田中一江のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ1935年刊行なので、分類としてはクリスティ中期の作品にあたるのかな。ミステリ書くで!という気合が伝わってくる。密室、見取図、怪しげな凶器、怪しげな容疑者たち、被害者の遺産、美男美女の恋愛、暗号的メモ……など面白ミステリの要素がてんこ盛り。その割にトリックは地味というか、そんなんでうまくいくか? と大いに疑問が残る筋書きなので、ちょっと肩透かし感。解説者が書いているように、『そして誰もいなくなった』への布石として、そして“テキストを読むというゲーム性”に注目すると面白いのではないかと思う。
それから、蜂。蜂を出す意味はあったんだろうか。検死して毒の種類まで突き止められているから、蜂による死因 -
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【ポアロ短編】
1947年クリスティ57歳。
元気になりたい時はクリスティ。
久しぶりのポアロで泣きそう。
クリスティ短編は苦手なのであまり手を付けていないけど、今作でははじめて楽しめた。
なんだかポアロが優しい。
いつもよりも人の事情に寄り添うような優しさを感じる。
特に『ネメアのライオン』と『ゲリュオンの牛たち』が良かった。
どの作品も短いのに人間が濃厚で、さらに驚きがあって楽しい。
攻略本に『ヘラクレスの十二の難行』を下敷きにしているので、元の物語を知っているとより楽しめると書いてあった。
本当にその通りで、読む前にググってざっと調べておいてよかった。
元の物語を知っていると、世界観 -
Posted by ブクログ
アガサ、ポアロ、10作目。新訳版 田中一江訳
王道のストーリー展開で分かりやすくおもしろかった。
今回は飛行機内での密室殺人。英仏共同捜査になりジャップ警部も登場。警察との信頼関係が増したのか、ポアロが軽くあしらわれなくなった気がしてなんだか嬉しい気持ちになる。
一方、捜査中のポアロは容疑者になり得る人物誰に対しても平等に疑いを向ける。彼が必要以上に近づいていく人間はもちろんあやしい。笑。後半のポアロ独擅場の真相に久々にワクワクし感動した。さすがポアロ!
しかーし、犯人の自分勝手な欲の塊にはいつも悲しくなる。徹底的に欲深いんだよなぁ、人間は。
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Posted by ブクログ
名探偵ポワロが飛行機内での殺人事件に挑むミステリー。現代で実際に発生したら容疑者の数がかなり多くなりそうだが席数が限られているので、少ない方だろう。登場人物が多いというよりも、キャラ的に不要っぽい人(考古学者のオヤジとか)もいる。それでも読んでいると、そんな風に思わないのは作者の力量だろう。解説で真犯人の心情描写の巧みさに触れられているが頷ける。個人的にはポワロが関係者の嘘を見破って真相に近づく捜査パートが面白かった。犯人の意外性はさすがクリスティだがトリックが大胆というか、真理の盲点というか…ちと無理がある気もするが面白い事には違いなかろう。
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購入済み
ポアロの短編集です。
面白かった。
短編なので読みやすいのは良いけれど
解き明かすべきポイントに気づけないまま
読み進めてしまう。
それでもともかく、どれもみな面白かった。 -
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上下巻まとめての感想。
タイの首都バンコクを舞台にした近未来ディストピア小説。
最初は少し世界に入り込むのに時間がかかったけど、この世界に慣れてくるとだんだん面白くなっていった。
ディストピア小説でありながら、政治劇であり、尚且つ複数の登場人物を描いた群像劇でもある。
国家規模の物語と、個人の物語が同時に描かれていて、はっきりした悪人や善人がいるわけでもなく、それぞれがそれぞれの目的のために行動しているのが面白い。
最終的にそれらの人物が一つに集結する感じもワクワクした。
そして、なんと言っても人工生命でタイトルにもなっているねじまき少女の存在が良いアクセントになっている。
ブレ -
Posted by ブクログ
ネタバレバチカルビという名前、舞台がタイ、ヒューゴー・ネビュラ受賞、バイオSFと聴いて、「ひょっとしてアド・バード的なSFか?」と思い手に取ってみた。半分正解といったところだった。
水位上昇で沿岸核都市が水没している近未来、石炭石油は枯渇してゼンマイが主力のエネルギーとなっている。遺伝子操作の動植物や人造人間が闊歩している、魑魅魍魎なタイの都市の政変劇を複数視点で描く。
主人公の一人、秘書型アンドロイドが表題の「ねじまき。少女」のエミコ。
環境省直属のパトロール隊「白シャツ隊」の副隊長で笑わない女カニヤ。
この二人の後半の活躍が、この物語の核心読ませ処。
正直、前半は世界観を把握するのに時間がか