三部けいのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
黒松の良心としての姿、写し鏡が湊だったのかな、と。
正直なところ駆け足での完結だなぁと感じざるを得ないのですが…(作者の別作品と比べると、背景・真相の描写が薄いので)。
それでもこの複雑な話が破綻なくまとまっているのは見事だと思います。
特に湊達の母親の真実。てっきり単なる育児放棄かと思っていましたが…。
その辺のもったいないなと思う所を除くと、ひたすら緊張感のある展開が続き、ハラハラし通し。
黒松はともかく、双葉、そして湊がどうなるかホントに分かりませんでした。
そして決着。
…最終的に黒松に救いはあったと思います。そしてそれを気づかせてくれたのは「似ている」湊。
そもそもの入れ替わり -
Posted by ブクログ
黒松(湊)が良い人評価を上げていってるのが楽しい。
「不良が捨て猫に優しい」現象みたいな感じですが、湊の優しさや必死さが良くも悪くも好感の持てる人達を惹きつけ、ほだしていくところが良い。
もちろん、黒松という姿があるからこそ成立する評価・関係なのですが…。
だからこそ、湊の不安や恐怖はいかばかりかと。
逆に、湊(黒松)サイドは黒松に湊の日常(世界)が壊される恐怖があって、正直こっちの方が怖い。
黒松は侵略者であって、肉体の交換という形で湊の命を脅かし、生活の交換で湊の大事にしているものを壊しかねない。
…もちろん、黒松には黒松の過去とトラウマがあるようなので、それが昇華されるのなら嬉しい事 -
購入済み
結末
今のところ結末が全く読めないですね。
1巻から読み続けてますが、やはり面白いです。
ちなみに私は、いま生きているキャラクターの何人かは最終回までに死んでしまうのではないかと予想してます。 -
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面白い!
先の展開が全然読めないので、ラストがどうなるのかすごく気になります。
「僕だけがいない街」など、この作者さんの作品はどれもハズレがありませんね。 -
購入済み
伏線回収が進む
単行本派なので雑誌連載状況は知らないが、クライマックスに入ったのかこれまではられた伏線がどんどん回収されている。後半は伏線回収に絡めて衝撃的な三つ目の心境を変えさせた過去が開示され。。。荒唐無稽に見える設定が違和感なく映画のように展開される作者の構成力と見せ方に脱帽。
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購入済み
サクサクよめます
サスペンス系の漫画を得意とする三部さんの作品のなかでも、テンポのよさは一番かもしれません。話が変に複雑になりすぎない、登場人物に特殊能力がない、など複雑になりすぎず、謎に惑わされる人間のすれ違いが楽しめます。
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なるほどな、と納得しました。
この小説では犯人である八代目線で書かれる個所が何か所も出てきます。
本編では純粋なサイコパスとしか書かれていなかった八代ですが、小説ではそれが深堀され理解が出来る様になりました。 -
ネタバレ 購入済み
外伝4本!
メインキャラ4名(加代、賢也、母、愛梨)による外伝集。主に小学校時代と悟昏睡中の時間軸ですが、愛梨のは彼女の視点による最終回補完。
いわゆる続編ではないんですけど、中学時代のセーラー服加代も見られるんで貴重っちゃ貴重。