田中一江のレビュー一覧

  • 雲をつかむ死〔新訳版〕

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    『大空を飛ぶ殺人』というタイトルの同書を小学生の頃に買ってもらったが積読になっていて、大人になって再購入。色々な人物視点のストーリーの中で散りばめられたヒントやレトリックの数々。クリスティらしさが詰まった作品だと思う。
    話自体はシンプルなので、ドキドキ感は少なめ。あと、流石に後書きで他書のネタバレするのは勘弁してほしい。

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    2025年12月05日
  • ねじまき少女(下)

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    あらゆる動植物への遺伝子操作が当たり前の世界。そんな世界で生き残れるのは、人類ではないんでしょうね
    ・遺伝子操作の弊害
    ・海面上昇による都市水没
    ・カロリー企業による経済支配
    この状況でかろうじて生き残っているタイ・バンコクを舞台に、章ごとに5人の視点から語られます。

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    2025年08月02日
  • ねじまき少女(上)

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    当時のタイム誌〈今年の十冊〉にも選ばれた名作。石油が枯渇し、チビスコシス(咳とともに肺の肉を吐く)や瘤病(皮膚が肥厚してひび割れていく)が蔓延し、エネルギー構造も農作物も激変した近未来のバンコクが描かれています。アジアンテイストのディストピアの魅力が溢れています。

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    2025年07月30日
  • エンダーのゲーム〔新訳版〕(上)

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    もうモニター体につけてる時点で「SFだ!」ってなりったし、宇宙からの敵がいるって時も、それに対抗するための組織、そこで育成する兵士たち、うんSFだ。登場人物も個性あって、楽しく読めた。でも、やっぱ翻訳だからなぁ、少し読みにくいところもあったけど、良かった。
    でも、SFの悪いところは昔の本ほど今の技術がそれを上回っている場面があったりして、「あー」ってなってしまうとこ。まぁ、時代だよね、、。

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    2025年05月28日
  • ねじまき少女(下)

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    上下巻まとめての感想。

    タイの首都バンコクを舞台にした近未来ディストピア小説。

    最初は少し世界に入り込むのに時間がかかったけど、この世界に慣れてくるとだんだん面白くなっていった。

    ディストピア小説でありながら、政治劇であり、尚且つ複数の登場人物を描いた群像劇でもある。

    国家規模の物語と、個人の物語が同時に描かれていて、はっきりした悪人や善人がいるわけでもなく、それぞれがそれぞれの目的のために行動しているのが面白い。

    最終的にそれらの人物が一つに集結する感じもワクワクした。

    そして、なんと言っても人工生命でタイトルにもなっているねじまき少女の存在が良いアクセントになっている。

    ブレ

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    2025年05月11日
  • ねじまき少女(下)

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    ネタバレ

    バチカルビという名前、舞台がタイ、ヒューゴー・ネビュラ受賞、バイオSFと聴いて、「ひょっとしてアド・バード的なSFか?」と思い手に取ってみた。半分正解といったところだった。

    水位上昇で沿岸核都市が水没している近未来、石炭石油は枯渇してゼンマイが主力のエネルギーとなっている。遺伝子操作の動植物や人造人間が闊歩している、魑魅魍魎なタイの都市の政変劇を複数視点で描く。

    主人公の一人、秘書型アンドロイドが表題の「ねじまき。少女」のエミコ。
    環境省直属のパトロール隊「白シャツ隊」の副隊長で笑わない女カニヤ。
    この二人の後半の活躍が、この物語の核心読ませ処。

    正直、前半は世界観を把握するのに時間がか

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    2025年05月07日
  • 雲をつかむ死〔新訳版〕

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    シンプルなことが複雑に描かれている。読み終わってやっぱりシンプルであっさり感はあったが、さすが背景やロジックに破綻はなく最後まで断定できない。合理的でなくて「?」ってところがあるが、それは犯人が杜撰なんだろう。その時代の様式を知らなきゃ解けないよ~。

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    2025年03月27日
  • ヘラクレスの冒険

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    やっぱポアロは良いな。
    短篇でも趣向が凝らされていてどれも面白い。
    今作では『ヘラクレスの十二の難業』にちなんだ事件に挑む。
    じっくり読む長編も好きだけど、バラエティに富んだ短編をサクサク読んでいくのも楽しい。
    これだけの話を一冊で読めるなんてちょっとした贅沢では。

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    2024年11月08日
  • エンダーのゲーム〔新訳版〕(下)

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    下巻は上巻より良かった。
    展開が早くて、割とすぐ読めた。
    トップをねらえ!とかほしのこえとかに影響あったのかな

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    2024年09月26日
  • ヘラクレスの冒険

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    ヘラクレスの12の難業を基に依頼を受けるポアロの短編集。色んな種類の事件があって楽しめました。ギリシャ神話のヘラクレスの話も知っていたら、より楽しめたんだろうなぁ。

