知恵の樹

知恵の樹

エネルギーや物質を環境から受け入れはするものの外部システムの作動には関知せず、自己は自身をもとに自らを創出する―本書は、システムが自分自身の組織を形成し変化させていく閉じた環のなかにとどまり、その循環をよき環としてとらえなおそうという、まったく新しい生物学の原理“オートポイエーシス理論”の初歩的で原理的な入門書。生物のあいだの円環を意識しながら、生命の世界に対するしなやかな感性と、生物を制御対象ではなく自律主体として見る柔軟な視線でとらえるこの認識論は、1973年、チリのアジェンデ政権下における知的沸騰のなかで生まれ、社会や法律、現代思想に大きな影響を与えた。序文 浅田彰

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知恵の樹 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    私たちが日常当たり前のように、空を見て空だと認識し、地を歩いて歩いていると認識している。これは誰から見てもそうなのか?絶対的な意味で本当だろうか?

    こういうと、相対主義の話かと思うかも知れない。

    本書の位置づけは、相対主義でも実存主義でもなく、その狭間の理解困難な道をとる。生物の誕生から原核生物

    0
    2019年10月05日

    Posted by ブクログ

    フランシスコ・ヴァレラの「身体化された心」に分からないながら、大きな刺激をうけ、きっとこちらのほうが入門的な著作に違いないと思い、読んでみる。

    書きぶりとか事例が多い所とかは一見分かりやすそうだけど、やっぱりいまいち既に分かっている以上のことは、分かるわけではない。翻訳も一見わかりやすそうだけど

    0
    2017年05月01日

    Posted by ブクログ

    1200円以上の価値。文庫でこの値段は恐ろしいかと思いますが、価格以上の値段だと思います。
    本書は、『なめらかな社会とその敵』著者による推薦書で、オートポイエーシスの理解を深めることができるそうです。できるそう、というのは生物学の専門書のため非常に難解で、発散と収束を細かく繰り返して読まないと、ハテ

    0
    2013年05月04日

    Posted by ブクログ

    オートポイエーシス理論の原理的な入門書。浅田彰が序文書いてるんやと、読んでびっくりした。ルーマンは難しいという人にはまずこっち読んだほうがいいかも。

    0
    2013年04月13日

    Posted by ブクログ

    難しい。何度も開いては諦めた。言葉の表面を追っていても全く理解できない。言葉だけでなく感覚的になんとかシンクロしていていかないといけない。ちょっとわかった気がしてやっぱりわからない本。

    0
    2012年01月12日

    Posted by ブクログ

    グレゴリー・ベイトソンの「精神の生態学」を生物学の方面から解釈しなおしたような感じ。サイバネティクスの系譜。

    0
    2011年05月01日

    Posted by ブクログ

    西垣通の「基礎情報学」の中心的な概念だったオートポイエーシス理論がよくわからなかったので、それならと読んでみた。

    で、読んだ結果は、わかったようなわからないような。自律的な個体として自ら環境との境界を作り出していく…というようなイメージだろうか。そうした個体がそれぞれ相互作用で大きなレベルの運動が

    0
    2010年09月12日

    Posted by ブクログ

    マトゥラーナとヴァレラによるオートポイエーシス本。
    既知の概念を捨てる覚悟で望まないと難解なとこもある。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    1997年に初版で購入した当時には、理解するには読解力が足りていないことが明らかだったため、読まずに温存してきた。

    四半世紀を経て、少しは食らいついて勝負になるのではとベージを手繰ったが、後半力尽きた。難解。
    ただし断片的にでも読み解いた部分だけでも、知的興奮を味わうことができた。

    素直に、再読

    0
    2024年01月06日

    Posted by ブクログ

    全体としては非常に面白いんだろうけど(そんな予感はする)
    あまり読んでて面白くないというか、難しい。
    分かったようで分からない。
    でもオートポイエーシス、分かりたい。

    0
    2010年04月05日

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