田中一江のレビュー一覧

  • 雲をつかむ死〔新訳版〕
    パリからロンドンに向かう飛行機のなかで、金貸し業を営む女性が変死体で発見された。その首には蜂に刺されたような傷があったが、偶然乗り合わせたポアロは、床から人工の毒針を拾い上げる。衆人環視の客室内で、誰がいつ、どうやって犯行に及んだのか?大空の密室を舞台とした不可解な事件にポアロが挑む。

    密室殺人と...続きを読む
  • ヘラクレスの冒険
    ポアロが挑む12の難業。

    引退を考えているポアロは、エルキュール=ヘラクレスにちなんであと12の事件を解決しようと考える。その12の難業がこの短編集。元ネタにピンと来ないので(ひとつふたつしかわからない)あますところなく楽しめたとは言いにくいが、バリエーション豊かな事件を読んで満足。
  • 雲をつかむ死〔新訳版〕
    ポアロ
    なんだろう、つまらないってわけでもないのだが、すごく面白いってこともなかった。殺された人がぞんざいに扱われてる感じで気の毒に思う。飛行機に乗り合わせただけの女性に「びっくりするほど不美人」なんて言われるなんて。
    乗客の持ち物リストにある「書籍『無益な経験』(この国では発禁)」が気になったけど...続きを読む
  • 雲をつかむ死〔新訳版〕
    飛行機という密閉空間で起きる殺人。トリックは想像していたよりも驚くようなものではなかった。読後感としては物足りなく感じるが、ロマンス要素として、ポアロに振り回された?ジェーンが最後には幸せになってほしいとつくづく思う。
  • 雲をつかむ死〔新訳版〕
    読みやすく、たんたんと進むストーリー。大胆なトリックを楽しむというよりは、伏線を楽しむ感じでした。最後まで犯人がわからず、さすがポアロといった感じです!
  • 雲をつかむ死〔新訳版〕
    飛行機の中での殺人。相変わらず関係者が多く途中まで誰が誰だか整理できず…いつものようにひとりひとり丁寧に話を聞き、詳細に調査をして真実に近づいていく。いつも通りポワロの質問は私も理解できないのだが、最後にはそういうことか!と感心してスッキリ。最初の計画が成功していれば完全犯罪にできたかも。
  • ねじまき少女(下)
    やっと読み終わった…。
    ヒューゴー・ネビュラで、石油が枯渇し遺伝子操作のあげく疫病と飢餓が蔓延するバンコクにて、日本製美少女アンドロイドが…って、なかなかのディストピアぶりで傑作なのだが、こう…共感できるキャラがいなくて…ちと置いていかれた私でした。
  • エンダーのゲーム〔新訳版〕(上)
    エンダーがこれから起こるであろう戦争に向けて、少年から少しずつ成長していく。しかしながら、訓練で使われているゲームがそもそも何なのか、バガーってなんなのか、これらの謎はきっと下巻で明かされるであろうと思う、ストーリーがこれから加速していくであろう下巻が楽しみです。
    ヴァレンタインとピーターもストーリ...続きを読む
  • エンダーのゲーム〔新訳版〕(下)
    上下巻共に読み終わり。物語の規模がとても壮大で、ラストの締め方も素晴らしい。SFを基盤にスクールカースト的な要素があったり、少年の苦悩と同時に、社会人にも通用しそうなリーダーシップとはどういうものか、なんて側面もあったりで、お話部分はとても面白かった……んだけど、SFってジャンルが自分のど真ん中スト...続きを読む
  • エンダーのゲーム〔新訳版〕(上)
    SF版ハリーポッターとは言い得て妙な。順番的にはこっちのが大先輩なんだけれども。
    SF、というと自分はどうしても「星を継ぐもの」と「ニューロマンサー」の2作が真っ先に出てくるので、なんでもそれが基準になってしまう。それよりはずっと読みやすく、展開も理解しやすい。
    ただ最近気付いたんだけど、海外の小説...続きを読む
  • ねじまき少女(下)
    エネルギーが枯渇して社会構造が激変した近未来のバンコクが舞台のSF小説。

