夏来健次のレビュー一覧

  • ジキル博士とハイド氏

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    プロイセンな支配前、争点はワイマールも同じで..
    フラスコのラスコーとゲシュタルト
    政治とカネ
    江戸末期
    Happen
    大正ロマン
    ノーベル
    面白すぎたw
    トンボ
    まる

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    2024年08月26日
  • 英国クリスマス幽霊譚傑作集

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    これこれ!
    怪談はこうでなくっちゃという見本のような一冊。と言ってもまだ読み始めたばかりだけれどね。
    ヴィクトリア朝怪談というだけで手にして幸せな一冊。

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    2024年03月13日
  • 英国クリスマス幽霊譚傑作集

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    年末にかなり面白いゴーストストーリーに出会えた…!
    (クリスマスには間に合わなかったが)
    心霊スポット・事故物件が持て囃される幽霊の国・イギリスらしい味わいのある怪談ばかり。
    名物の古い屋敷に染み付いた幽霊譚はもちろん、異色の廃船での心霊談、美しい風景描写が際立つヨーロッパアルプス版山の怪談、年の瀬の薄暗さのある幻想文学…と、違った風味の、ほどよい長さの作品でまとめられて、違った雰囲気を味わいながらサクサク読める。
    あいだにある「胡桃邸の幽霊」は箸休めにとても良い一編。
    「青い部屋」の面々はキャラが立っており、このメンバーでの別な話も読んでみたい気持ちになる。

    クリスマス・年末には、キリス

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    2023年12月29日
  • 幽霊狩人カーナッキの事件簿

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    基本はホラー、ですが
    作品によってはミステリー要素も含まれます。
    ミステリーのほうは深くは追求しないので
    完全解決を望む人には向きません。

    面白い作品は
    ミステリーを含まない作品に多いです。
    純粋なホラー作品である「魔海の恐怖」や「口笛の部屋」は
    中々怖い怪物を拝むことができます。
    最後はあまり…ですが、うわー…とは思わせてくれるはずです。

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    2012年01月09日
  • 幽霊狩人カーナッキの事件簿

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    ネタバレ

    「クトゥルー神話」の流れを汲みしもの(コズミック・ホラー)、という枠で捕えていたので、「ホームズのライバル」というタグにちょいとびっくりしてみたり。そうか、怪奇探偵小説、か……ホームズにも「バスカヴィル家の犬」とかあったもんなあ。

    「電気式五芒星と古文献を駆使し、オカルトと科学を混合させて怪奇現象に挑む、名うての“幽霊狩人”」という紹介文が、このシリーズの魅力をすでに余すところなく語っています。

    起こる事件も心霊・超常現象ばかりではなく、人目を欺くために幽霊の振りをした、というオチのものも入っていて、そういう意味でも楽しめます。つくづく作者の早世が惜しまれる……。

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    2011年09月11日
  • 無名祭祀 クトゥルー神話原典集成

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    ネタバレ

    原点にふれる一冊。
    前半は「剣と魔法」ならぬ「剣と斧」といった雰囲気の中世活劇。人種などの設定が呑み込めると、だんだん面白くなってくる。
    後半は現代クトゥルーホラー。語り部がほぼ生存するのは作者ならではだろうか。

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    2025年11月30日
  • 英国幽霊屋敷譚傑作集

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    やはり古典的怪談がいい。
    読んでいてしんみり幸せな気分になる英国古典的怪談。
    「開いた扉」という邦題の話がふたつ載っているが、うちひとつは「廃屋の霊魂」の題で別の短編集で読んだことある。ネズの茂みが扉のどちら側にあるか、なんてもころが記憶に残っている。
    灯台の話は予想以上に血なまぐさい話だったのでちょっと辟易かな。
    でも全体的に雰囲気が良い。
    表紙の絵も良い趣味だ。

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    2025年11月24日
  • ロンドン幽霊譚傑作集

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    ホラー小説自体あまり読んだことがなかったけど、少し読んで好きそうな雰囲気だったから気になって購入。
    幽霊といえば、復讐のために無関係の人を巻き込んで主人公達を恐怖で狂わせたり、目に見えず触れられないことを利用して突然物を投げたりいたずらをして嘲笑ったり、そんな単純なイメージがあったけれど、今回また違った幽霊に出会えた。
    生者とは相容れない霊体の虚しさや儚さが程よく温度を取り去って、読んでいて寒さが心地よく、魂の抜けた肌に触った時の指先の冷たさを思い出した。
    静けさに身を浸したい時、また読もうと思う。

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    2025年10月25日
  • 英国幽霊屋敷譚傑作集

