神野直彦のレビュー一覧

  • 財政と民主主義 人間が信頼し合える社会へ

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    はじめの章は抽象的でわかりにくかったですが、後半の章は具体的になってきてわかりやすくなってました。(それでも、かなり難しかっったです)
    日本の財政は、税金と社会保険から成り立っているけれど、この二つのバランスが悪いようです。
    困難な立場にある人たちへの支援が、現在の日本の財政では上手く届かないのかな、とこの本を読んで思いました。
    おそらく、今の財政を根本的に変えなければこれからの日本はうまくいかないと思いましたが、今の政治家たちは国民から信頼されていないから、そういう改革はできないと思いました。
    そうなると、私個人では、将来のために少しでも節約して蓄財しないといけないのかな、と思いました。

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    2025年04月25日
  • 財政と民主主義 人間が信頼し合える社会へ

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    前半でギブアップしそうになるも、後半は圧巻。思想の領域、とも感じました。反復して噛みしめたい、自身にしみこませたい言葉が多発です。

    日本の課題も新鮮な角度から見つめ直すことができました。「新しい資本主義」「全世代型社会保障の構築」。もっと深めていくことが重要ですね。
    変容というより転回。創造・革新。大正デモクラシーならぬ令和デモクラシー。未来が楽しみになりました。

    読後感は「税は国家なり」です。
    ことあるごとに北欧国家と比べていますが、規模感やら歴史風土やら、日本のマッチするのかはよくわかりません。けれども、目指すべき国家観というか、ビジョンを輪郭明解に示していくことは急務である、というこ

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    2024年07月10日
  • 増税は誰のためか

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    (2012/7/10)
    神保 哲生, 宮台 真司, 神野 直彦, 高橋 洋一, 野口 悠紀雄, 波頭 亮, 大野 更紗, 武田 徹

    「日本の財政再建のためには消費税増税はやむを得ない」という輩が増えている。
    お叱りを受けるかもしれないが、私はこれは官報複合体のなせる業だと思っている。
    記者クラブメディアはいつの間にか増税やむなしを連発しており、
    その記事の、放送時間の量に従って、増税やむなしが増えている。
    物わかりがいいというかなんというか。
    本当に国を憂いているのか、生活にゆとりがあるのか、増税デメリットがある立場にいるのか、、、
    その真意はわからないが、そういう方々にはまずこの本を読んで

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    2024年06月18日
  • 財政のしくみがわかる本

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    非常にわかりやすく、財政の役割、日本の財政の仕組みや問題点など理解できた。

    とても良いと思ったら東大教授で財政審議会の会長という現場の方が書かれた本でした。

    本来こうあるべきという日本の財政のおかしなところにも切り込んでいて、単なる平易な本ではなく考えさせられる内容もあった。

    初学者向け。

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    2020年06月18日
  • 地域再生の経済学 豊かさを問い直す

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    正直言って、特に税の部分は不得手であるので、難しかった。
    が、今の地方創生に通ずる。ていうか、そのものであった。
    10年以上も前に書かれている。さすがは、神野先生だ。

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    2015年09月18日
  • 財政のしくみがわかる本

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    財政のしくみについて、簡単な言葉で丁寧に解説されている。日本の財政のしくみや特徴を学ぶことができた。消費税増税の是非等を考える際に非常に参考になった。

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    2013年12月01日
  • 失われた30年 逆転への最後の提言

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    金子氏の著作,お二人の共著はこれまでも読んできたが,東日本大震災を経た日本社会の今後をどうしていくか,について示唆に富んだ図書である。といっても,金子氏がこれまでの著書で繰り返し指摘してきて,この書でも強調しているとおり,社会的セーフティネットを現実の課題に即して張り替え,安心とチャレンジをしやすくする社会にしていくべき,という点には強く同意できる。経済理論について話題となっているくだりは,正直難しいのだけど。

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    2013年01月24日
  • 失われた30年 逆転への最後の提言

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    政治家、官僚の言っていること
    テレビ、新聞のマスコミが言っていること
    本当の真実なのか、自分で目利きする力を身につけなければならない。
    この本に書いている内容は、なかなか知ることができない。

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    2012年07月21日
  • 地域再生の経済学 豊かさを問い直す

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    財政学的な視点から地域再生を論じた一冊。
    地域財政の自立が、税制度によって妨げられている一面があることによって、その地域の特色を汲んだ政策が困難となり、国の「誘導的な」政策を受け入れざるを得ないという現実がある。
    結果、画一的で非効率な政策の実施につながり、地域から文化や生活機能が消失していく。

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    2012年05月01日
  • 財政のしくみがわかる本

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    この本を読めば税金の事や予算の事など、今までわかっていたようで全然わかっていなかった事が少しは見えてくる。
    特に勉強になったのは、政府がやるべき事と民間がやるべき事の区別について。言い換えると、お金を儲けてはいけない部門とお金を儲けてはいけない部門の区別。日本は小さな政府を標榜するあまり、お金儲けをすべきでないような公共部門まで民間にやらせすぎではないかと筆者は指摘する。 

