神野直彦のレビュー一覧

  • 財政のしくみがわかる本
    非常にわかりやすく、財政の役割、日本の財政の仕組みや問題点など理解できた。

    とても良いと思ったら東大教授で財政審議会の会長という現場の方が書かれた本でした。

    本来こうあるべきという日本の財政のおかしなところにも切り込んでいて、単なる平易な本ではなく考えさせられる内容もあった。

    初学者向け。
  • 地域再生の経済学 豊かさを問い直す
    正直言って、特に税の部分は不得手であるので、難しかった。
    が、今の地方創生に通ずる。ていうか、そのものであった。
    10年以上も前に書かれている。さすがは、神野先生だ。
  • 財政のしくみがわかる本
    財政のしくみについて、簡単な言葉で丁寧に解説されている。日本の財政のしくみや特徴を学ぶことができた。消費税増税の是非等を考える際に非常に参考になった。
  • 財政のしくみがわかる本
    財政のしくみがわかる本
    そもそも財政とは何かということをわかりやすく解説した書。財政とは、民主主義に基づいて、社会の構成員の共同意思決定のもとに運営される経済のことをいう。市場社会はよく「企業」「家計」「政府」という3つの経済主体の関係で説明されるが、企業や家計をまとめて一つの社会にする活動(統治)...続きを読む
  • 失われた30年 逆転への最後の提言
    金子氏の著作,お二人の共著はこれまでも読んできたが,東日本大震災を経た日本社会の今後をどうしていくか,について示唆に富んだ図書である。といっても,金子氏がこれまでの著書で繰り返し指摘してきて,この書でも強調しているとおり,社会的セーフティネットを現実の課題に即して張り替え,安心とチャレンジをしやすく...続きを読む
  • 失われた30年 逆転への最後の提言
    政治家、官僚の言っていること
    テレビ、新聞のマスコミが言っていること
    本当の真実なのか、自分で目利きする力を身につけなければならない。
    この本に書いている内容は、なかなか知ることができない。
  • 地域再生の経済学 豊かさを問い直す
    財政学的な視点から地域再生を論じた一冊。
    地域財政の自立が、税制度によって妨げられている一面があることによって、その地域の特色を汲んだ政策が困難となり、国の「誘導的な」政策を受け入れざるを得ないという現実がある。
    結果、画一的で非効率な政策の実施につながり、地域から文化や生活機能が消失していく。
  • 財政のしくみがわかる本
    この本を読めば税金の事や予算の事など、今までわかっていたようで全然わかっていなかった事が少しは見えてくる。
    特に勉強になったのは、政府がやるべき事と民間がやるべき事の区別について。言い換えると、お金を儲けてはいけない部門とお金を儲けてはいけない部門の区別。日本は小さな政府を標榜するあまり、お金儲けを...続きを読む
  • 財政のしくみがわかる本
    大切なことがやさしく書かれている本。

    日本はどんな理念のもとに未来を築こうとしているのか、財政という観点からすると、とても不可解。

    自分は、セーフティネットが充実した、お互いに助け合って行ける社会を希望。
    そのような社会は、失敗してもすぐ立ち直れる、チャレンジできる社会になる。
    そのような社会を...続きを読む
  • 財政のしくみがわかる本
    財政というテーマで、今の日本の現状が俯瞰でき、我々一人一人がなすべきことを示唆してくれる評判通りの良書。私が特に印象に残ったのは次の2つ。

    P89 「スゥーデン国民は『貧しい人も税を負担してください。そのかわりおたがいに助けあって生きていきましょう』と考えているのです。・・・一方、アメリカは『所得...続きを読む
  • 財政のしくみがわかる本
    財政という公共のお金の流れを通じて、今の日本が目指している方向性や政府の抱える問題がよくわかる。200ページ程度でさくさく読めるので、財政学の入り口としてはもってこいか。地方分権改革や財政問題について興味を持ってる人にとっても興味を引く内容だと思う。
  • 人間回復の経済学
    経済学者なのに、牧師さんのような神野先生の講演会、忘れられません^^
    内容も、タイトルからすると難しそうに感じますが、
    中身は私たちの生活に密着していて、とても読みやすいです。
    これからの社会を担う人材育成をしている親として、読んでおきたい1冊。

    そういう意味で、「育児書」♪
  • 地域再生の経済学 豊かさを問い直す
    ヨーロッパの地域社会の再生には「サスティナブル・シティ」がキーワードに進められているそうです。本当に豊かな生活とは何かということに考えさせられます。
  • 財政と民主主義 人間が信頼し合える社会へ
    20240305-0322 財政学の泰斗神野先生による。財政のあるべき姿と地域自治体での共同意思決定にもとづき未来を選択していく必要性について語っている。
  • 財政のしくみがわかる本
    神野直彦『財政のしくみがわかる本』(岩波ジュニア新書, 2007)
    ▼ 高校生くらいでも読める財政(学)入門書。
    ▼ 第2章の税の話が明快。
    ▼ 第5章の国債の話が面白い。日本政府の国債はほぼ内国債であり、また資産も多くあるので、大した問題ではない。問題は、政府が予算の1/4を借金返しに充てている点...続きを読む
  • 財政のしくみがわかる本
    言い回しがジュニア新書にしては難しく、例示も中高生には分かりづらいように感じたが、当のティーンエイジャー達はどうなのだろう。

    挿入されているグラフはひと目でメッセージが伝わる価値のあるものだったが、アクセスしやすい出典であれば、なお良かった。

    政府や自治体のお金の原則が分かりやすかった。
  • 地域再生の経済学 豊かさを問い直す
    第一に欲望かニーズかの問いかけ。第二に社会資本という言葉の意味が現在の日本でどのように捉えられているのかということについて。
  • 失われた30年 逆転への最後の提言
    神野直彦氏の本は何冊か読んだが、自由主義、市場万能主義を強烈に批判している。僕も同感だ。自由競争の結果生まれる格差を肯定する事などありえないし、弱肉強食の社会が正しいわけがない。僕がもっとも共感できたのは、TPPは自由貿易ではなく、どちらかといえば加盟国内でのブロック経済に近いという主張。そして、国...続きを読む
  • 財政のしくみがわかる本
    予算、税金、地方自治との関係など、私たちの生活目線で財政について分かりやすく解説されていて、大人が読んでもためになる本であると思った。
    納税義務者として知っておかなければいけないことが、まだまだたくさんあるということを実感し、源泉徴収制度で麻痺した税負担感覚をしっかりと持つ必要があると思った。
  • 増税は誰のためか
    身近な税金である消費税。この税率アップが妥当かを旧財務官僚や経済学者等が分析している。
    消費税の増税をめぐる議論の中で、政治をいかに私達が、政府に丸投げしていたか気付かされた。