あらすじ
育児放棄気味の母の帰りを待っていた少年・明神湊(みようじんみなと)小5は妹・渚(なぎさ)の誕生日の前日に久しぶりに母と再会する。母に誘われ遊園地を訪れ子供たち二人だけで観覧車に乗り込む。奇しくも同じ観覧車の他のゴンドラには強盗殺人事件を起こした黒松(偽名)が居た。落雷が落ち気を失った湊が目を覚まして見たのは見知らぬ女性の死体と窓に映る知らない自分。『僕だけがいない街』の三部けいが放つ究極の入れ替わりサスペンス。第3巻は犯罪者・黒松、裏社会での通称「首折り」として扱われる湊はある男達から殺人の依頼を受ける。警察と暴力団の双方に追われる今の身で断ることは死を意味する。ギリギリまで追い詰められた彼が下した決断とは?一方、小学生の姿になった黒松は湊の人生の乗っ取りを企むが子供とはいえ別人になりすます困難に直面する。妹やクラスメート、二人が住むアパートの1階に住み兄妹の姉代わりとなっていた双葉も湊の変化に違和感を抱き始める。
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Posted by ブクログ
黒松(湊)が良い人評価を上げていってるのが楽しい。
「不良が捨て猫に優しい」現象みたいな感じですが、湊の優しさや必死さが良くも悪くも好感の持てる人達を惹きつけ、ほだしていくところが良い。
もちろん、黒松という姿があるからこそ成立する評価・関係なのですが…。
だからこそ、湊の不安や恐怖はいかばかりかと。
逆に、湊(黒松)サイドは黒松に湊の日常(世界)が壊される恐怖があって、正直こっちの方が怖い。
黒松は侵略者であって、肉体の交換という形で湊の命を脅かし、生活の交換で湊の大事にしているものを壊しかねない。
…もちろん、黒松には黒松の過去とトラウマがあるようなので、それが昇華されるのなら嬉しい事ですが…。
胃が痛いわぁ。
とりあえず城ケ崎さん萌え(笑