谷本真由美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ根拠のある否定の仕方が良かった。
以下、気に入った言葉。
「人生とは自分の思うようにならない。人生とは自分の努力では何ともならないこともあるもんだ」
「日本では仕事=どこの場に属しているかが重要となっているが、海外では問題になるのは”あなたは何か?”であり、その人となり、哲学、趣味などその人の資格=何が出来るか?何を持っているか?なわけです。」
「仕事が人生における重大事項であり、何の仕事をしたかが私と言う人間を表現すると思い込んでいた。でもそれは間違いだった」
「ダメならあきらめろ、人生にはもっと楽しいことがある」
「誰もが楽しく仕事をすればいいんじゃないか。誰だって人間だ」
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Posted by ブクログ
帰国後から違和感を覚えていた異様なまでの集団主義とそこから外れた者への非難を思い出し購入。
主に日本のメディアや伝統的な文化が不寛容社会を作り出している事を他国と比較して述べている。
非常に読みやすく、2時間3時間程度で読破。
欧州にもスペインなど日本と似た集団主義、権威主義を持つ国が存在する事は知らなかった。
政治経済や国際動向、ビジネスなどの本質的なトピックではなく延々と芸能人のゴシップを扱う日本のメディア。
未だ日本にずっと住んでいる外国人に英語で話しかけたり、変なアクセントの日本語をアテレコする様子を平気で放送するテレビ局の方々にとっては学ぶべき事が多そうだなと思った。
最終的な -
Posted by ブクログ
自己啓発書ブームのいかがわしさを批判している本です。
批判の内容については、いちいちもっともだと思いますが、自己啓発書を読みあさること自体はそれほどたいした害悪でもないだろう、というのが正直なところです。「近代的労働観の解体」というテーマに生涯をかけて取り組んだのは、思想家の今村仁司でしたが、本書でもおなじような視点から現代の日本人が陥っている労働観についての平明な解説がなされおり、それなりに興味深く読みました。ただし、著者自身のキャリアを振り返りつつ、ヨーロッパの働きかたを理想的に語っていることには、やはり違和感をおぼえてしまいます。それこそ本書で想定されているような、自己啓発書を読み漁る -
Posted by ブクログ
日本人が自己実現を仕事という場面に限ってしまい、それが自分を追い込んでいくという指摘には納得。
そういう人たちが、「自己啓発書」に取り込まれていくという構造を分析していた。
これまで議論されてこなかったことを「問題」化するために、あえて挑発的な物言いをしようとしているのだろうけれど、そこに引いてしまう。
読んだ後、何か、ザラっとしたものが残る。
「マサオ君」や「ソドム君」の例とか、自己実現が職業に結びつかなくていいということを示すのに、なぜこの例?
ポジティブシンキングの問題点に、ブラック企業の論理を挙げるまではよいけれど、労働者の側も、自分の問題を棚上げにすることにつながると付け加えるとか -
Posted by ブクログ
読後感はものすごく悪いんだけど(なんせ「バカですか」って言葉がなんどもでてくるもんで)外から見た日本ってどんなだろうってことでは参考になる。
ただし、日本人みんなが外国の人と同じように専門性を身につけて海外でも生活できるように語学力・専門性を身につけて外国の文化になじむ必要があるのかといわれるとそうは思えない。日本を飛び出す覚悟をもつならそれはそれでいいんだけど、日本で語学力を身につけるにも通用しないレベルにしかなれないだろう。
そもそも単一民族の日本人って「空気を読む」ってところやみんな「なかよしこよし」であることに幸せを見出す生き物なんだと思う。留学したがる人も海外赴任したがる人も減ってる -
Posted by ブクログ
日本を飛び出して世界を見てきて、今もイギリスで生活しながら日本を見つめている著者。
Twitterなどでかなりのフォロワーがいて、人気の方らしい。
そういう世界観を持ち実際に世界から日本を見るといかに日本がダメダメな国かと言うことがよく分かるそうだ。
色々な体験や、実際に外からの情報をてにする方だから非常に突っ込まれているところが的確で、輝く日本なんて笑い話だと感じられる。
特にメディアが疲弊していることと、それを全て信じて政治家も国も新聞もテレビもラジオもすべて考える事をしない日本人がこれからどうなるか?心配さえされている。
最後に書かれていた。
「何も言わないこと、受け身であること -
Posted by ブクログ
ネタバレ○作者は、英国在住の情報通信コンサルタント、ライター、ブロガー。国際経験(大学留学、米国、欧州の企業・国際機関での勤務経験)を生かし、現在の日本・日本人についての見解を論述。
○独自の視点から、日本の常識、日本人の常識といった日本の日常生活を批判的に評価するとともに、これからの世界で取り残されないための方法論等にも言及。
○著者の経験から導き出された視点は独特で、分かりやすく興味深い。「働き方を変える」「自分のこととして考え行動する」「多様性を受け入れる」という結論については、絶対的に賛成であり、著者の思いが伝わってくる。(内容的には今さら当たり前ではあるが・・・)
○他方、一般論や日本の伝統 -
Posted by ブクログ
「日本は可哀想な国と見られている」
震災のことではないですよ。働き方や社会のあり方について、世界から可哀想な国だと思われているというのです。
日本国内では「日本は素晴らしい国」「世界から好かれている」という事になっていますよね。
最近は、あまりにも”国”や”権威”のやる事がおかしいので、素晴らしい国ではないんじゃないかと皆感じ始めているとは思いますが。
読み終わったとき、とても悲しくなりました。
著者はとても親切で、これからどうしたらいいか具体的に提案してくれているのですが、「食うためのスキルを身につけ、外国へ出て行く(または外国人と競い合う)」ことが必要で、それだとうちの子ども達にはかな