【感想・ネタバレ】キャリアポルノは人生の無駄だのレビュー

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Posted by ブクログ 2014年06月02日

キャリアポルノという言葉が面白くひきこまれた。
自己啓発系の本に問題があるのではなく、それにすがり過ぎる人間が多いことが異常な事を指摘している

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Posted by ブクログ 2014年03月26日

米からの帰国後は日本に馴染めないなと思っていたつもりだったけれど、十分日本人的な働き方をしてることを突きつけられた。出版社が楽してる感じがしてブログの書籍化反対とか思ってたのに、文化比較とかおもしろくて一気に読んでしまった。それにしても最終章は人が変わったかのような優しさが滲み出ている。こういう横文...続きを読む字が多いものは横書きで読みたい。あと参考リンク飛んで見たいのが多かったので、電子版デビューしてみればよかったとも。

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Posted by ブクログ 2023年03月05日

自己啓発本は読んだら、何か小さな事でも真似てやってみる、実際にやってみる、継続してみる、が無いと読んだ意味が無い、というのが持論だったけど、その後自分のものになった事がどれだけあるか、心許ない。
本書では、日本では物凄く自己啓発本が売れている→それを読んで成功する人はいる訳ない→むしろ負組の人達がそ...続きを読むこから抜け出さんと次から次と自己啓発本を買っている→状況は変わらないままポジティブシンキングの強迫観念に苛まれ精神を病んでしまう、という連関を基調として、そこから日本人は仕事が自己実現になってしまっているが本来それはおかしい、もっと自分らしく楽しい事が自己表現、自己実現であるべき、という主張が論旨のようです。それなら、鬱病を患う人の中で、所謂自己啓発本がどの位読まれているのか気になりますが、数字で示されてなく説得力がないのが残念。
アメリカでは売れるけど、イギリスやヨーロッパ諸国では売れない状況を、数字や歴史的考察から分析してただけに残念です。
それでも、自己啓発本の作者ってホントに素晴らしい人なんかいな、なんて漠然と抱いていた疑問に対して、かなり実名出して〝とんでもない〝と言い切る毒舌は、結構笑えた。

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Posted by ブクログ 2021年10月18日

自己啓発本を良く読んでいました。
その方が成長出来ると思っていたし、もっともっとという気持ちが常にあったからです。

確かに読んだだけでは何も変わらないが、その本を読むことによってほんのわずかでも、「気付き」が得られれば自己啓発本も悪くはないと感じてます。

人生の無駄とまではいかないまでも、こうい...続きを読むう考え方があることを知ることができた。

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Posted by ブクログ 2018年10月28日

"自己啓発本は、キャリアポルノと定義して、自己啓発本のジャンル分けから、こうした本が書店に並ぶ理由、雇用環境、欧州の文化とアメリカ文化、日本文化の比較にまで言及する。依存症的な人があふれている現代に警笛を鳴らす。
この本で、知った知識-「フードポルノ」
私もキャリアポルノといわれる自己啓発...続きを読む本を一杯読んできたし、これからも読むであろう。
著者が指摘している症状はないので、適度な距離を置けているかな?
少なくとも自己啓発本だけではなく、幅広く様々な書物を読むことでバランス感覚を失わずにいたいものだ。"

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Posted by ブクログ 2018年01月07日

キャリアポルノとは、他人のキャリアを眺めて満足する、その対象を指す。ポルノが眺めることで性欲を満たし、実際に性行動に及ばないことになぞらえた著者の造語である。そして著者はキャリアポルノを自己啓発書とほとんど同義で使っている。

2章のアメリカと欧米における自己啓発の比較が面白い。
アメリカは自己啓発...続きを読むの最大マーケットであるが、その背景として移民国家であり努力が結実する―――いわゆるアメリカンドリーム―――という信条が宗教的レベルで浸透しているからだと著者は指摘する。
一方欧州は、個人主義でありながら地縁・血縁等、「本人の努力ではいかんともしがたいもの」を重視する文化がある。それゆえ、努力すればなりたい自分になれるとうたう自己啓発には馴染みが薄いのだ、と。