    遺伝子操作技術と、その根幹になる無傷のオリジナルの遺伝子が物語を回す主軸になっている。

    遺伝子操作によって人工的に作られた歪な生物たち。

    その技術とオリジナルの遺伝子を巡っての利権抗争と、遺伝子操作された生物を取り締まる...続きを読む
  • ねじまき少女(上)
    石油が枯渇し、エネルギー構造が激変した近未来のバンコク。
    遺伝子組換動物を使役させエネルギーを取り出す工場を経営するアンダースン・レイクは、ある日、市場で奇妙な外見と芳醇な味を持つ果物【ンガウ】を手にする。
    ンガウの調査を始めたアンダースンは、ある夜、クラブで踊る少女型アンドロイドのエミコに出会う。...続きを読む
  • エンダーの子どもたち(下)
    日本の価値観をベースにしょうとした意欲作。もちろん翻訳で読んでいるのだが、海外の作家が書いた本とは思えないような出来であった。エンダーシリーズの続編としても秀逸。エンダーの世界に馴染んでいる人は是非楽しんでほしいと思う。
  • シャドウ・パペッツ
    シャドウシリーズの第三弾。多少、だれるところもあるけれど、最後のどんでん返しは、なかなかのものと思う。世界とはどうなっているのが、幸せなのか、考えるきっかけの一つとなるような、壮大な話でもある。
  • ねじまき少女(上)
    初長編で大きな賞を獲ったということで「『ニューロマンサー』以来の衝撃」がオビの売り文句になっているが、さらに言うと、雰囲気・手法もギブスンを意識しているみたいだ。

    ・遺伝子ハックやねじまきといった道具仕立ての細かい中身には立ち入らず、それらがいかにもリアルな世界で使われているという描写で世界観を描...続きを読む
  • ジェイクをさがして
    SFというよりホラーの風合い。ピリリとしたアイデアの短編が並ぶ。どれも読者を「?」の立場に立たせることで引きつけ、結末も基本的にオチやカタルシスをつけることなく宙ぶらりんの余韻を残す。センス・オブ・ワンダーを感じさせる。

    ただ並んだ短編がどれも似たような傾向、手法であるがために、やや、おなか一杯感...続きを読む
  • エンダーのゲーム〔新訳版〕(下)
    SF小説の中でも有名な作品を一通り読んでみようキャンペーンの4作品目

    なかなかいい話だった。

    侵略的宇宙人のバガーからの2度に渡る侵攻をかろうじて退けた人類。
    3度目の侵攻に備えて優秀な子供をスカウトして教育するバトル・スクールへ入学したエンダー(若干6歳)。
    すぐに頭角を現すも周りから妬まれ孤...続きを読む
  • エンダーのゲーム〔新訳版〕(上)
    SF小説の中でも有名な作品を一通り読んでみようキャンペーンの4作品目。

    なんか表紙の黒っぽい本ばかりだなぁ。
    以前映画化もされた作品の原作です。

    とりあえず感想は下巻を読んでからかな。
  • エンダーのゲーム〔新訳版〕(下)
    エンダーのゲーム。最後にこの題名に納得。
    一貫してエンダー無敵伝説のストーリーでしかないけれど、仲間たちとゲーム上で再会した瞬間が一番好き。
    兄妹たちにともっと焦点あてて、ウィッギン家の活躍ぶりをみたかった。何がなんだかわからないうちに話が進んで終わってしまった感じがする。
  • エンダーのゲーム〔新訳版〕(上)
    バガーの侵略に備えて司令官を育成するために選ばれた少年、「ザ・サード」のエンダー。6歳で訓練所に行き素晴らしい才覚でみるみる頭角を現す。
    無敵少年エンダーが成長していく話で、バガーは何なのか、ヴァルとピーター達が遠回しに何を言っているのか分からない部分もあるけど、最終的にどうなるのか楽しみです。