あらすじ
砂漠に不時着した主人公と、彼方の惑星から来た「ちび王子」の物語。人の心をとらえて離さないこの名作は、子供に向けたお伽のように語られてきた。けれど本来サン・テグジュペリの語り口は淡々と、潔い。原文の心を伝えるべく、新たに訳された王子の言葉は、孤独に育った少年そのもの。ちょっと生意気で、それゆえに際立つ純真さが強く深く胸を打つ――。「大切なことって目にはみえない」。感動を、言葉通り、新たにする。
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「たくさんの笑った星を所有する」
大好きな言葉です。この本が教えてくれました。
星の王子さまといえば大切なものは目に見えない
という言葉が有名ですが…それよりもキツネが
懐くとはどういう事なのかと教える場面が
私は大好きです。「懐く」とは、例えば秋の日に
収穫間際の小麦畑を見て、その黄金色を見て
王子さまの髪の色を思い出すことだと…。
主人公の「ぼく」は星の王子さまと出会う前、
星を見上げてもそこには綺麗な星がある
だけだった。
しかしこんど夜空を見た時に沢山ある星の中に、王子さまの住んでいる星がきっとある。たくさんの笑うスズが輝いている。それを見て暖かく特別な気持ちになる。「懐く」は大切な人が今、自分のとなりに居なくても自分の心の一部、自分の世界の一部となる事だと
私は読んでいて感じました。
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言うまでもなく星5の名作。
翻訳は菅 啓次郎。
全てではないが、過去ほかの人に訳された星の王子さまを読んで言えることは、私は菅 啓次郎の訳する星の王子さまが1番好きだ。
菅 啓次郎 の訳する王子さまの一人称は「オレ」。
相手に対しても「あんた」「お前」と、イラストだけでイメージしていた王子さまからは想像できない言葉遣いである。
ただ呆れたようなセリフが嫌味のような、拗ねたように聞こえたりもしておもしろい。
星の王子さまを読むなかで、1番すんなりイメージが湧いたのは菅 啓次郎の訳したこの1冊。
色んなな翻訳の星の王子さまを楽しむひとつの方法だと思う。
いくつかはモノクロだが、挿絵のカラーがとても可愛い。
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圧倒的bible。
p.105〜116きつねの話が好き
ーーきみがきみの薔薇のためだけに使った時間が、きみの薔薇をあんなにもたいせつなものにするんだよ
ーー心で見なければ、よく見えないっていうこと。大切なことって、目には見えない
p.138
ーーどこかの星にある一本の花を愛しているなら、夜、空を見つめてやさしい気持ちになれる。すべての星で花が咲くんだ
p.139
ーーおまえが夜に星を見上げるとね、その星のひとつにおれが住んでいるせいで、その星のひとつでおれが笑っているせいで、おまえにとってはまるですべての星が笑っているように思えるはずだよ。笑う星たちを手に入れるわけさ!
きっと読むたびに感じ方が変わって、新しいことに気付くとおもう。また読みたい。
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純粋な心を持っているものには見えていないものを想像する力を持っている。
大人の心を持っているものには生きていくために必要なことを理解することが出来る。
お互いがお互いの心を理解し合うことは出来ないが、純粋な心を1度でも持ったことのある大人が子供に寄り添い、危なかしい道を選んでしまう子供を支える必要があると思う(自分には蛇の話がこのことを指しているように感じた)。
肝心なことは目に見えない
広く物事を捉えていきたい。
もう一度読んだ時には、バオバブと蛇について再考したい。
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初めて読んだのは10年以上も前。久しぶりに読んだら深い言葉ばかりで、すっかり自分も「大人」になったのかな、、と。またじっくり読み返したいお気に入りの1冊になりました。
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この物語はとても素敵だった、長さもちょうどよかったと思います。
そしてこの本は分かりやすいように書かれていると思いますので、誰にでもおすすめします。
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とても有名なのでずっと読みたかった本でした。
ストーリーやこの本のいいと思ったところはなんとなく分かりましたが、しっかりとはまだなので再読したいと思います。
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読みたい読みたいと思いつつ、なかなか手にする機会に恵まれずにいた一冊。社会人となり、読書習慣を付けたいと思い、これを機に購読しました。
大人になって失ったもの、失ってみてはじめて気づけたこと。大切なことを思い出させてくれる一作です。
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とっても素敵な考え方に触れることができた。
小麦畑の音を立てる風とか、星の光が全て消えてしまう例えとか。
ロマンティックだなって思った。
読んでいて前よりも理解ができた。
大人になってしまったと考えさせられた。
Posted by ブクログ
小学生の時に、完全に読み切ることができなかった星の王子さま。でも、20歳過ぎてから読んだ星の王子さまは、色々考えさせられるストーリーだなと感じさせられた。子供の頃の気持ちは、大人になるにつれて忘れてしまう。それを、ちび王子は思い出させてくれる。これから、自然と星を見上げてしまいそう。