2章は「人はなぜキャリアポルノを読むのか」がテーマなのだが、著者の指摘は非常に身につまされる。ずばり、キャリアポルノを読むのは敗者である。そして敗者の中でも、「根本にあるのは怠惰であり、模倣」であり、「自己啓発書が好きな人々の心には、自由化、進歩、貢献という言葉はありません。自己中心的な怠け者なので、世の中に貢献しようという気もないのです」とばっさり切って捨てる。
全くその通り。私自身、自己啓発書はさんざん読んできた。今も勝間和代を読んでいるところだ。しかしいくら自己啓発書を読んでも大して自分が変わっていないので、これはいったいどういうことだろうと思っていたところで本書と出会った。
思い返せば、人生がうまくいっているとき、あるいはうまくいっていなくともなにをすべきかはっきりしているときは自己啓発書に手は延びない。自己啓発書を読むのは、現状にぼんやりした不満があるものの何をしていいかわからない時だ。まさに何者かになりたくて読むのである。

勝間和代の真似はできない…と落ち込みかけていたが、本書から得た示唆は「まあそんなことどうでもいい」である。他人は他人、自分は自分。今の自分は、成功者の金科玉条より、もっと目を向けるべきものがあると気づかされた。それは家族であったり職場の同僚であったり、つまり目の前にいる人たちだ。

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Posted by ブクログ 2017年06月06日

私は、結構、著者の指摘するような、どうしょうもない自己啓発本を結構読みます。
読んでいるときは、「自分でもできる!」と思いますが、2週間ぐらいで、その効力は失います。
軽い薬みたいなもんだと思っています。

 自己啓発本を読んだからって、「現実」はあまり変わりません。ただ、自分の場合、苦しい状況が1...続きを読む00あったら、90ぐらいには、減らすことができます。自己啓発本は、それぐらいのものだと思っています。

 「ある時」から急に人は、「できる人」にはなりません。こんなことは、小学生でもわかっています。著者の指摘では、自己啓発本を読むことは人生の無駄だと思いますが、無駄でいいと思います。そんなに、世の中に価値あるものなんて、転がっていないわけですから。

 著者の書き方には、たまにカチンときますし、なんか、一気に書いたようなスピード感を感じますが、
一度、自己啓発本をたくさん読んでいる人、その社会背景などをきっちり調べた方がいいかもしれません。

 まぁ、こういう考え方もあるんだと思って、自己啓発本を読むという、読書を継続していこうと思います。

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Posted by ブクログ 2016年06月13日

「努力は必ず報われる」と考え日々努力したつもりでも、そうはならない現実がある。楽して結果を出して何が悪いと考える今日この頃。定時に帰ろう!

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Posted by ブクログ 2015年07月31日

「キャリアポルノ」とは、自己啓発書のことです。
巷では、自己啓発書があふれています。
1週間、1億円稼ぐとか、できる・・・とか。
この手の本を、読みあさっても、できた試しがない。

まったく俺のことを言っている。俺の本棚は、この手の本ばかりだ。
ナポレオン・ヒルの本を買って、30年も経つが、人生上向...続きを読むいていない。
ここ数年は、最悪だ。

結局、キャリアポルノは、読んでいる間だけ、気持ちが高揚していて、できるつもりになる。
努力もせずにできるわけない。
人は、そんなにすぐに変われない。
俺も、人生50年やってきて、つくづく思ったよ。

キャリアポルノを読んで、上を目指すのは、やめて。
他の人生を楽しもう。
そんな気がしてきたな。

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Posted by ブクログ 2015年07月02日

この本を読むまで、助けを求めるかのように読んでいた自己啓発本。全ては否定しないけど、もっと早く読みたかったわ。

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Posted by ブクログ 2015年12月25日

自己啓発を活かすには?

