あらすじ
<聖女の箱庭>を意味する瑠弥麗火宮で園林の花々と共に隔離されて育てられた泥蝉王女、朶薇那。後の名を戻露珠は、凱の軍平に襲われそうになった折、助けてくれた異国の皇子・高透雅のことを片時も忘れることはなかった……。紆余曲折の末、透雅の妻として迎えた初夜。二人の想いはすれ違って――!? 愛を信じることのできない透雅を、露珠は愛する花に想いを託し解きほぐしてゆく――。
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Posted by ブクログ
主人公の露珠がかわいい〜〜〜!!
かわいいかわいいかわいい。
溺愛したくなる気持ちもわかるというもの。
それにしても、嫁ぎ先の相手を最初から大好きなヒロインって、何気にシリーズ初では?
お互い両思いなのにお互い片想いだって思い込んでる中盤はもどかしくて仕方がなかった。好きな相手ってお前の事や〜!はよ結婚し…してた〜!!
ヒロインの露珠が一途でとにかく可愛い!伴侶である透雅は最初露珠のことを恋愛対象としてらみてなくとも一人の人間として丁重に扱っている点が好感を持てました!
シリーズ8作目【麗】
5作目から続いていた崇成帝から代替わりした時代の物語ですが、太上皇になっていても遊宵が実権を持っている状態。跡継ぎが、頼りない感じだからでしょうか。現在の豊始帝はおおらかで良いお人柄の皇帝でしたが、腹黒くないと皇帝は務まらないんだろうなと思います。…なので、皇帝の後宮はシリーズで一番荒れています(御子が全滅とか怖すぎる)。主役夫婦は、遊宵の第五皇子(呉氏の養子)と纏足の異国姫。纏足についてのアレコレが興味深かったです。透雅(夫)を一途に恋い慕う露珠(妻)、可愛くて良かったです^^❤
主人公の露珠は、境遇があまりに不憫な上に次々と不運なことに見舞われますが、
何があっても誰かを憎んだり罰したりしたがらず、本当に性格の良いお妃さまだと思いました。
途中はずっと、夫と想い合っているいるというのにお互いが勘違いしてのすれ違い。
そういうお話は大好きなので、買って良かったと思いました。
Posted by ブクログ
凱国に従わない泥蝉は、凱の軍隊に滅ぼされてしまうが、花の園でひっそり育てられた王女の朶薇那は、凱の皇子に救い上げられる。紆余曲折の後、彼女はその皇子の高透雅の妻になることになったが、複雑な生まれのため、人を愛せないと思い込んでいる透雅とは思いがすれ違ってしまう。朶薇那、後の名・戻露珠は、花を愛し慈しみ育てる特技で、透雅の心を溶かしていく。まあ、すぐさまうまくいかないのはいつものとおりで、なんだかんだとやるのだが、そのうち、後宮のおぞましい陰謀に巻き込まれてしまう。おやおや、これもこのシリーズのいつものパターンだよね。周りに、かなわぬ思いに悩み苦しむ女性をまき散らしながらも、二人は最後はめでたしめでたし。でも、苦い思いは残るぜ。