著者の配偶者の「給料が安いので、これは本当に先進国のデータなのかと信用できない」という指摘について、上げたとしても恩恵に預かる層は限定的かも知れ無いと考えた。子育て世代(若い層)には手厚くなっても、費用が器世代はここでも取りこぼされるのではないか。
「物価の安い国」という指摘にも、安ければいい、コスパ(できるだけやすく)みたいな価値観が浸透していることも大きいと感じた。物に対するバックグラウンドや作成者へのリスペクトが薄れていってるのではないか?(洋服とか)
「日本人の働き方がいかに固定化していて柔軟生がないか」という指摘について、都市部にネームバリューのある大学や会社があるので動けないのではないか。個人的には免許更新返納で車を持てなくなるであろう高齢者とかが都市部に住むほうが合理的とも思う。教育について地方にもっとエリート校を置くべきではないか。
「主要先進国が非常に堅調な成長を遂げる中で、成長率の低さがきわだっているのがイタリアと日本」とあるが、日本も右傾化した種脳陣がふえそうだなぁと感じた。
第三章の「日本が売られる5秒前」では
不動産問題について触れられていたが、ここは学びが多く有り。人口に対する不動産の供給過多には疑問もあったがやはり海外の需要に対するアンサーだったのかと思うと課題は山積みではないかと思う。国境知覚の島嶼部を買った中国人などこれを既成事実化して台湾有事以外にも日本侵略?も視野に入ってきてしまうのではないか。
「日本に安全保障上の危機が及ぶ可能性があっても、外国人が自由に土地を売買することを許しましょう」という問題提起の指摘については著者に共感するところが大きい。
自由な土地売買で外貨を得られたとしても、自然の景観を壊したり、モラル低下をよばないだろうか。ここはしっかり法整備をして欲しい。(空き家の爆買いなど。北海道では森林が特に買収されているとある。森林や水源などは日本の資源ではないのか。ここに手を入れられるのはよくないのではないか。)
次に医療の分野についても
「日本で医師免許を取得するには、超高偏差値の医学部を出る必要があるため、医師の質も全国的に高いです」
医療保険の加入要件の緩さと合間って、海外からの需要が高いのであれば付加価値をつけ、活用したほうがよいのではないか。医療機関近くの高級ホテルなどとコラボして、タクシー送迎などをつけてもいいのではないか。それかサービスを安売りする必要はなく、払える人間からは取り労働対価を得てもよいと考える。
「生産性」について言われつつも、なかなか変わることができない日本に対する指摘もよい。市役所などもペーパレスが進んでないが極力、スマホなどを活用、高齢者に向けてのサポートも含め検討すべき課題と思われる。
日本人停滞の一因として「何か新しいことをやって失敗したら評価が下がるから、前任者と同じ事をやろう。そうすれば、前になりこのやり方を考えた上司のメンツをつぶすこともないし、安全に会社員生活を過ごせる」と考える人間が多いことを指摘。ここに加え、一部の地域大企業等波学閥などを含めた足の引っ張り合いもあり、人が育たない環境を生み出していることもあると思う。
若手の収入増と並行して氷河期世代についてもフォローか必要と思われる。そうでないと貧困老人の増加、社会保障費の増加、格差社会からくる犯罪の増加も考えられると重った。
また著者が考える給料が上がらない一因として「日本企業のアウトプットが増えてない」点を指摘しており、逆に「たくさん予算を使う、たくさん材料をつかう、長い時間働く、沢山の人が働く」インプットのおおさを上げている。
核仁が時分の仕事は大変と見せるために時間をかけたり、シンプルに表現すべき事を複雑にしている。
「商品種類の多さ」についても(日本は文房具も本も食品も各企業がすさまじい種類を提供し、多様な製品も販売することで消費者を満足させる前略をとっている。しかし、その分、高コストで利益率が低くなり、疲弊している」という分析もよかった。
失敗を恐れないと標榜しつつも、どこかに責任の所在を求める風土ではまだまだ欧米に比して、中国やインドと肩を並べるのは難しいだろう。(実は欧州の会社も、高い付加価値を生み出す組織ほど、このようなオープンな働き方がどんどん主流になってきている。上司がよほど、器が大きくないと難しいと思われる。
(日本)政府は日本の労働集約的な仕事のやり方を根本から改善することなしに、とりあえず激安で働いてくれる足軽農民を外国人でもいいからどんどん入れてなんとかしようという非常に短絡的な考え方という指摘も共感。質を維持しようと思うのであれば広く、国内の非正規雇用者などに門戸を解放、給料を上げるべきと思った。外国人に門戸を開くことは悪いことばかりではないが、自国民を貧困化しないようバランスは採るべきではないか。
また、世代に関係なく英語力を身につけていかなきと厳しいと思った。大学選びにせよ、今後身につけるべき技能や知識というものも、日本国内だけで評価差れるものではなく、海外の先進国を入れて考えるべき。「どんなものに需要があるかは普段から外国の人と接触したり実際に行ってみて自分の手足と目を使って調べたりするのが重要」という視点も改めて、正しくかつ日本に欠けた視点への提言と思った。