→読むだけ、聞くだけ、見るだけでは自分の欲しいモノは手に入らない
自分の欲求を定義し消化できてない人は、組織内で自己実現できないと思うと組織の中で孤立してしまう
自分を受け入れることが大事

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Posted by ブクログ 2014年01月09日

論文を書いてたこともあり、約半年間いわゆる自己啓発書を読まずにいた。そろそろ一般的な本(本書は自己啓発書ではない)でも読もうか、と積読状態の中から抜き出したのがこれだった。表題にインパクトがあり読むのを躊躇していたが、手にとって後悔はしなかった。

シニカルな事例がふんだんに用いられたメイロマ節は、...続きを読む常に読み手に対して緊張感を与え、終始飽きさせずに最後の結論にまで導く。著者のように、幅広い学識と経験がなければ、このような主張は難しいと思う。

自己啓発書の類型化は、自己啓発書を網羅的読まないとできない分析であり、後続の読者に示唆を与えるだろう。私は説教系をよく読んでいたと振り返った。当時は誰かに教えを説いてほしかったのだろうか。理由は本文に書いてあるように、「経済的な不安と恐れ」が漠然と頭に過ぎり、カンフル剤を打つ感覚だった。

むしろ本書で重要なのは、第3章の著者による労働観にふれることだろう。前著でふれていることもあるかもしれないが、体験に基づいた国際比較からは、日本に住む我々が多くの異なる環境・習慣に在ることに気付く。個々人考え方を変えることは、順を追って検討すれば可能だと思う。しかし、所属コミュニティが持つ慣習・雰囲気が変わるには、多くの問題を除去する必要がある。構成メンバーが相当入れ替わらないと無理だと思う。だとすると各人のすべき行動は自ずと決まってくる。本書の最終項が参考になるだろう。

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Posted by ブクログ 2021年09月20日

この本を読むきっかけは、
ある人が読んだという記事をアップしていたことと
タイトルが結構刺激的だったこと。
あんまり好きなタイトルのつけかたではなかった。

けれどタイトルに反して
実際に読んでみたら内容はしっかりしたものだった。
確かに日本では自己啓発本たくさん出版されているけれど
内容は結構言葉...続きを読むをかえた同じような内容で過去に読んだことがある
内容だなと思うものが多かった気がする。

コロナ禍で世の中が変化していく中で、自己啓発系のトレンド
変わっていくのかなあ?

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Posted by ブクログ 2020年09月12日

ちょっと前に話題になった新書。基本的にこういうものは粗製濫造の薄っぺらなもので、がっかりすることが多いので読まないことにしているのだが、参考文献に英語がズラーっと並んだりして、結構ちゃんと調べてるじゃないの、と思った。

要は「億万長者の馬鹿げた成功譚に憧れる暇があるなら、足元の幸福に目を向けろ」と...続きを読むいうことか。まあ、そうなんですけどね。

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Posted by ブクログ 2019年08月12日

いわゆる自己啓発本は読む意味がない、と言い切っている本。全て読む必要がないかというと、そうではないと思うが、よむことによる自己満足や安心感は危険であることを言いたいようだ。読んだことを自慢するなどはもってのほかだろう。

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Posted by ブクログ 2020年01月20日

【感想】
うーん、耳が痛い。。。
自分がいかに「キャリアポルノ依存症」であったか、この本を読んでいて痛切に感じた。
確かに読んでいて何か成長した気になってしまうからなぁ。何も変わっちゃいないのに。。。

自分に必要な勉強、実学とは何なのか?
そもそも、生活の一部に過ぎない「仕事」について、それほど比...続きを読む重を置く必要があるのか?
改めて読書について見直す良いきっかけになった。

ただ、自己啓発書をALL否定するのは少し違うのではないかなとも思う。
読んだだけで満足しているのは確かに問題だが、軽く読んで元気になれたり、デトックス効果がある点など、仕事に対してプラスの要因も多数あると思う。
また、文中で「自分を変えることは不可能だし、変える必要もない」と成長することがあたかも間違っているというような内容だが、それはそれで少し的外れかな。
進化してきたから今があるのであって、自分をより良くしていきたい、生活をより良いものにしたいと願望を持つことは何も間違っていないと思う。
その願望を「自己啓発書を読む」という作業をしたことで完了したと誤認識するのではなく、しっかりと実行に向けて取り組むのであれば、それだけでも「キャリアポルノ」を読む価値はあると思う。
そのあたりの視点からすれば、自己啓発書をすべてがすべて「人生のムダだ」と非難するのは、少しおカド違いかなーというのが一番の感想(であり、反論。笑)。

