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Posted by ブクログ 2011年12月18日
著者の処女作で、著者のブラジル滞在中に書き綴られたアフォリズム的な断章や詩、友人への書簡や他の作家の作品からの引用が、そぞろ歩きの足跡のように連ねられている。それは一見旅行記のようではあるが、そう呼ぶのは相応しくない。それは「旅行」なるものを否定したところに成り立っている、ほとんど書くことと一つに...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月18日
「旅行記」なのに「旅行」らしくない。
誰の記録?誰の記憶?いつの?どこの?主不在の不思議な読み物。
若さ、青さ、思考、思想が。引用が詰まっている。
管さんが行った当時のブラジルと今のブラジルは全く別のモノになっているだろうけれど、でも、やっぱり何も変わっていないようにも思える。そういう不思議な...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月11日
わたしとは一種の牢獄だ。~ぼくもまた他人で有り得ないこと~うんざりさせられている」(『赤道地帯』)/閉所恐怖症は、その原因を死に対するひどい怯え、埋葬されることへの恐怖にもっている。程度の差こそあれ、旅に誘われ続ける心には、死への恐れが隠されているはずだ。/ブラジルでミナス・ジェイラス州にはじめて行...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年09月14日
旅とはなんだろうか。一体旅に目的が必要なのだろうか。観光するだけが旅なのか。なぜ人は旅をするんだろう。
「移動とは特権的な体験であり、愚劣さと楽しさ、臆面のなさと勇気が、そこではしょっちゅうとりちがえられる。」p72
「あらゆる現代の旅行者はコロンブスとの連続性を生きている。」p119
記憶に刻...続きを読む
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