い込む下りは、かなり読んでいて違和感というか、ありえないのではと思ってしまった。
Posted by ブクログ
皇帝の高勇烈が仲の悪い皇太后から皇后として押し付けられた李宝麟はおしとやかで完璧な美人。勇烈は宝麟の顔さえ見ず相手にしない。気晴らしに宦官の服に身をやつしてスケートをしにいくが、そこで軽やかに滑る女性に一目惚れする。この女性こそが皇后の宝麟で、スポーツ大好きのお転婆娘だったのだ。結局、真相が分かって、あらためて二人は惹かれ合うのだが、これでめでたしめでたしではなく、まだ物語の5分の2ぐらいである。後宮の母としての立場に目覚めた宝麟は、後宮に中華風サッカーを持ち込んだり、病気の后妃に思いやりを掛けたりする。この後、さまざまな陰謀が沸き起こるのだが、宝麟は夫の皇帝を支えたり、女だてらに身体を張った活躍をしたりする。皇帝の勇列も実の母親の真実を知って、皇太后との仲を修復する。サッカーやポロが出てきたり、皇帝と皇后が剣のやり取りをしたり、皇后が皇帝をぶんなぐったりとなかなか面白い。このシリーズは、この巻で終了らしいが、黄金のワンパターンの面白さを満喫させていただきました。
楽しく読めました
若い皇后と若い皇帝のお話ですね。こんなに若くてもいきなり皇后さまになることがあるのですね。職業ですね、まさに、皇后や妃というのは。
大変だな、と、思いました・・・。