要するに、読むだけで終わらずに、読んで何か「Do」をする必要があるってことでしょうね。
自身の能力アップの裏付けとなる学習もしっかりしなくちゃ成長しないってのも激しく同意。
要するにバランス良く読書をしなくちゃいけませんね。


【内容まとめ】
1.「キャリアポルノ」=自己啓発本を指す造語。
自己啓発書を読んで、「オレって何かスゴイ」と興奮するが、現実が改善された形跡がない。。。
そういうあなたは「キャリアポルノ依存症」です!

2.英語圏の「自己啓発」の定義は、「啓発」というよりも、「自発的に何かをやり問題を解決すること」が目的で、「成長」や「鍛錬」ではなく「Do」の意味が強い。

3.本を読んだだけで、その人の哲学を理解できると思ったら大間違い。
自己啓発書で描かれるような成功した人になるには、大変な努力が必要です。
書いてあるノウハウを本当に実践する努力が必要で、身につけるには手間も時間もかかります。
読むだけではどうにもならないのです。

4.「普通ではない人」の真似を「普通の人」がするのは、そもそも不可能なのです。
ところが、キャリアポルノを読む人たちは、「普通ではない人」の型を知りたがり、読みたがり、模倣したがり、錯覚を起こしてしまいます。

5.私は私、あなたはあなた、成功者は成功者と自覚する。
キャリアポルノの著者と自分は全く違う人間であり、地球上に同じ人は一人もいないということを改めて自覚すること。
世の中は平等にできておらず、どの人も異なった身体能力、見た目、家族、背負ってきた歴史など、千差万別なのです。

6.仕事は仕事。人生のひとつの側面にすぎず、自分を表すことのほんの少しのことでしかないのです。
人生にはもっと様々な楽しみ、悲しみ、喜び、創造性を発揮する場面があり、仕事は仕事で「これは対価をもらうための活動にすぎない」と割り切ればいいのです。


【引用】
「キャリアポルノ」=自己啓発本を指す造語。
自己啓発書を読んで、「オレって何かスゴイ」と興奮するが、現実が改善された形跡がない。。。
そういうあなたは「キャリアポルノ依存症」です!


p12
欧米や北欧の書店には、こんなにたくさんの自己啓発書は置いていない。
書店で売っているのは宗教書、ミステリーや旅行記、歴史書、クライムフィクションなど、娯楽本が多い。
ビジネス書に関しては、会計や経営戦略などを書いた「専門書」が中心である。


p15
本書は、日本ではなぜこんなに自己啓発書が人気なのか、自己啓発書の問題点や、さらにこのように自己啓発書がもてはやされる社会で私たちはどのように働いていくべきなのか。
ということを議論したいと思います。


p25
英語圏の「自己啓発」の定義は、「啓発」というよりも、「自発的に何かをやり問題を解決すること」が目的で、「成長」や「鍛錬」ではなく「Do」の意味が強い。


p52
自己啓発書も基本的にはフードポルノと同じです。
自己啓発書で描かれるような成功した人になるには、大変な努力が必要です。
書いてあるノウハウを本当に実践する努力が必要で、身につけるには手間も時間もかかります。
読むだけではどうにもならないのです。

本を読んだだけで、その人の哲学を理解できると思ったら大間違いなのです。


p54
自己啓発書を読んで、やった気になっている人、何となく自分が凄い人になったような気になる人が後を絶たない。
そういう人に限って、会社の仕事は中途半端で、仕事に本当に必要な会計・技術・語学などいわゆる「実学」はほったらかし。