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    2024年03月24日
  • 雲をつかむ死〔新訳版〕

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    やっぱミステリ最高〜ポアロ最高〜となった。
    久しぶりにポアロシリーズ読んだけど、名探偵、そして紳士として信頼できるポアロがとても魅力的に映った。

    事件の調査はポアロの推理を聞くと理路整然と進められていたみたいで、シンプルに考えていけばよかったのかあ〜と思ったけど、考えさせない書き方…犯人を含む乗客たちの一人称視点の文章が各所にあって、思考を乱される書き方が上手!そこも楽しいし!
    これぞミステリ小説を読む面白さだよな!!!と感じた。

    謎解きの部分はやっぱり読んでいてドキドキしたし、うわ〜!とうなってしまった。ドーパミンが溢れ出てきてたまんね〜という感覚…
    以前よりもミステリを読む数が増えてき

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    2023年11月30日
  • ヘラクレスの冒険

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    短編集だけど、そこに「ヘラクレスの難業」というテーマが加わる事でそれぞれ別の事件がひと繋がりであるように感じられるね
    また、あくまでも難業であり難事件に限っていない点が面白さを生み出している。だから本来ならポアロが依頼を受けるような案件でなくても難業との関連を見出だせれば受け付けてしまう。それが本作に収録された短編をバラエティ豊かにさせているね


    収録されている短編は先述したようにバラエティ豊かなものばかり。だからむしろ真っ当な殺人事件の方が少ないくらい
    その意味では事件への対処法すら曖昧な形で始まる『レルネーのヒドラ』は導入も終着も面白いものだったかな
    いつまでも止まない噂。その根本に居た

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    2023年10月20日
  • 雲をつかむ死〔新訳版〕

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    数十年ぶりに手に取った一冊。飛行機の中での殺人事件の謎をポワロが追う。そんな展開だったとはおぼろげに覚えていたものの、結末は忘れていて、そういえば!となった次第。他の有名な作品と比べると地味かもしれないが、その仕掛けはさすがのクリスティです。

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    2023年09月17日
  • ヘラクレスの冒険

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    なかなかおもしろかったですよ。
    短編なので、トリックを楽しむというよりは引退前のポアロの生活をちょっとのぞくというスタンスでページをめくってください。

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    2023年07月30日
  • エンダーのゲーム〔新訳版〕(下)

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    名作SFという事で読んだ。80年代の作品と読み終わってから知って驚いた。インターネット的なものが前提となっておりSFの世界観は進んでいたのだなあと思った。主人公がひたすら厳しい状況にあるので読んでてシンドイけど、面白く読めます。

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    2023年04月10日
  • エンダーのゲーム〔新訳版〕(上)

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    タイトルは知っていたので読んだ。昆虫型宇宙人というのはある種の定型らしい。宇宙の戦士もそんな感じだった。翻訳物にありがちな読みにくさはあるものの読みやすいと思う。

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    2023年04月10日
  • 雲をつかむ死〔新訳版〕

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    冒頭で起きる空という密室での不可能殺人。そこで物語にグッと引き込まれる。そして、緻密に織り交ぜられたヒント。読者をミスリードさせる技法。そして鮮やかなポアロの推理。クリスティーの進化は止まらない。

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    2023年03月13日
  • 第七の封印

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    エンダーのゲームの著者の作品。
    少女が主人公で仲間を集めて世界を征服しようとする怪物を倒しに行く話、でありながら哲学やキリスト教の要素を大量にぶち込んでいる。
    記憶の継承、自由意志への疑い、絶対的な正義の存在への疑問、などなど進撃の巨人の終盤を思わせるテーゼが出てきて、おっとなった。宗教という軸があることによりまた違うアプローチを行っているのが面白い。

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    2022年12月31日
  • 雲をつかむ死〔新訳版〕

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    飛行機内で老婦人が変死した。
    その死因は毒によるものだが、衆人環視のもと誰がどんな方法で犯行に及んだのか。
    ストーリーはいたってシンプル。
    でもこの王道っぽい感じ、結構好きだ。
    物語もテンポ良く進むので飽きないし、最終的にいい感じにミスリードされるのも楽しい。
    面白かった。

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    2022年12月26日
  • ヘラクレスの冒険

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    「アガサ・クリスティ」のミステリ連作短篇集『ヘラクレスの冒険(原題:The Labours of Hercules、米題:The Labors of Hercules)』を読みました。
    ヘラクレスの冒険(原題:The Labours of Hercules、米題:The Labors of Hercules)

    『ポワロの事件簿〈1〉』、『ポワロの事件簿〈2〉』に続き「アガサ・クリスティ」作品です。

    -----story-------------
    引退を控えた「ポアロ」が、自らのクリスチャン・ネームである「エルキュール(=ヘラクレス)」にかけて「十二件の依頼を受けてやろう。しかも、その十二件

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    2022年11月01日