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    英国ヴィクトリア朝時代の幽霊屋敷譚の佳作13編を紹介する。
    ●英/米・女流「幽霊屋敷」競作
      幽霊屋敷 エマ・ホワイトヘッド
       ・・・亡き愛しい人の霊は彼を隣の幽霊屋敷に導く。
      幽霊屋敷 マーガレット・ヴァーン
       ・・・閉ざされた部屋で聞こえた亡霊の声?それは私の?
    ●ふたつの「開いた扉」競作
      開いた扉 シャーロット・リデル
       ・・・ラドロー屋敷の開かれた扉。潜むのはミステリー。
      開いた扉 マーガレット・オリファント
       ・・・病の息子を救うため、廃墟の扉口での声を探る。
    ●幽霊談議小説競作
      ブレイクスリー屋敷の幽霊談議ウィリアム・マッドフォード
       ・・・幽

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    2025年07月31日
  • 吸血鬼ラスヴァン 英米古典吸血鬼小説傑作集

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    ネタバレ

    吸血鬼ラスヴァンの悪趣味さは、古典海外小説読んでる〜って気分になれた。ちょっとした行動で綺麗に転げ落ちてバッドエンドを迎える悪趣味さは昔の小説って感じで偶に摂取する分には良いよね。 ただやっぱりハピエンが性に合ってるようで一番好きなのは善良なるデュケイン老嬢だった。 主人公?と言うより語り手は真実を一切知らずに呑気にみんな良い人って思いながら財産と、医者かつ美人で、その妹とも友人関係な結婚相手手に入れて大好きな母の元に帰っていくの幸運の加護でも持ってるんか?って感じで好き。

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    2025年03月04日
  • ロンドン幽霊譚傑作集

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    魔都ロンドンを舞台とした怪談集。
    …なのだが、なんだか似通った印象を受ける作品が多いのがややマイナス。
    あとがきにも書かれているが、いろんな意味で下心ある男性と、犠牲になる女性、彼らを含む三角関係…という話が多く、男性が医者という設定が共通しているものも。
    一応、ストーリーや結末は異なっているのだけれど、なんか似た感じの話を繰り返し読んだ感じが短編集&ほぼ初邦訳のお得感を削ぐ。
    とはいえ、面白い!は勿論ある。
    「物理で倒す」系の「ウェラム·スクエア十一番地」、ロンドンを象徴する「犯罪」と「降霊会」の組み合わせ「降霊会の部屋にて」、
    なんとなく美少女(ツンデレ?風味)ラノベな雰囲気のある

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    2024年12月29日
  • 英国クリスマス幽霊譚傑作集

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    ネタバレ

    冒頭のディケンズはこういうのも書いてるんだなぁと思った幻想怪奇小説。
    クリスマスツリーの描写が凄く細かくて素敵でほの怖い。
    友人との約束で先に死んだ方がもう一人の元に姿を現すというのは、デカメロンにも類似の話があったのでふふっと。
    ・わが兄の幽霊譚
    泊まった宿でセントバーナードが寄ってきたシーンが好き。
    ・海岸屋敷のクリスマス・イヴ
    メアリさんの『自分としては、男と一緒になるならば、身の危険を感じることなく、その生き方を理解できる相手を選びたいのだ』が切実すぎて…。
    ・残酷な冗談
    あんまりですわぁ…。
    ・本物と偽物
    ケイトとの会話がほのぼのして小粋だったのになぁ。
    というか、別に自分に襲いかか

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    2024年09月05日
  • 吸血鬼ラスヴァン 英米古典吸血鬼小説傑作集

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    ネタバレ

    ブラム・ストーカーが吸血鬼モノの嚆矢だと思っていたのだが、先行する作品が存在することを知ったのは、数年前、『フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス』を読んだときのことだ。同作品は著者であるメアリー・シェリーが、バイロンらとともにレマン湖畔に滞在し遊戯的創作が提案されたときに着想を得たという。本書のタイトルになっている吸血鬼ラスヴァンは、バイロンの専属医であり、その場にも居合わせたポリドリの手になるもので、これをもって吸血鬼モノというジャンルが誕生したとされる。
    紹介されている作品群には19世紀のものとは思えない瑞々しさがあり、現代の作品に見たあれやこれやが散りばめられていて驚かされる

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    2024年06月30日
  • 吸血鬼ラスヴァン 英米古典吸血鬼小説傑作集

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    「吸血鬼ドラキュラ」以前の傑作集ですから、もちろんドラキュラを超えるような小説があるはずありせん。更に吸血鬼に出てこない話もあったりするのですが、一番面白かったのは表題作、ポリドリの名作「吸血鬼ラスヴァン」。若き紳士オーブリーが旅の友に選んだラスヴァン卿。旅の途中でラスヴァンの正体を知るも山賊に襲われラスヴァンは「自分のことは誰にも話すな」と言い残して命を落とす。しかし死体は消えてしまった。その後ちらつくラスヴァンの影そして彼との約束。怯えるオーブリーにとって最悪の結末が待っていた!