自己啓発書を読んで勘違いをし、ショートカットを使って痛みや苦労を経験せずにお金持ちになれると思ったら大間違いだ。
なぜなら、その根本にあるのは怠惰であり、模倣であるからだ。


p76
なぜ若者はこのような自己啓発書に惹かれるのでしょうか?
それは、読者の心の中に「不安」と「恐れ」があるからです。
親の世代は享受してきた職業的安定や経済的な豊かさを、自分たちは享受できないという「経済的な不安と恐れ」です。


p108
欧州はアメリカや日本とはそもそも文化が異なるので、自己啓発書に手を伸ばすことはありません。
その代わりに、公共物の破壊や暴動などに参加して、怒りを自己の外側に向けるのです。
何か不満があった場合、頻繁にデモや抗議活動を起こし、個人的な動機に沿った復讐をモラルを破壊することで伝える。


p114
日本でもアメリカでも、働く人がキャリアポルノにすがる理由は、仕事における競争が激しくなっていることと、また、良い生活をしたいが自分は努力したくないという「怠け者」や、現実を直視したくない「意気地なし」が多いからです。


p143
おしゃべりの内容は、他愛もないものです。
昨日は何を食べて良かった、バカンスはどこに行く、あの人は美しい、その素敵な服はどこで買ったのか、などです。
仕事の話はゼロで、楽しい話題が多いのです。

欧州では、真剣な顔で、「今度のプロジェクトは」なんて話をしても誰も興味を持ちません。
おやつの時間に仕事の話をする人は不粋なのです。ダサい人なのです。
利害関係なんて関係ないのです。人間として生まれたからには、毎度の会話も楽しくしよう、楽しくコーヒーを飲んでもらおう、コーヒーを淹れてくれる人も笑わせよう。
そういう愛情を感じる環境です。


p172
堀江貴文は、そもそも東京大学に入学できるほど学力に恵まれており、学生時代にプログラミングを独習し、自力で起業してしまった上、その起業を育てて敵対的買収を仕掛けるほどになった。
成功する起業家には、普通の人にはない入れ込み方や集中力、強迫観念がある。

「普通ではない人」の真似を「普通の人」がするのは、そもそも不可能なのです。
ところが、キャリアポルノを読む人たちは、「普通ではない人」の型を知りたがり、読みたがり、模倣したがり、錯覚を起こしてしまいます。


p196
・私は私、あなたはあなた、成功者は成功者と自覚する。
キャリアポルノの著者と自分は全く違う人間であり、地球上に同じ人は一人もいないということを改めて自覚すること。
世の中は平等にできておらず、どの人も異なった身体能力、見た目、家族、背負ってきた歴史など、千差万別なのです。


p210
・不安や恐れを可視化する。
→自分が恐れていること
→なぜそれが恐れになるのか?
→どんな時にその恐れを感じるのか?
→誰といる時にその恐れを感じるのか?
→何をするとその恐れを解消できるのか?

まずは原因を確定し、原因を嘆くだけでなく解決策を考え、それを実行するだけ!


p212
・不安や恐れを吐き出す。
プライドの高さが自分の心を痛めつける。
素直に感情を表現し、楽しく暮らした方が精神衛生上いいのではないか。


p223
仕事でこんな実績を上げた、こんなふうに昇進した、こんなふうに給料が上がった、同僚に勝った、偉くなった。
ということだけが人生ではありません。
仕事は仕事。人生のひとつの側面にすぎず、自分を表すことのほんの少しのことでしかないのです。

人生にはもっと様々な楽しみ、悲しみ、喜び、創造性を発揮する場面があり、仕事は仕事で「これは対価をもらうための活動にすぎない」と割り切ればいいのです。

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Posted by ブクログ 2019年06月12日

キャリアポルノはフードポルノと同様に造語らしいか、これにかかってる人は多いように思う。仕事だけが自己実現の形ではないと再認識する

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Posted by ブクログ 2018年11月23日

自己啓発書について、分類と中毒性
アメリカにおける自己啓発書の人気と問題
労働と自己実現とを区別すべきこと

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Posted by ブクログ 2021年08月08日

「キャリアポルノ」とは、ある種の自己啓発書を指す造語。
?著者は実際には成功していない、成功体験がそのまま読者には適用できるものではないなど、自己啓発書が役に立たないものである。
?キャリアポルノを買ってしまう状況にある日本の労働観に問題がある。日本の働く人の心の中にある恐怖がキャリアポルノを買わせ...続きを読むてしまう。
?成功者の真似をしても仕方がない、自分なりの生き方をみつけよう。

