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自治体の財政赤字がふくらみ、国の借金も世界最高になっている。なぜ、赤字になったり、借金が増えるのだろう? 国や自治体の予算はどのように決まるのだろう? 税金の体系はどうなっているのだろう? それらの疑問に答えながら、財政のしくみと今かかえている問題を解説し、地域のニーズを実現する財政のあり方を考える。
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Posted by ブクログ
非常にわかりやすく、財政の役割、日本の財政の仕組みや問題点など理解できた。 とても良いと思ったら東大教授で財政審議会の会長という現場の方が書かれた本でした。 本来こうあるべきという日本の財政のおかしなところにも切り込んでいて、単なる平易な本ではなく考えさせられる内容もあった。 初学者向け。
財政のしくみについて、簡単な言葉で丁寧に解説されている。日本の財政のしくみや特徴を学ぶことができた。消費税増税の是非等を考える際に非常に参考になった。
この本を読めば税金の事や予算の事など、今までわかっていたようで全然わかっていなかった事が少しは見えてくる。 特に勉強になったのは、政府がやるべき事と民間がやるべき事の区別について。言い換えると、お金を儲けてはいけない部門とお金を儲けてはいけない部門の区別。日本は小さな政府を標榜するあまり、お金儲けを...続きを読むすべきでないような公共部門まで民間にやらせすぎではないかと筆者は指摘する。 もう一つ面白いと思ったのは消費税と所得税の役割の違いについて。 消費税は低所得者ほど負担感が強いのでその税収は低所得者への福祉に使われるべき。福祉国家と言われる北欧はその形にしている。一方アメリカは、消費税が安い(無しだったか・・・)ため、低所得者は放置される。 税金をどう使うか、借金はどうするか、予算は、地方への振り分けは・・・という財政は、この国のかたちを決めるほど重要な問題だと思う。 この本を出発点としてもっと勉強して、しっかり意見が言える、いろんな流言に惑わない人間になりたい。
財政というテーマで、今の日本の現状が俯瞰でき、我々一人一人がなすべきことを示唆してくれる評判通りの良書。私が特に印象に残ったのは次の2つ。 P89 「スゥーデン国民は『貧しい人も税を負担してください。そのかわりおたがいに助けあって生きていきましょう』と考えているのです。・・・一方、アメリカは『所得...続きを読むが少なければ税も少なくていい。そのかわり自己責任で生きていってください』という国なのです」誰がどのように負担するか、という事は「どういう国にしたいか」という事を我々国民が選択して、それにふさわしい制度を設計しなければならないということがわかる。 P134 「国家の借金は・・・いま国債を持っている人に、国債をもっている額だけの税金を納めるという法律を成立させれば、一日で償還できてします。」w この説明は極端な例だが、国の借金という事がどういうことであるかということを、正確な意味でわかりやすく説明しており、それで何が問題なのか?という事についての議論を展開している。
財政という公共のお金の流れを通じて、今の日本が目指している方向性や政府の抱える問題がよくわかる。200ページ程度でさくさく読めるので、財政学の入り口としてはもってこいか。地方分権改革や財政問題について興味を持ってる人にとっても興味を引く内容だと思う。
神野直彦『財政のしくみがわかる本』(岩波ジュニア新書, 2007) ▼ 高校生くらいでも読める財政(学)入門書。 ▼ 第2章の税の話が明快。 ▼ 第5章の国債の話が面白い。日本政府の国債はほぼ内国債であり、また資産も多くあるので、大した問題ではない。問題は、政府が予算の1/4を借金返しに充てている点...続きを読む、またそのことが所得再分配に反してしまう点にある、と。 「財政の借金が大きくなると、財政がこの所得再分配の機能を果たせないどころか、逆再配分の機能をもってしまうということです。なぜなら、国債をもっているのはお金持ちの階層です。したがって、国民からとりたてた税金を、国債の借金返しに使えば、一般の国民から税金をとって豊かな人々にお金を再配分してしまうという現象になるのです。 現在日本でおこなわれようとしている、財政再建のために消費税を増税しようという政策は、この典型です。なぜなら、消費税は負担が逆進的で、貧しい人に負担が大きく、豊かな人に負担が小さいからです。税金で貧しい人々に負担を求め、国債をもっている豊かな人々にお金を配分するということになるわけです。 つまり、本来の財政は、国民のお金を右のポケット(豊かな人々)から左のポケット(貧しい人々)に移すのが役割なのですが、財政再建のための消費税増税では、左のポケットからお金をとって、右のポケットに押しこむという逆再配分がおこなわれる危険性があるということです。」(137頁)
言い回しがジュニア新書にしては難しく、例示も中高生には分かりづらいように感じたが、当のティーンエイジャー達はどうなのだろう。 挿入されているグラフはひと目でメッセージが伝わる価値のあるものだったが、アクセスしやすい出典であれば、なお良かった。 政府や自治体のお金の原則が分かりやすかった。
予算、税金、地方自治との関係など、私たちの生活目線で財政について分かりやすく解説されていて、大人が読んでもためになる本であると思った。 納税義務者として知っておかなければいけないことが、まだまだたくさんあるということを実感し、源泉徴収制度で麻痺した税負担感覚をしっかりと持つ必要があると思った。
財政について、外観できる入門書。ジュニア新書ではあるが、シニアというかかけだしの公務員にも役立ちそう。もっとも、官僚には耳の痛い点が少なくないかも。 「江戸時代に共同の財布はあったか」。家産官僚制と依法官僚制下の「財布」の意味合いの違いを示す。 公務の中身を、1)秩序維持の施策、2)生活を支...続きを読むえるセーフティ・ネット、3)市場経済が動いていくための条件整備の施策、に位置づけ(38p)。 そのうえで、市場原理にゆだねてよい領域と、市場原理にゆだねる両機ではないものとを≪あいまい≫にすることの是非を問う。 財政が膨張する要因を、家と生業の分離、労働市場の二極化に求める。共通することは、家族・企業が労働力をささえてきた安全装置(セーフティ・ネット)が、二つながらに支持基盤たりえなくなった点に求める。 著者は労働市場に市民みんなが働きにいく時代を、「産業構造を大きく知識社会の方向に転換していくことすらも不可能にしかねない」(180p)と危惧する。 最後に、市場社会の政策には、効率と同時に、公平と公正という価値基準が重要であるということを「忘れてはいけない」(186p)とする。
当学講師、羽方康江女史推薦!! まぁ、近頃新聞読んでもニュース見ても、政治関係のものには大概お金の動き(黒い意味ではなく)が絡んでいます。 自分たちの払っている税金がどういう仕組みで集められ、使われているのか、参政権をもつorもっている身として、知っておくに越したことはないのでは? ジュニア新書...続きを読むなのでそこまで難しくないうえ、非常に分かりやすく、他国との比較を踏まえ、現代日本の財政的課題への見解(「大きな政府」論者である著者の立場から見た)も示されているので 財政に興味を持った人に入門の書としておススメです。
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