    話がよくできてますね。現実なのか神経症なのか。恐怖が募っていきます。

    そしてドラキュラ以前のもう一人のスタ

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    2024年04月17日
  • ロンドン幽霊譚傑作集

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    ヴィクトリア朝英国の魔都、ロンドンを舞台とした、
    幽霊譚のアンソロジー。本邦初訳の作品を中心に13篇を収録。
    ・ロンドンの地図
    ザント夫人と幽霊 ウィルキー・コリンズ
      ・・・父娘が出会った未亡人の不可解な行動と、
       邪な者への不可視な者の怒り。
    C―ストリートの旅籠 ダイナ・マリア・クレイク
      ・・・旅籠の窓を叩いた音。それは鳥か?それとも?
       そして不幸が。
    ウェラム・スクエア十一番地 エドワード・メイジー
      ・・・代々の当主たちが去らざるをえなかった邸に、蠢く者。
    シャーロット・クレイの幽霊 フローレンス・マリヤット
      ・・・生前も死してからも繰り返される愛人の訪問の恐怖

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    2024年03月27日
  • 英国クリスマス幽霊譚傑作集

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    ヴィクトリア朝英国、クリスマス幽霊譚のアンソロジー。
    本邦初訳の作品を中心に13篇を収録。
    クリスマス・ツリー チャールズ・ディケンズ
      ・・・クリスマス・ツリーから拡がる空想と幽霊譚の散文。
    死者の怪談 ジェイムズ・ヘイン・フリスウェル
      ・・・悪魔によって甦った男が会いにいった恋しい女の正体。
    わが兄の幽霊譚 アメリア・B・エドワーズ
      ・・・深夜、微風に乗って聴こえてきたのは、あの旋律。
    鋼の鏡、あるいは聖夜の夢 ウィリアム・ウィルシュー・フェン
      ・・・鋼の鏡に現れたのは我が妻。友との約束を違え、
        急遽帰宅した男の元に届いた知らせとは。
    海岸屋敷のクリスマス・イブ イラ

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    2023年03月28日
  • 恐ろしく奇妙な夜

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    最初の短編は面白かったが、あとのははじめの方でネタがわかってしまい、さらにドンデン返しがあるといいなと思ったがなかった。発表当時は画期的だったのかも知れないが。

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    2023年02月11日
  • 英国クリスマス幽霊譚傑作集

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    ネタバレ

    ゴーストストーリーが13篇。アドベントカレンダーのように、クリスマスまでに毎日1話ずつ読む、というのはどうでしょう。

    どれもそれぞれに面白かった。

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    2022年12月14日
  • 吸血鬼ラスヴァン 英米古典吸血鬼小説傑作集

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    『吸血鬼ドラキュラ』以前の19世紀英米吸血鬼小説アンソロジー。
    本邦初公開の作品を中心に10篇を収録。
    吸血鬼ダーヴェル―断章 ジョージ・ゴードン・バイロン
            ・・・人物描写と情景の妙。未完なのが残念。
    吸血鬼ラスヴァン―奇譚 ジョン・ウィリアム・ポリドリ
        ・・・彼と出会い、興味を抱いたことが悲劇の始まり。
    黒い吸血鬼―サント・ドミンゴの伝説
                ユライア・デリック・ダーシー
      ・・・不条理でナンセンスなれど、黒人奴隷問題提起も。
    吸血鬼ヴァーニー―あるいは血の晩餐(抄訳)
               ジェイムズ・マルコム・ライマー
               

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    2022年07月02日
  • 幽霊狩人カーナッキの事件簿

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    オカルト探偵カーナッキの怪奇探偵小説10編収録。ゴーストハンターものならカーナッキだが、正確には彼はハンターではなくゴーストファインダーらしい。電気五芒星や古文献を使って難事件に取り組むがゴーストをハントしない。事件はどれも人為的なものばかりでタイタスクロウのように魔物と対決はしない。むしろ中禅寺秋彦のように一見オカルトな事件を人の手によるものであると見破り、被害者たちに憑いたものを落とす。すべて怪奇趣味たっぷりの奇談揃いなので存分に楽しめる

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    2021年03月01日