タイトルが挑戦的だったので、もっと面白いかなあと思ったけど、意外と普通のしか書いていなかったのでちょっと拍子抜け。

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Posted by ブクログ 2018年01月27日

自己啓蒙書がキャリアポルノで人生の無駄だ、という著者の視点から描かれた本。

彼女が自己啓発書に嫌悪感を抱いてるのはよくわかったし、その理由も知ることができたけれど、逆にここまで毛嫌いするのがよくわからなかった。
興味ない人は彼女が何言おうがはなから読まないだろうし、読む人はとことん読むだろうし、要...続きを読むは嗜好の問題ではないだろうか?

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年01月03日

難しいなあ。この本自体もある意味「自己啓発」にはなるし、彼女のキャリア自体も特別であるような気もするから。いくら否定しても、この本自体も同じ位置づけになってしまうのではないかと思ってしまう。
でも自己啓発本の”うさんくささ”は理解できるけどね。
イタリア的な働き方は本当にうらやましいけど、この日本で...続きを読むは同じような働き方になるのは到底無理だしな。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年09月21日

根拠のある否定の仕方が良かった。
以下、気に入った言葉。

「人生とは自分の思うようにならない。人生とは自分の努力では何ともならないこともあるもんだ」

「日本では仕事=どこの場に属しているかが重要となっているが、海外では問題になるのは”あなたは何か?”であり、その人となり、哲学、趣味などその人の資...続きを読む格=何が出来るか?何を持っているか?なわけです。」

「仕事が人生における重大事項であり、何の仕事をしたかが私と言う人間を表現すると思い込んでいた。でもそれは間違いだった」

「ダメならあきらめろ、人生にはもっと楽しいことがある」

「誰もが楽しく仕事をすればいいんじゃないか。誰だって人間だ」

「自己実現を仕事にだけ追い求めてしまっている、間違った価値観」

「労働はあくまで稼ぐ手段に過ぎず、私たちを自由にするのは自分たちの考え方であり、人生において何を達成したいか、何をもって満足したいかと言う考え方なのです」

「自分を受け入れる」

「私は私。これとこれが私をつくっている。そういうものに囲まれた私は、できる範囲で自分の生活をどうしたら楽しくできるか?と考えるべき」

「できないこと、正確ではないことがあっても当たり前」

「不安や恐れを可視化する」

「どうしたら効率的にできるか?を常に考えて実行するべき」

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Posted by ブクログ 2017年01月25日

自己啓発書ブームのいかがわしさを批判している本です。

批判の内容については、いちいちもっともだと思いますが、自己啓発書を読みあさること自体はそれほどたいした害悪でもないだろう、というのが正直なところです。「近代的労働観の解体」というテーマに生涯をかけて取り組んだのは、思想家の今村仁司でしたが、本書...続きを読むでもおなじような視点から現代の日本人が陥っている労働観についての平明な解説がなされおり、それなりに興味深く読みました。ただし、著者自身のキャリアを振り返りつつ、ヨーロッパの働きかたを理想的に語っていることには、やはり違和感をおぼえてしまいます。それこそ本書で想定されているような、自己啓発書を読み漁る読者であれば、「これこそまさしく理想的な働き方だ」と、自己啓発書を消費するように本書も消費するにちがいありません。

ちなみに本書で「やればできる系」の自己啓発本としてあげられている『情報は1冊のノートにまとめなさい』の著者の奥野宣之は、自己啓発書は栄養ドリンクのようなものだと述べていたように記憶しています。自己啓発書に効果があるとしても、しょせんはその程度であり、害悪があるとしてもパチンコやソシャゲにくらべればマシでしょう。だったら、放っておいたらいいんじゃないかと思ってしまいました。

