田中一江のレビュー一覧

  • エンダーズ・シャドウ(上)

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    映画化する「エンダーのゲーム」続編というかスピンオフ。本編主人公エンダーを補佐する影であった少年ビーンの視点で「エンダーのゲーム」の裏側・真実が描かれます。おもろいこれ。

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    2014年06月22日
  • エンダーズ・シャドウ(下)

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    孤児として過酷な世界に生きてきたビーンだが、苦悩する天才エンダーに対して、知性の高すぎる超人ビーンはほとんど神の視点。それゆえ感情移入はしづらいのだけど、それが良いのよ。エンダーの世界でいったい何が起きていたのか、そして異常な知性を持つビーンとは何者なのか。名作と対をなす怪作だと思うす。

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    2014年06月22日
  • エンダーズ・シャドウ(下)

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    とっても面白かった
    エンダーのゲームの物語をビーンの視点から見たものだったが、エンダーとビーンの考え方の違いや、エンダーの目を通した世界とビーンの目を通した世界の違いなどが楽しめた
    作者コメントでもあったが、エンダーのゲームとの矛盾は、前述した視点の違いによるものだから、矛盾を見つけ比べるのも、また一興だと思う

    ビーンのキャラクターが好きな人は、シャドウオブヘゲモンとシャドウパベッツを読むことをおすすめする

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    2014年04月03日
  • エンダーズ・シャドウ(下)

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    ビーンから見た「エンダーのゲーム」続編。あの「最終試験」がどのように行われていたのかが、ビーン視点で語られていることにより、よりはっきりとわかる。
    ビーンはエンダーよりも頭がいい。切れ者だ。ただエンダーは物事を深く理解しているから、ビーンはエンダーの右腕という立場で終わるんだけど、それにしてもビーンが「エンダーのゲーム」を陰で支えていたのにはほんと感動した。
    にしてもビーン、切ない。誰よりも頭がいいがために、すべてを知ったうえで、しかも誰にも打ち明けることもできずに事を進めなければならなかった。エンダーにしろ、ビーンにしろ、少年たちがあんな重責を背負わされているのを読むのは泣けてくる。でもラス

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    2014年01月18日
  • ねじまき少女(下)

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    昨年末のタイの洪水を思い出しました。水浸しの中で意外と普通に生活していて、逞しい人たちだなと思ったのでした。
    物語の後半に入り状況は増々悪化していきます。内乱が起き、町は水没...でもそれでも生き残るべく、生きていくのでしょう。
    見捨てられた町のなかで、仄かな希望の見える終わり方でした。

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    2013年09月23日
  • ねじまき少女(上)

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    アグリビジネス、遺伝子組み換え作物、外来生物による自然破壊、伝染病の蔓延、難民、官僚の腐敗、カルト宗教...。未来のタイを舞台に現実にある様々な問題が物語に内包され、凝縮されています。
    混沌とした世界でそれでも生きていく人たち。
    いままで知識でしかなかったことが登場人物に共感することで実感として理解できます。下巻が楽しみです。

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    2013年09月22日
  • ねじまき少女(下)

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    本書は著者の長編デビュー作。
    しかしデビュー作にも関わらずヒューゴー賞/ネビュラ賞/ローカス賞/キャンペル記念賞とSF界の様々な賞を受賞。
    そしてそれだけに留まらず、タイム誌の「今年の10冊」で9位にランク付けされる等、SFと言う比較的ニッチな世界にとどまらない作品となっています。

    簡単にストーリーをご紹介すると、

    本書の舞台は温暖化効果と遺伝子工学の暴走により環境が激変した500年後の地球・タイ王国。
    この舞台において、蘇りつつあるグローバル経済を主導しようとする多国籍企業とそれと敵対するタイ王国環境省及びその実働部隊、通称白シャツ隊。
    そして、白シャツ隊と敵対するタイ王国通産省の三

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    2013年06月21日
  • ねじまき少女(上)

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    本書は著者の長編デビュー作。
    しかしデビュー作にも関わらずヒューゴー賞/ネビュラ賞/ローカス賞/キャンペル記念賞とSF界の様々な賞を受賞。
    そしてそれだけに留まらず、タイム誌の「今年の10冊」で9位にランク付けされる等、SFと言う比較的ニッチな世界にとどまらない作品となっています。

    簡単にストーリーをご紹介すると、

    本書の舞台は温暖化効果と遺伝子工学の暴走により環境が激変した500年後の地球・タイ王国。
    この舞台において、蘇りつつあるグローバル経済を主導しようとする多国籍企業とそれと敵対するタイ王国環境省及びその実働部隊、通称白シャツ隊。
    そして、白シャツ隊と敵対するタイ王国通産省の三

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    2013年06月21日
  • ねじまき少女(下)

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    設定された世界観が特殊だとなかなかその小説世界に入りにくいですが、一旦入ってしまうととてもワクワクしながら読めるのがSFの良いところです。その意味でもこの「ねじまき少女」は上巻の途中からはどっぷりとその世界に入り込み一気に読んだ。

    バンコックのとても暑い描写が今の東京の気候と被ることもあり臨場感もたっぷり、エンターテイメントとしてもとても楽しめましたが、エネルギーや食料の問題はあながちフィクションとも言えないような。。。

