谷本真由美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
フィンランドのような北欧が幸福度もあり学力も高いのだろうと思っていたけど、実際はそうでもないと知って驚いた。OECDのような指標をつくるところに依存するんだな。最先端の技術は、移り変わりが激しく、学校のカリキュラムが追いつかないというのは納得した。学校ばかり探しても、学び先が見つからないこともあるのだろうな。アプレンティスシップのような、仕組みが社内にも欲しいな。社内公募も必須要件があるから、未経験者は入り込めない職能もある。アメリカのテック企業にはリファラル採用が多く、多様性が低いというのも意外だと思った(アジア系はまあまあいる)。アメリカといえば多様性というイメージがある、
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Posted by ブクログ
「何も知らない」疲れの見える5作目。とか言いながら読んでるけど、アホな環境対策だとかチョー寒いとか、相変わらずな平成おばさんエアーが全力で放出される。
最新アップデート版なのでパレスチナ問題やロシア・ウクライナ問題(戦争背景のみ)も織り込まれていて嬉しい。ガザ地区を足立区に見立ててダジャレなのか何なんだか、関東圏に住んだことがないのでこれは分かりやすいのかも分からなかった。
おばさん目線(相当に失礼)で地政学やAIまでバサバサ斬っていくが、政治や技術の分野はこの先どうなるか分からない。今の断面だけを見てこれが事実だ!というのはTV的な短命コンテンツにも見えた。
ただプーチンに対する見方だけ -
Posted by ブクログ
『日本人は何も知らない』シリーズでお世話になった谷本真由美さん。しかし今回のネタは難がある。元々、上から目線で勘違いされやすい文章なのに、話はお金にまつわるデリケートな問題。要するに、
「だからアンタたち貧乏なのよ(私は違うけどね)」
という風に聞こえる(笑)
好き勝手に収入や生活に立ち入られている感じがしてなかなか不快。
そこにギュッと目をつぶって耳を傾けると、激安ニッポンの深刻さが伝わってくる。日本という会社の経営は、低賃金÷多残業=生産性の低い人ばかり。みんなで薄くサボってるからと酷な指摘。
欧州は100均ができると治安が悪くなるため反対デモが起きる、という話は衝撃。安くても悪くないモ -
Posted by ブクログ
海外、特に英語圏の生活習慣、子育て環境が日本に比べてかなり酷いことはよく分かった。欧米や中国は常に戦闘状態なのであり、日本人とは哲学が違うことも分かった。これらを総合すると、隅々まで行き届いた日本のシステムは素晴らしいが、あくまでこれは日本が特殊なのであり、外国も同じだと思ってはいけないし、残念ながら世界のマジョリティはあちら側なので、そこに対する正しい理解を持ち、そういう環境でも臆することなくやっていける力をつけるべし、ということだな。
海外の手法をやたらと称賛する必要がないことを具体的に示してくれたのはありがたいが、そんな環境で自己肯定感だけやたら強い人間がリーダーシップだけで上に立てば上 -
Posted by ブクログ
【安くていいものをつくっているはず】
30年間も給料が上がっていないのですから、物価が上がらないのも不思議ではありません。
デパートにも100円ショップや家電量販店が入っている時代です。いまやデパートは高級品という感覚はありません。
100円ショップの物は100円の価値しかないと言われますが、100円の価値がある物を求めているのでそれでいいと思います。
また、10万円の物は10万円の価値がある可能性もありますが、無い可能性もあります。最大10万円の価値になるということです。
10万円のかばんを買いました。しかし、ブランド品ではなくノンブランドです。このかばんに10万円の価値はあるでしょ -
Posted by ブクログ
読みやすいうえに、なかなか面白かった。
海外からの観光客に向けて、インバウンドが急ピッチで進んでるニッポン。
物価も安いが給料も激安。非正規雇用の割合が先進国でも飛び抜けて多くて、企業の体質も30年前とほぼ変わらず。海外から見ると信じられないくらいの激安の日本の不動産価格。激安ニッポンについての主にハード面を教えてもらった感じ。
私自身としては、障がい者福祉と国民健康保険が世界の中でもトップレベルの高水準に加えて、それらを利用するときの安さだけでも、ニッポン良いんじゃね?とも思ったり。確かに給料安いのと円安は辛いけれども。
元々悲観的な性格ではないので、この本読んでもええところばっかり目に付く