田中一江のレビュー一覧

  • エンダーのゲーム〔新訳版〕(下)
    旧版が出た時に読んだはずなので、17年ぶりの再読と思ったら、2008年に読んでいた。
    映画もおもしろかったけど、原作のほうがもっとおもしろい。
    ただ、最後の戦いの後の話はいるかなぁ。作者は宗教家らしいから、「赦し」と「癒し」を入れたかったんだろうけど、無宗教な自分にはわかりにくくなってしまっているだ...続きを読む
  • エンダーのゲーム〔新訳版〕(下)
    単なる少年ジャンプ的な選ばれし者系ではない。若い時に読んだら中2こじらせそうだけどよくよく読むと(はったりも含めた)リーダー論が満載。最後のネタバラシは微妙。
    女王の蛹がそのあとどうなるのか気になる!
    80年代にネットのブログ的なもので一般市民が政治的影響力を持つとの予測をしていたと思うと、あまりの...続きを読む
  • ねじまき少女(上)
    遺伝子組み換へなんとかが世界を席巻し、象が頑張る世界の、タイで、なんか「原種の果実」とかが出るので、それを調査するコーカソイドの人とか、お国を守るためにがんばるをっさんとか、マレーシアで地獄を見た支那のぢぢいとか、温帯専用の人造人間が、いろいろする。
     作者のご両親はヒッピーで、先生は支那へ行ってい...続きを読む
  • ねじまき少女(上)
    遺伝子組換SFで前半は分かりにくいが後半の展開は早くすべてはエピローグのためにある
    表紙   8点鈴木 康士  田中 一江・金子 浩訳
    展開   7点2009年著作
    文章   7点
    内容 690点
    合計 712点
  • ねじまき少女(下)
    遺伝子組換SFで前半は分かりにくいが後半の展開は早くすべてはエピローグのためにある
    表紙   8点鈴木 康士  田中 一江・金子 浩訳
    展開   7点2009年著作
    文章   7点
    内容 690点
    合計 712点
  • エンダーズ・シャドウ(下)
    『エンダーのゲーム』はエンダーの物語で、エンダーの天才性を描き出せればよかったのでサブキャラたちの描写はすごく薄くなっている。
    この本はそういった原典の薄さにつけこんで都合よくサイドストーリーをねじ込んだだけ
    ……といえばそうなのだが、それでもこれだけ面白いものを書けるのであれば大したもの。

    思う...続きを読む
  • エンダーズ・シャドウ(上)
    ビーンの抜け目のなさと天才っぷりが面白い。エンダーとはまったく違う観点からバトルスクールをHackしていくので、視差小説としての面白さが十分に確保されている。
    一方ビーンの出生の秘密に関するくだりは後づけ感が否めず、今のところ不要であるとしか思えない。キリスト教に染まりっきたキャラを一人は出さないと...続きを読む
  • エンダーのゲーム〔新訳版〕(下)
    ずっとバトルスクールだけの展開に飽き飽きしていたので、下巻のほうが面白かった。
    「卒業試験」のあたりでどんでん返しに気づいた。と同時にタイトルの意味を理解した。
    ここらへんは話としてよくできていると感じる。

    問題は死者の代弁者のところで、エンダーの放ったミームがどうしてこんなに影響力を持てるのか
    ...続きを読む
  • エンダーのゲーム〔新訳版〕(上)
     いかにもSFSFしたSF小説( ´ ▽ ` )ノ
    「宇宙の戦士」の少年(幼年?)版( ´ ▽ ` )ノ

     主人公が6歳(!)とか、普段着が全裸とか、ほんと「SF小説」の典型で、こういうのダメな人はダメだろうな( ´ ▽ ` )ノ(設定が飛躍し過ぎで、ガンダムとかスターウォーズとかアニメ・映画から...続きを読む
  • ねじまき少女(下)
    SF。エコSF。バイオSF。
    かなり激しく物語が動く下巻。
    上巻から引き続き4人の視点から進む。ただし、ジェイディーはカニヤにスイッチ。
    ねじまき少女エミコが主役なのは間違いないものの、エミコの扱いがあまりに酷いのが印象的。
    暑さでオーバーヒートし、痛みや不安も感じる、機械と人間の間にいるようなエミ...続きを読む
  • エンダーのゲーム〔新訳版〕(上)
    アダム・グラントの「ORIGINALS」の中でちょっと触れられていたので興味を持って読んでみました。なるほど、ちょっとハリー・ポッターに似てる(こっちの方が全然先発なので、失礼な表現ですが。。)。