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    2012年08月19日
  • ねじまき少女(下)

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    ネタバレ

    まずジェィディーがあっさり処刑されてしまったのがすごく残念でした。
    しかし亡霊となってカニヤに付きまとってたせいであまり死んだ感じがしなかったんで少し嬉しかったです。
    あの後ジェイディーがちゃんと成仏してくれていることを願います。

    カーライルがナーガの鱗をなぞりながら階段をのぼる場面や、戦闘用メゴドントがホク・センを襲う場面など細かな場面まで書かれているので映画をみているようでした。
    特にエミコがソムデット・チャオプラヤを殺す場面ははっきりとは書かれていませんがスピーディーで爽快でした。

    正直世界観や種子バンクのことは半分分かったような気がするレベルでしたが、
    登場人物が個性的でギ・ブ・セ

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    2012年08月11日
  • ねじまき少女(上)

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    SFはまったく読んだことがなかったので、世界観についていけるか不安だったのですが無用の心配でした。
    最初はこの世界の用語が多すぎてなにがなんだか訳が分からない状態でしたが話が進むにつれ個性的な登場人物と結構エログロかつアクティブな展開のある話に引き込まれました。
    意味不明の用語も何度か使われるうちになんとなく意味が分かってきて、
    普段は現代日本作家しか読まないので目新しい読書体験でした。
    日本ではねじまき少女のあとに発売された第六ポンプの方が、執筆順は反対だったみたいなので、先に読んでおけばよかったかと思いました。
    下巻どうなるかすごく楽しみです。

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    2012年08月05日
  • ねじまき少女(上)

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    面白い!
    ニューロマンサー以来の衝撃!
    バンコクを舞台に、ブレードランナーに似た混沌とした行き場のない閉塞感がこれでもかと表現されていて、途中で止められない面白さ!

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    2012年06月17日
  • ヘラクレスの冒険

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    ネタバレ

    クリスティのマイベスト10に入れたい、短編を体系的にまとめた作品です。
    ひとつづつの事件は、必ずしも殺人があるわけではない。
    必ずしも犯人がつかまるわけではない。

    ヘラクレスの物語になぞらえた事件設定と、ポアロの人間性が現れている。

    本書の、解説に書かれている
    「著者を通しての、イギリス人の考え方やその他の国々の人たちに対する歴史認識、思想、政治や人種に対する思いなどもまた、やはりある年齢に達しないと面白がれないのではないかと思う。そうでないと、ただ予想外の犯人や驚天の犯行動機、奇想天外のトリック、そして鬼も泣く探偵の推理などに目が奪われるばかりで、クリスティ特有の深みを享受する

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    2011年08月04日
  • エンダーの子どもたち(上)

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     題名は違うしシリーズとは書いてありませんが、「エンダーのゲーム」「死者の代弁者(上・下)」「ゼノサイド(上・下)」「エンダーの子どもたち(上・下)」とつながる一連の作品です。少なくとも「ゼノサイド」から読まないと話がつながりません。連作であることがわかる題名にしてくれればいいのにね。間がかなりあいてるけど、あとから出る方にわかる題名つけてくれればいいのに、と思いました。

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    2011年07月18日
  • ジェイクをさがして

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    すごいふしぎな短編集。
    ぞっとするものにやっとしてしまうもの、さまざま。
    「あの季節がやってきた」が好きかな。

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    2010年09月06日
  • ヘラクレスの冒険

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    この本すごい大好き。
    ヘラクレスの12の偉業になぞらえた短編集。
    盛りだくさんで贅沢な内容だ。
    30年間掃除したことのない牛舎を1日で掃除しろと言われた
    王様からの難題は、「無責任なうわさを消せ」というポアロへの任務へ。
    さて、どうするのか?

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    2010年07月11日
  • ジェイクをさがして

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    ホラー・ファンタジー色の強いSF短篇集。収録作の多くが主人公の体験する恐怖のみが濃厚に描かれ、その原因や結末は語られぬまま読者に委ねられている。この独特な味わいが個人的にはかなりツボ。どれも面白かったけど、お気に入りは「ある医学百科事典の一項目」「仲介者」「あの季節がやってきた」かな。

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    2010年07月07日
  • シャドウ・パペッツ

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     おーい、ペトラ、どうしちゃった?
     あたしゃエンダーのときのペトラ・アーカニアンが好きだったのに。
     それはそれとして。
     ビーンの運命やいかに?2005年に続刊が出てるはずなのに。・・・翻訳、まだですかー。

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    2009年11月14日
  • ヘラクレスの冒険

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    エルキュール・ポアロの短編集。ギリシア神話の英雄ヘラクレス(仏語でエルキュール)の12の難行になぞらえて、現代のヘラクレスが持ち込まれるさまざまな事件を解決する。元祖ヘラクレスの難行をさらっと読んでからこの本を読むと楽しみは倍増すること請け合い♪コミカルで楽しく読める至玉の作品集。

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    2011年09月17日
  • シャドウ・オブ・ヘゲモン(上)

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    エンダーズ・シャドウの続編。超天才児たちがロシアやインド、中国といった現実の国を舞台にした戦争の真っ只中に放り込まれます。

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    2009年10月04日