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Posted by ブクログ 2015年10月24日

このひと、写真ではおっとりしてそうやけど、めちゃくちゃ毒舌。この文体で本になってるって、けっこう珍しいと感じた。しかも、朝日新聞出版やし。言いたいことはわかるけど、口調が強すぎてあまり好かれないでしょうよ、これじゃあ。ほかのひとも書いてるけど、こういう内容で書くことによって、これもキャリアポルノっぽ...続きを読むくなってしまうってこと。特に、章の名前とか、完全に自己啓発になってしまってる。

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Posted by ブクログ 2015年08月10日

日本人が自己実現を仕事という場面に限ってしまい、それが自分を追い込んでいくという指摘には納得。
そういう人たちが、「自己啓発書」に取り込まれていくという構造を分析していた。

これまで議論されてこなかったことを「問題」化するために、あえて挑発的な物言いをしようとしているのだろうけれど、そこに引いてし...続きを読むまう。
読んだ後、何か、ザラっとしたものが残る。
「マサオ君」や「ソドム君」の例とか、自己実現が職業に結びつかなくていいということを示すのに、なぜこの例?
ポジティブシンキングの問題点に、ブラック企業の論理を挙げるまではよいけれど、労働者の側も、自分の問題を棚上げにすることにつながると付け加えるとか。
キャリアポルノの書き手が実際は破たんした人生であることを指摘するときの筆致とか。
何か「問題点を指摘する」という以上に、過剰な攻撃性を感じてしまう。
この人からは、自己啓発書に頼る人を、「無能なくせに、努力もしようとせず、認められようとしている人」と見えているのかも。

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Posted by ブクログ 2014年12月13日

自己啓発本を真っ向否定!という粗筋が気になって手に取る。
この本によると、自己啓発本を度々読む僕は、正しく人生の負け組になるそうだ。。。むむっ…鋭いっ!!!
なかなか面白い視点で書かれていて、ハッとさせられる。 例えば、自己啓発本による何の裏付けもないポシティブシンキングは、自分の「本当の問題」を...続きを読む隠してしまう。。。等。 自分の取り組み方次第だとは思うけど、
そろそろ自己啓発本ばかり読むのも卒業かな⁇と思うきっかけになった。

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Posted by ブクログ 2014年07月30日

タイトルが面白くて購入。序盤はおもしろいとこもあって、フードポルノの概念を私は知らなかったので、腑に落ちるとこもあり、国ごとにキャリア志向が違うことにも、ふむふむ、という感じでした。ただ、読んでいていまいち盛り上がらないのは、これはダメあれはダメ、と言った後、イギリスやイタリアではこうだ、と言うだけ...続きを読むなので、じゃ、日本ではどうしたらいいんだろう?という感じのまま収束していってしまいます。でも、私も日本のキャリア本にはある種の詐欺っぽさを感じていたので、読まなくていいか、という判断の助けになったかな。悪くはないと思います。

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Posted by ブクログ 2014年06月14日

言っていることは大体正しいが、強調しすぎな感じもする。今の若い人はそれほど人生=仕事と捉えているわけでもないし、自己実現がすべて仕事と思ってるわけでもない。
30ページ以下の「自己啓発書」の分類に入っている例は、松下幸之助や大前研一など、筆者が主にさしているいかがわしいあるいはインチキな本ではないと...続きを読む思う。自己啓発書の範囲が広すぎるのではないか?

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Posted by ブクログ 2014年02月28日

悪くないけどなんか腹立つ
最初の50ページぐらいまではどきりとする内容が多く面白いですがそのあとは、まさにキャリアポルノが展開されます笑
ご丁寧にクソ批判されてた経歴自慢も(作者の)
読みながら、もちろん終わりは、「これもキャリアポルノ本だから買ったらダメだよ笑」的なものだろうと予想していたのにしっ...続きを読むかりキャリアポルノとして終わったのでこの作者は嫌いです。

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Posted by ブクログ 2014年01月29日

自己啓発を批判し、労働とは、自己実現とはいかなるものか、という思考を啓発する本。
そんな感じでしょうか。

タイトルが絶妙ですね。つい読んでみたくなるタイトルです。

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