管啓次郎のレビュー一覧

  • 狼が連れだって走る月

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    青山ブックセンターで購入

    詩人思想家のすべてを凝縮させた奇蹟的名著
    という、よしもとばななさんの帯で買い。

    シートン動物記的な勝手な思い込みで読み始めるも
    全くちがーう。
    旅を通して感性を共有できる。
    自然の中にいるような気持ちになる一冊。
    ラストの一文がカッコ良すぎ。

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    2025年05月22日
  • レモンケーキの独特なさびしさ

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    食べ物にまつわる特殊な能力を持つようになった少女と、その家族の物語。ファンタジーな設定がところどころに散りばめられつつも、家族のままならなさや、頼りなさ、寂しさ、絆などが垣間見える、読後感爽やかな作品でした。

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    2025年01月28日
  • 星の王子さま

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    私の友人がこの物語が好きで、気になっていたので読んでみました。
    大人になってから分かることもあれば、わからなくなることもあるよなって、一つひとつの言葉が深いなぁと、感じました。
    少し時間をあけてまた読みたいです。

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    2024年10月30日
  • 知恵の樹

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    1997年に初版で購入した当時には、理解するには読解力が足りていないことが明らかだったため、読まずに温存してきた。

    四半世紀を経て、少しは食らいついて勝負になるのではとベージを手繰ったが、後半力尽きた。難解。
    ただし断片的にでも読み解いた部分だけでも、知的興奮を味わうことができた。

    素直に、再読の機会を設けたいと思います。

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    2024年01月06日
  • 星の王子さま

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    ちょうど読みたいと思ってた時に旅行先の沖縄で友達が貸してくれて読んだ本。もう一回じっくり、時間をかけて読み直してみたい。

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    2023年10月21日
  • レモンケーキの独特なさびしさ

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    誰かが孤独を抱えていてもなぜ孤独なのかまではわからなかったりするだろうし、その孤独を自分が癒せないことだって往々にしてあるのだろう。

    食べ物の味で作り手の感情がわかる、という一見ポップな設定ながらも、訥々とした書き振りで、また、それぞれが孤独を抱えており、それが癒されることもないという物語だった。
    お兄さんはおそらく、主人公と同じような特別な力があり、常に「何か」がわかってしまう人だった。そのことに耐えきれなくなり、椅子になることにした、ということなのかな?

    食べ物の味で作り手の感情が手に取るようにわからなくても、誰かの感情を汲み取れる、という力は、程度は異なれど誰にでもある。
    私がたまに

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    2023年04月24日
  • レモンケーキの独特なさびしさ

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    表紙とタイトルに惹かれて手に取ってみた。
    親目線で読むと、母親が終始気の毒で辛い。
    ハッキリとした結末を期待して読み進めたけど、釈然としないまま終わってしまった。
    翻訳は、洋書を読んでいるような気分になれてとても良かった。

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    2022年10月23日
  • コロンブスの犬

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    わたしとは一種の牢獄だ。~ぼくもまた他人で有り得ないこと~うんざりさせられている」(『赤道地帯』)/閉所恐怖症は、その原因を死に対するひどい怯え、埋葬されることへの恐怖にもっている。程度の差こそあれ、旅に誘われ続ける心には、死への恐れが隠されているはずだ。/ブラジルでミナス・ジェイラス州にはじめて行ったとき、イエズス会の恐ろしさを思い知らされた……何もない。そんな山あいの小さな町に、いくつもの教会が立ち並び、それをブラジル・バロック様式の彫刻が飾る。彩色されたマリア像。住民より多い聖人たち。/アメリカ大陸の都市にならどこについても……〈島都市〉っていう性格がある……何もないところをバスで走って

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    2022年06月11日
  • チェルノブイリ家族の帰る場所

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    ネタバレ

    恥ずかしながらチェルノブイリはロシアだと思っていた。

    漫画にて 当時そこにいた家族と そこに戻った家族と その後そこを訪れた家族の話。

    正直手塚治虫氏やちばてつや氏、また漫画の戦争シリーズを読んできたので 画力に関しては物足りなく感じてしまうかもしれないが
    漫画という事で読みやすいので 多くの人が知るきっかけになればいいと思う。

    今回のロシア侵攻による故郷を追われる現状も辛いが
    当時、2、3日避難という事から 戻れなくなった住民たちの気持ち。。
    ずっと閉鎖地区のイメージしか無かったので
    当時は若いファミリー層も多いモデル街であったというのも驚いた。

    日本出版は2012年。訳者管啓次郎氏

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    2022年05月02日
  • レモンケーキの独特なさびしさ

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    文体が慣れなくて最初なかなか読み進められなかったけど、真ん中ぐらいから一気読み。
    お父さんやお兄ちゃんのことが結局どうゆうことなのかよく分からなかったけど、予想通りの終わり方でした。

    私小説っぽい?
    好きな人はハマりそうな小説だけど、私にはもう少し短い方が読みやすいかも。

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    2022年03月21日
  • レモンケーキの独特なさびしさ

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    『燃えるスカートの少女』が良かったので。タイトルもすごく気になる。食べ物を作った人の感情が読み取れるようになってしまった少女の話。

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    2021年12月15日
  • レモンケーキの独特なさびしさ