    天才エンダー少年が、幾多もの障壁にもめげずに前へ進んでいく姿を描いた名作SF。
    舞台は異星人の侵略に...続きを読む
  • 第七の封印
    最後は気にいらないが途中までは面白い
    表紙   6点シブヤ ユウジ
    展開   5点1987年著作
    文章   7点
    内容 700点
    合計 718点
  • エンダーの子どもたち(下)
    タイトルは違うけれど、内容は完全に『ゼノサイド』の続き。
    ディヴァイン・ウィンドの一連の話、パシフィカのマルの存在、最後に代弁をしたけどほとんど出番のないプリクトとか、消化し切れていないパーツがいっぱいあるんじゃないですかね。それで星ひとつ減。
    これでもってエンダーのシリーズは一旦終了。主人公死んじ...続きを読む
  • ゼノサイド(下)
    『エンダーのゲーム』からつながってはいるものの、物語世界はだんだん違う方向へ行っています。上巻はまどろっこしい感があり、下巻ではそれなりにまとまったものの、内容ぎっしりで少々重かったですね。
    モンスターペアレンツの家庭の状況、見た目が半人間や昆虫みたいな知的生物への拭えない嫌悪感、離婚へ至る過程にお...続きを読む
  • エンダーのゲーム〔新訳版〕(上)
    ストーリー自体はそれほど起伏があるわけでなく、単にエンダーの成長ストーリーでしかないっちゃあないんだけど、一つ一つのエピソードが超絶的に面白いのだ。
    わきを固めるキャラクターも魅力的。
  • ヘラクレスの冒険
    多少こじつけとも感じられるが、ヘラクレスの12の難行になぞらえた12の事件。
    ポアロの頭脳的策略や、ポアロのヒューマニズムを感じさせる心にくい解決手法が味わえる作品集。
    人生相談や身の上相談、教訓話といった、ポアロよりもパーカー・パインが登場した方がふさわしいと感じる話が多いが、楽しめた。
    特に、予...続きを読む
  • ねじまき少女(上)
     2010年SF賞総なめの作品。邦題はオタク受けを狙って『ねじまき少女』なのかと思いきや、原題もきっちりThe Windup Girl。
     
     化石燃料が枯渇し、遺伝子改変動物を使役して生み出す力学的エネルギーを小型高性能のゼンマイにため込むというのが、この時代のエネルギー事情だ。よってすべてのエネ...続きを読む
  • ジェイクをさがして
     『ペルディード・ストリート・ステーション』を読み終えて、私はミエヴィル中毒になった。これはミエヴィルの短編集。『ペルディード』ふたたび、と思っていると、やはりちょっと違う。彼はホラーとかウィアードの作家ということになっており、そういう掌編が並ぶ。マンガも。

     何だかダメになったロンドンでジェイク...続きを読む
  • ねじまき少女(下)
     情勢は暗いほうへと傾斜し、通産省を牛耳るアラカットと環境省の総帥プラチャ将軍の対立は王室を巻き込みながら政変と混乱を引き起こしていく(2010年のタイの赤シャツ・黄シャツの衝突を思い出すが、本書の出版はそれより前)。そして環境省が躍起になって防ごうとしていた新たな疫病の発生。下巻においては、環境省...続きを読む
  • エンダーのゲーム〔新訳版〕(上)
    途中までは少年のSF冒険譚かと思ったけど終盤でその趣がガラッと変わってしまった。特にピーターとヴァレンタインが思想活動に乗り出したあたりから。

    どんな困難でも持ち前の頭脳で乗り越えていくエンダー。普通ならそこでハッピーエンドだったかもしれない。でもその先にあったのは絶望だった。エンダーを最高の兵士...続きを読む