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記憶にないくらい昔に1度読んだ以来、久しぶりに読んだ。初めて読んだと思うくらいに感動した。
成人して社会の中で生きている私たち大人が路頭に迷ったとき、救ってくれるのは子どもの強さ。子どもの時の強さを再び取り戻そうという思いが込められた物語だと思う。大人は間違いなくハッとするのではないだろうか。大人にならないとハッとできないかもしれない。ハッとできる大人になれたのも何だか良かったなぁ、と思わせてくれてありがとう、サン=テグジュペリ。
5/20追記
ちび王子は大人たちの子供時代のひたむきさや脆さや儚さなんだ。
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忘れていた大切なことを思い出したような感覚。
大切なのは大人になってから学んだことではなく、子供の頃に感じたことかもしれない。
大人になるにつれて何かを得たような気持ちになるけど、逆に多くのことを失っているのだと思う。
日々の忙しさに磨耗している大人たちにこの本を読んでほしいと思う。
これから空を見上げるたびにこの物語を思い出してしまう気がする。
他の訳も読んでみたい。
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2014/12/16 再読完了。
「ボク」が「おれ」になったり「きみ」が「おまえ」になったり、「キツネ」が「きつね」になってりするだけで人物像がまったく変わってしまうのだなあと感心する。
自分のことを「おれ」と言い、大人である相手のことを「おまえ」と呼ぶ推定4~5歳のクソ生意気なガキの「ちび王子」。
この「ちび王子」のことが僕は大好きだ。
今まで色々な訳者の翻訳を読んだが、やはり菅啓次郎版が一番しっくりくる。 「王子さま」より「ちび王子」。
見事な翻訳である。
浅岡夢二版は文学的、童話的であるが菅啓次郎版は漫画的と言ってもいいのではないだろうか。
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この本を読んで、中学時代に自殺した親友のことを考えずにはおれなかった。
彼もまた、訳者さんのいうところの”死を通じての帰還”を選んだ一人なのかもしれない。
そう考えると、彼の自殺についての長年の謎が自ずから解消されたようにも感じる。
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「星の王子さま」2冊目。
管さんの訳で、ようやっと物語の筋が明確になった。
これで、夏休みの宿題の感想文も書けそうだ笑
それにしても、訳によって、心への響き方がこんなに違うものなんだなぁと改めて思い知らされた。
でも、もしかすると、心への響き方が違うのは、そもそもこの本自体が、色々な読み方、解釈ができる万華鏡のような本だからなのかもしれないな。
なお、「ウワバミ」とは「ボア」のことだった。
♫卒業 -GRADUATION-/菊池桃子(1985年)
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訳者 菅啓次郎
自分のことを「おれ」と言う王子もなんか良かった。
愛する相手との、どうすることもできない離別を経験したことのあるすべての人に、この翻訳をささげます。
とあり、刺さりました。
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星の王子さまのあり得ない物語や奇跡を、最初は主人公と同じく半信半疑で読んでいるが、主張に意外と筋が通っていて、読み進めるに従ってすっかり信じ込んでしまう、そんな本だった。ファンタジックでおとぎ話的なな世界観がとても心地よい。
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狐のみんな忘れてるけどっていうところがいいなと思いました。これは忘れて欲しくないという意も込めているのかな。ベタだけど、やはり狐の言葉が気に入りました
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想像していた王子と大分イメージが違った。王子は、無邪気で素直な子供。大人と違い色々なものが見えている。大人にもその柔軟性って必要なんだと思う。
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『愛する相手との、どうすることもできない離別を経験したことのあるすべての人に、この翻訳をささげます。2011年、東日本大震災の40日後に。訳者』
(訳者あとがきより)
必要に迫られやっと手にした一冊ですが。
初めての【星の王子様】なんですが。
一番新しい訳書ですかね…あわわ。
しかし!
ちび王子とぼくのお話。
いやぁ、悲しいです。楽しいです。そして悲しいです。
今はいろんなトコロで見られるサン=テグジュペリのこの挿絵。やはり本を読むと、可愛く思えてくる。
いや、可愛いですよ?!私は特にゾウを消化するボア
が好きです。とても上手です。
ふと【かもめのジョナサン】を思い出す。
星の王子様
というタイトル。
最初の訳者・内藤濯氏の創案によるもの、というコト。
Le petit prince
ですよ?!これに『星の王子様』!スゴいです!!
ステキすぎる!やー、読みたいです。
Posted by ブクログ
私の友人がこの物語が好きで、気になっていたので読んでみました。
大人になってから分かることもあれば、わからなくなることもあるよなって、一つひとつの言葉が深いなぁと、感じました。
少し時間をあけてまた読みたいです。