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    最初の3分の1くらいは、どうしたものかと思いながら読んでいたけれど、真ん中過ぎからは止まらず、一気読み。

    翻訳にクセがあるのは、詩人の方が訳しているからか。
    びっくりするような誤植がいくつかあったのは残念。
    不思議で、予定調和のない世界観、どのキャラも痛烈な個性を持っていることが魅力。

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    2021年09月20日
  • レモンケーキの独特なさびしさ

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    靄に包まれるような気分でした。現実的でそれでいて非現実的だと思いました。短い文を重ねることからたくさんのこころを感じました。

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    2021年08月08日
  • レモンケーキの独特なさびしさ

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    子供の頃の私は、用水路に落ちた汚い葉っぱのようなもので、生きてるのか死んでるのかわからず、むしろ自ら仮死状態を装っていました。

    時々まれに覚醒することがありました。その1つに、自宅にて、ロッテから発売していた「ジャフィ」というオレンジジャム入りのチョコレートビスケットを見つけた時です。後からなんと言われようが、とにかく限界まで味わいたい、とリミッターが外れる美味しさでした。エイミーベンダーはもう読まないつもりでしたが、表紙のずるさに負けました。また余計なことを書いて感想は書かないというね。。。

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    2019年02月10日
  • レモンケーキの独特なさびしさ

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    食べ物に敏感でその産地から作り手の気持ちまで感じてしまうローズ,その生きにくさを思うと怖くなるほどだ.9歳からその能力?に目覚め,ただ生きるためにあるいは食べるために払う努力工夫に圧倒される.そしてその兄のジョーのまた変わった性質,違う物の世界へと侵食される様な形に,ローズだけは気がつく.ただ生きて行く事の大変さにおずおずと手探りしているかの様な,そんなローズの人生に幸せが訪れそうな予感で物語が終わって,ほっとした.ところで,お父さんの能力ってなんだったんだろう.それがとても気になる.

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    2018年07月01日
  • 星の王子さま

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    ネタバレ

    一回読んだだけじゃ良さを充分に理解できない気がする、定期的に読みたい。大人になった今は読み進めるのがつらかった。子供の世界観と大人の世界観を明確に区別して、いかに大人が何も見えてないことを教えてくれる。あとがきを読んでちび王子が脆く、失われやすい子供の世界観のことを表現してるのだと納得。

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    2017年12月29日
  • レモンケーキの独特なさびしさ

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    ローズは、9歳のときレモンケーキを食べた瞬間奇妙な感じを覚えた。それは、ケーキを作った母親の内側にあるもの。空しさや不安だった。それ以来ローズは食べたものから作り手の感情や素材の生産過程などが分かるようになる。
    母は兄のジョゼフを溺愛している。どのジョゼフは、科学において天才的な才能を持ちながらも、他人と打ち解けることがなく、自分の世界に生きている、ただ一人の親友ジョージを除いては。
    ローズは、自分の特殊な才能を誰にも打ち明けられずにいるが、兄とジョージにだけは伝える。兄は、無関心だがジョージはすぐに信じてくれて理解もしてくれる。
    ローズはその才能ゆえに母親の浮気をしってしまう。そして、兄の失

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    2017年03月23日
  • レモンケーキの独特なさびしさ

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    9歳のお誕生日に、お母さんが焼いてくれたレモンケーキを食べた時に、少女は奇妙な味を感じた。
    彼女は食べ物を通じて...というちょっと変わった設定から始まる物語。

    彼女はその感覚を除けば、ちょっと感受性豊かな、でも普通の女の子。
    そして、彼女には兄とその友人がいる。
    彼女の不思議な感覚、そして繊細な兄、優しい兄の友人。

    それぞれの登場人物がおそらく何かの意図を持っているのだろうけど、私はアメリカのこの手の文学作品は、苦手分野。

    でも、読んでおいて頭の中にしまっておくと、ふとなにか思いつくことがあって、そして読み返すと、その文章の持つ意味がわかったような気がすることがある。
    きっとそんな作品

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    2016年08月10日
  • コロンブスの犬

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    旅とはなんだろうか。一体旅に目的が必要なのだろうか。観光するだけが旅なのか。なぜ人は旅をするんだろう。

    「移動とは特権的な体験であり、愚劣さと楽しさ、臆面のなさと勇気が、そこではしょっちゅうとりちがえられる。」p72
    「あらゆる現代の旅行者はコロンブスとの連続性を生きている。」p119

    記憶に刻みたい言葉が溢れている。音楽的で、流れるような文章である。

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    2014年09月14日
  • 野生哲学──アメリカ・インディアンに学ぶ

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    アメリカインディアン、アラスカなどの先住民の暮らしを「土地と暮らす」と表現し、現代の私たちの暮らしは「土地と切り離されている」と表現する。この本は2013年マザーのイベントの露店で購入。キャンプは、「土地と暮らす」暮らしといえると思う。土地と切り離された暮らしがいかにそれたけで摩耗するものか、根本的な動物としての必要なものが欠落している暮らしだと感じる。だからこそ、定期的に、山へ川へ、平原へ行き、「土地」を感じる必要があるのかもしれない。それは確実に私たちに力をくれるものだから。
    ※筆者の表現について…冗長なくどい表現力が多く、美しい自然が文体から浮かび上がるというよりは、くどい表現が鼻につき

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    2013年09月08日