田中一江のレビュー一覧

  • ねじまき少女(上)
    アグリビジネス、遺伝子組み換え作物、外来生物による自然破壊、伝染病の蔓延、難民、官僚の腐敗、カルト宗教...。未来のタイを舞台に現実にある様々な問題が物語に内包され、凝縮されています。
    混沌とした世界でそれでも生きていく人たち。
    いままで知識でしかなかったことが登場人物に共感することで実感として理解...続きを読む
  • ねじまき少女(下)
    本書は著者の長編デビュー作。
    しかしデビュー作にも関わらずヒューゴー賞/ネビュラ賞/ローカス賞/キャンペル記念賞とSF界の様々な賞を受賞。
    そしてそれだけに留まらず、タイム誌の「今年の10冊」で9位にランク付けされる等、SFと言う比較的ニッチな世界にとどまらない作品となっています。

    簡単にストー...続きを読む
  • ねじまき少女(上)
    本書は著者の長編デビュー作。
    しかしデビュー作にも関わらずヒューゴー賞/ネビュラ賞/ローカス賞/キャンペル記念賞とSF界の様々な賞を受賞。
    そしてそれだけに留まらず、タイム誌の「今年の10冊」で9位にランク付けされる等、SFと言う比較的ニッチな世界にとどまらない作品となっています。

    簡単にストー...続きを読む
  • ねじまき少女(下)
    設定された世界観が特殊だとなかなかその小説世界に入りにくいですが、一旦入ってしまうととてもワクワクしながら読めるのがSFの良いところです。その意味でもこの「ねじまき少女」は上巻の途中からはどっぷりとその世界に入り込み一気に読んだ。

    バンコックのとても暑い描写が今の東京の気候と被ることもあり臨場感も...続きを読む
  • ねじまき少女(下)
    まずジェィディーがあっさり処刑されてしまったのがすごく残念でした。
    しかし亡霊となってカニヤに付きまとってたせいであまり死んだ感じがしなかったんで少し嬉しかったです。
    あの後ジェイディーがちゃんと成仏してくれていることを願います。

    カーライルがナーガの鱗をなぞりながら階段をのぼる場面や、戦闘用メゴ...続きを読む
  • ねじまき少女(上)
    SFはまったく読んだことがなかったので、世界観についていけるか不安だったのですが無用の心配でした。
    最初はこの世界の用語が多すぎてなにがなんだか訳が分からない状態でしたが話が進むにつれ個性的な登場人物と結構エログロかつアクティブな展開のある話に引き込まれました。
    意味不明の用語も何度か使われるうちに...続きを読む
  • ねじまき少女(上)
    面白い!
    ニューロマンサー以来の衝撃!
    バンコクを舞台に、ブレードランナーに似た混沌とした行き場のない閉塞感がこれでもかと表現されていて、途中で止められない面白さ!
  • ねじまき少女(下)
    面白かった!
    仮想バンコクでの政変を描く。思惑は入り交じり、アクシデントも起こり、最後まで予想できずにドライブする感じ。
    特筆すべきは仏教や原理主義的キリスト教といった思想や哲学、もっと言えば「文化」と呼ばれる部分がしっかりこの仮想世界に浸透していることだと思う。良いSFを読みました。
  • ねじまき少女(下)
    今までのSF小説とは違う面白さを感じたSF小説。次回作が待ち遠し作家が増えた喜びを感じる。

    【感想】
    超面白いSF小説を読んだ時に感じる”センス・オブ・ワンダー”や”認識の変革”は正直感じなかったが、それとは別の面白さがこの本にはあり、最後まで楽しめ、読後も暫くその余韻に浸ることが出来た。

    ・登...続きを読む
  • ヘラクレスの冒険
    クリスティのマイベスト10に入れたい、短編を体系的にまとめた作品です。
    ひとつづつの事件は、必ずしも殺人があるわけではない。
    必ずしも犯人がつかまるわけではない。

    ヘラクレスの物語になぞらえた事件設定と、ポアロの人間性が現れている。

    本書の、解説に書かれている
    「著者を通しての、イギリ...続きを読む
  • エンダーの子どもたち(上)
     題名は違うしシリーズとは書いてありませんが、「エンダーのゲーム」「死者の代弁者(上・下)」「ゼノサイド(上・下)」「エンダーの子どもたち(上・下)」とつながる一連の作品です。少なくとも「ゼノサイド」から読まないと話がつながりません。連作であることがわかる題名にしてくれればいいのにね。間がかなりあい...続きを読む
  • ジェイクをさがして
    すごいふしぎな短編集。
    ぞっとするものにやっとしてしまうもの、さまざま。
    「あの季節がやってきた」が好きかな。
  • ヘラクレスの冒険
    この本すごい大好き。
    ヘラクレスの12の偉業になぞらえた短編集。
    盛りだくさんで贅沢な内容だ。
    30年間掃除したことのない牛舎を1日で掃除しろと言われた
    王様からの難題は、「無責任なうわさを消せ」というポアロへの任務へ。
    さて、どうするのか?
  • ジェイクをさがして
    ホラー・ファンタジー色の強いSF短篇集。収録作の多くが主人公の体験する恐怖のみが濃厚に描かれ、その原因や結末は語られぬまま読者に委ねられている。この独特な味わいが個人的にはかなりツボ。どれも面白かったけど、お気に入りは「ある医学百科事典の一項目」「仲介者」「あの季節がやってきた」かな。
  • シャドウ・パペッツ
     おーい、ペトラ、どうしちゃった?
     あたしゃエンダーのときのペトラ・アーカニアンが好きだったのに。
     それはそれとして。
     ビーンの運命やいかに?2005年に続刊が出てるはずなのに。・・・翻訳、まだですかー。
  • ヘラクレスの冒険
    エルキュール・ポアロの短編集。ギリシア神話の英雄ヘラクレス(仏語でエルキュール)の12の難行になぞらえて、現代のヘラクレスが持ち込まれるさまざまな事件を解決する。元祖ヘラクレスの難行をさらっと読んでからこの本を読むと楽しみは倍増すること請け合い♪コミカルで楽しく読める至玉の作品集。
  • ヘラクレスの冒険
    はじめて読んだエルキュールポワロのおはなし。エルキュールという名前の意味や12の事件に分かれていてとても読みやすかった。長編が苦手という人にお勧め!!!
  • シャドウ・オブ・ヘゲモン(上)
    エンダーズ・シャドウの続編。超天才児たちがロシアやインド、中国といった現実の国を舞台にした戦争の真っ只中に放り込まれます。
  • ヘラクレスの冒険
    ヘラクレスの12の難業を基に依頼を受けるポアロの短編集。色んな種類の事件があって楽しめました。ギリシャ神話のヘラクレスの話も知っていたら、より楽しめたんだろうなぁ。
  • 雲をつかむ死〔新訳版〕
    やっぱミステリ最高〜ポアロ最高〜となった。
    久しぶりにポアロシリーズ読んだけど、名探偵、そして紳士として信頼できるポアロがとても魅力的に映った。

    事件の調査はポアロの推理を聞くと理路整然と進められていたみたいで、シンプルに考えていけばよかったのかあ〜と思ったけど、考えさせない書き方…犯人を含む乗客...続きを読む