谷本真由美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
元国連の職員が、海外から日本がどう見られているか、また日本人が考えている世界の国民性について、実際はイメージとは異なっている事をヨーロッパやアメリカを中心に説明されている。
普段からいかに国内の情報しか見ていないのかと気付かされる一冊だ。
海外から見た日本のイメージは、すでに経済成長が終わり世界で最も早く高齢化と少子化に対面する大変厳しい状況の先進国という認識。
海外は日本人のイメージ通りではないという事。例えばオランダは何事も杓子定規で割り勘が当たり前らしい。
特に印象に残ったのは、IT社会において重要視される事は論理的な考え方ではなく、『エモクラシー』(感情と民主主義の造語)が優先され -
Posted by ブクログ
我々の生活に密接に関わり、身近なものとして危機感を持たなければならない政治などの社会問題には目を向けず、芸能人や一般人の不祥事や、ちょっとした失敗を過剰に叩き、死んで償えと言わんばかりの炎上っぷりを見せる日本は、なんて偏っていて極端なのか、 海外を転々としてきた 著者が語る。
匿名なのをいいことに、お門違いな正義感をぶつけてばっかりいる ネット民。
コメント欄にそんな人たちが溢れているのを目にするたび辟易する。
でもネットを荒らしているのはごく一部の人であって、ほとんどの人は、見る専か、そもそもアプリすら持っていないのだとも思う。
ネットの声=世間の声ではない。
そこの分別は大事だと思った。
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Posted by ブクログ
ネタバレ「旅行で日本にやってきた外国人が、 日本食やおもてなしに感動する」なんていう動画を見てすごいぞ日本!と自国にうぬぼれる日本人よ、いい加減目を覚ませ。という大変耳の痛い話ばかりだった。
ほとんどの外国人はどんなに高学歴でも、日本の位置さえ正確に把握していない。
北朝鮮と繋がっていると勘違いしている人もいる。
あと中国とごっちゃにされたり。
トイレが綺麗だとか道にゴミが落ちてないだとか、日本が誇りに思っていることは一切無関心。
それどころか、政治に興味を持たない、形だけの礼儀が気持ち悪い、 無駄な苦労を美徳と考えている等々バカにされている。
そんな風に思われていたのか…と はじめは受け入れがたかっ -
Posted by ブクログ
隣の芝は青く見えるの究極系ですかね
はずかしながら何もしりませんでした。
本棚で、タイトルに惹かれて購入
シリーズの5本目ということでしたが、最高に
おもしろかったです。飲み会とかで人に話したくなる
項目多数でした。
マイノリティーが強くなりすぎていることや、
海外の学校の実態、SNSが犯罪へ思ったよりもライトに
使われていることなど、日本で暮らしているとあまり
想像も及ばない様な事例を知ることができました。
日本がオワコンになっているという発信や報道を
最近よく見ますが、それは世界の一部を抜き出して
比較した場合の話である可能性が高いのだなと感じました。
かといってあまり楽観的になる -
Posted by ブクログ
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谷本真由美
コンサルタント兼著述家。公認情報システム監査人(CISA)。1975年、神奈川県生まれ。シラキュース大学大学院にて国際関係論および情報管理学修士を取得。ITベンチャー、コンサルティングファーム、国連専門機関、外資系金融会社を経て、現在はロンドン在住。日本、イギリス、アメリカ、イタリアなど各国での就労経験がある。ツイッター上では、「May_Roma」(めいろま)として舌鋒鋭いツイートで好評を博する。趣味はハードロック/ヘビーメタル鑑賞、漫画、料理。著書に『キャリアポルノは人生の無駄だ』(朝日新聞出版)、『日本人の働き方の9割がヤバい件について』(PHP研究所)、『日本が世界