夏来健次のレビュー一覧
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これこれ!
怪談はこうでなくっちゃという見本のような一冊。と言ってもまだ読み始めたばかりだけれどね。
ヴィクトリア朝怪談というだけで手にして幸せな一冊。Posted by ブクログ -
年末にかなり面白いゴーストストーリーに出会えた…!
(クリスマスには間に合わなかったが)
心霊スポット・事故物件が持て囃される幽霊の国・イギリスらしい味わいのある怪談ばかり。
名物の古い屋敷に染み付いた幽霊譚はもちろん、異色の廃船での心霊談、美しい風景描写が際立つヨーロッパアルプス版山の怪談、年の瀬...続きを読むPosted by ブクログ -
基本はホラー、ですが
作品によってはミステリー要素も含まれます。
ミステリーのほうは深くは追求しないので
完全解決を望む人には向きません。
面白い作品は
ミステリーを含まない作品に多いです。
純粋なホラー作品である「魔海の恐怖」や「口笛の部屋」は
中々怖い怪物を拝むことができます。
最後はあまり…...続きを読むPosted by ブクログ -
「クトゥルー神話」の流れを汲みしもの(コズミック・ホラー)、という枠で捕えていたので、「ホームズのライバル」というタグにちょいとびっくりしてみたり。そうか、怪奇探偵小説、か……ホームズにも「バスカヴィル家の犬」とかあったもんなあ。
「電気式五芒星と古文献を駆使し、オカルトと科学を混合させて怪奇現象...続きを読むPosted by ブクログ -
ヴィクトリア朝英国、クリスマス幽霊譚のアンソロジー。
本邦初訳の作品を中心に13篇を収録。
クリスマス・ツリー チャールズ・ディケンズ
・・・クリスマス・ツリーから拡がる空想と幽霊譚の散文。
死者の怪談 ジェイムズ・ヘイン・フリスウェル
・・・悪魔によって甦った男が会いにいった恋しい女の正体...続きを読むPosted by ブクログ -
最初の短編は面白かったが、あとのははじめの方でネタがわかってしまい、さらにドンデン返しがあるといいなと思ったがなかった。発表当時は画期的だったのかも知れないが。Posted by ブクログ
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ゴーストストーリーが13篇。アドベントカレンダーのように、クリスマスまでに毎日1話ずつ読む、というのはどうでしょう。
どれもそれぞれに面白かった。Posted by ブクログ -
オカルト探偵カーナッキの怪奇探偵小説10編収録。ゴーストハンターものならカーナッキだが、正確には彼はハンターではなくゴーストファインダーらしい。電気五芒星や古文献を使って難事件に取り組むがゴーストをハントしない。事件はどれも人為的なものばかりでタイタスクロウのように魔物と対決はしない。むしろ中禅寺秋...続きを読むPosted by ブクログ
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遂に完結。想像していた展開とは随分と違っていたが、『地を穿つ魔』で示された伏線、というかアイデアをキッチリ回収した見事な結末……と言いたいが、〈タイタス・クロウ・サーガ〉と謳いながらクロウがほとんど登場しなかったのが残念。最後こそクロウとアンリのコンビでの冒険を読みたかった。Posted by ブクログ
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届いたばかりの創元推理文庫版W.H.ホジスン「幽霊狩人カーナッキの事件簿」を耽読中。角川ホラー文庫版と比べて全て1人の訳者が翻訳しているので統一感がありテンポが柔らかい。
ホジスンという作家さんはファンタジー作品を書く人ではないらしく異世界を描いても明快で分かりやすい。Posted by ブクログ -
幽霊船的なものとはちょっと違うな感じ。本質的には同じだが、分かりやすいビジュアルがなく不穏な空気がひたすら流れてるって感じだったな。
幽霊海賊が現れてからのカタストロフは実にあっけないPosted by ブクログ -
『タイタス・クロウの事件簿』の解説で紹介された内容とちょっとちがうが面白かったので気にしない。それに徐々に風呂敷をたたんでいる感じが最終巻への期待も高まる。それにしてもアンリというキャラクターは面白い。ワトスンとしての側面だけでなくトリックスターとしての役目、さらにちょっとしたロマンスまでやっての...続きを読むPosted by ブクログ
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やっと入手。ホジスンのボーダーランド三部作の3作目。近刊に野村芳夫氏訳の1作目が予定されている。思えばハヤカワ文庫の団精二(荒俣宏)訳の異次元を覗く家を読んでから幾星霜…
カーナッキの新訳を担当した方なので安心して耽読中。Posted by ブクログ -
『礼拝堂の怪』
アルフレッド・ジャーノック卿の屋敷で行われた礼拝の終わった礼拝堂で片付けていたベレット執事が何者かに刺された。司教もジャーノック卿も目撃する中の事件。呪われた礼拝堂の秘密。
『妖魔の通路』
アンダースン邸の回廊の突き当たりの部屋で起きる怪現象。夜中に開くドアのの音。執事のピーターズ...続きを読むPosted by ブクログ -
新潮文庫のものを読んだんですけど、見つからなかったのでこっち。ジキル博士とハイド氏は同一人物である、というのは知っていたのですが、そのジキル博士の苦悩が克明に描かれていてとても面白いと思います。Posted by ブクログ
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タイトル通りヴィクトリア朝期英国、それもクリスマス限定でなくちょうどこの時季を舞台にした幽霊譚13編。内12編が本邦初訳だそうだが、全体を通しての味わいは期待通りだった。
好みの作品いくつかについて。
・クリスマスの日の情景を描いたエッセー的なC.ディケンズ「クリスマス・ツリー」。ツリーや種々の飾...続きを読むPosted by ブクログ