     もう一つ面白いと思ったのは消費税と所得税の役割の違いについて。
    消費税は低所得者ほど負担感が強いのでその税収は低所得者への福祉に使われるべき。福祉国家と言われる北欧はその形にしている。一方アメリカは、消費税が安い(無し

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    2011年12月22日
  • 財政のしくみがわかる本

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    ネタバレ

    大切なことがやさしく書かれている本。

    日本はどんな理念のもとに未来を築こうとしているのか、財政という観点からすると、とても不可解。

    自分は、セーフティネットが充実した、お互いに助け合って行ける社会を希望。
    そのような社会は、失敗してもすぐ立ち直れる、チャレンジできる社会になる。
    そのような社会を実現するためには、税金や社会保障費は高くてもかまわない。
    ただ、税の取り方は、所得税や法人税が先。
    そして、まず、儲かっているところから取るべき。
    消費税の増税はその次。

    今の消費税の増税論は、赤字国債の穴埋めを目的としているとしか思えない。

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    2011年12月18日
  • 財政のしくみがわかる本

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    財政というテーマで、今の日本の現状が俯瞰でき、我々一人一人がなすべきことを示唆してくれる評判通りの良書。私が特に印象に残ったのは次の2つ。

    P89 「スゥーデン国民は『貧しい人も税を負担してください。そのかわりおたがいに助けあって生きていきましょう』と考えているのです。・・・一方、アメリカは『所得が少なければ税も少なくていい。そのかわり自己責任で生きていってください』という国なのです」誰がどのように負担するか、という事は「どういう国にしたいか」という事を我々国民が選択して、それにふさわしい制度を設計しなければならないということがわかる。

    P134 「国家の借金は・・・いま国債を持っている人

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    2011年08月20日
  • 財政のしくみがわかる本

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    財政という公共のお金の流れを通じて、今の日本が目指している方向性や政府の抱える問題がよくわかる。200ページ程度でさくさく読めるので、財政学の入り口としてはもってこいか。地方分権改革や財政問題について興味を持ってる人にとっても興味を引く内容だと思う。

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    2011年04月19日
  • 人間回復の経済学

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    経済学者なのに、牧師さんのような神野先生の講演会、忘れられません^^
    内容も、タイトルからすると難しそうに感じますが、
    中身は私たちの生活に密着していて、とても読みやすいです。
    これからの社会を担う人材育成をしている親として、読んでおきたい1冊。

    そういう意味で、「育児書」♪

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    2010年09月02日
  • 地域再生の経済学 豊かさを問い直す

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    ヨーロッパの地域社会の再生には「サスティナブル・シティ」がキーワードに進められているそうです。本当に豊かな生活とは何かということに考えさせられます。

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    2009年10月04日
  • 財政と民主主義 人間が信頼し合える社会へ

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    財政は国家の血液であり民主主義はその循環を司る心臓である。神野直彦は「財政と民主主義」の中で両者の結びつきの深さを説いた。財政が弱者を顧みず富を偏らせれば社会の絆はほどけ民主主義は形骸化する。逆に市民の声を反映し税と支出を公正に配分すれば財政は民主主義を支える礎となる。だが現代の日本では「財政健全化」の名の下に負担は庶民へ恩恵は一部へと偏る傾向がある。財政は数字の均衡ではなく人々の暮らしを支えるためにある。その原点を忘れれば民主主義の根もまた枯れてしまうのではないか。

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    2025年08月27日
  • 財政と民主主義 人間が信頼し合える社会へ

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    20240305-0322 財政学の泰斗神野先生による。財政のあるべき姿と地域自治体での共同意思決定にもとづき未来を選択していく必要性について語っている。

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    2024年03月23日
  • 財政のしくみがわかる本

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    神野直彦『財政のしくみがわかる本』(岩波ジュニア新書, 2007)
    ▼ 高校生くらいでも読める財政(学)入門書。
    ▼ 第2章の税の話が明快。
    ▼ 第5章の国債の話が面白い。日本政府の国債はほぼ内国債であり、また資産も多くあるので、大した問題ではない。問題は、政府が予算の1/4を借金返しに充てている点、またそのことが所得再分配に反してしまう点にある、と。

    「財政の借金が大きくなると、財政がこの所得再分配の機能を果たせないどころか、逆再配分の機能をもってしまうということです。なぜなら、国債をもっているのはお金持ちの階層です。したがって、国民からとりたてた税金を、国債の借金返しに使えば、一般の国民

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    2022年06月25日
  • 財政のしくみがわかる本

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    言い回しがジュニア新書にしては難しく、例示も中高生には分かりづらいように感じたが、当のティーンエイジャー達はどうなのだろう。

    挿入されているグラフはひと目でメッセージが伝わる価値のあるものだったが、アクセスしやすい出典であれば、なお良かった。

    政府や自治体のお金の原則が分かりやすかった。

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    2022年04月15日
  • 地域再生の経済学 豊かさを問い直す

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    第一に欲望かニーズかの問いかけ。第二に社会資本という言葉の意味が現在の日本でどのように捉えられているのかということについて。

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    2014年08月17日