堂場瞬一のレビュー一覧
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ネタバレ1巻よりはややのめりこみ度が落ちたかな、の2巻。
高城刑事が本格始動で刑事として復活した感じでもありますが、いかんせん失踪人捜索課が窓際なので・・・ちょっとフラストレーションのたまりそうな感じですね。でも地道に捜査していく姿と、今回の捜索人である高校生の少女を、外からゆっくり埋めていく手法は想像力を刺激してくれます。
いったいどんなすごい子なのかと思えば、普通の、父親を信じている少女でした。
森田君の射撃の腕が初披露。
おどおどした態度と拳銃を握る腕の的確さが相反している、というような記述に彼の話も深く掘り下げてほしいと思いました。
あと、舞ちゃんも何かあるのかなぁ。
この話までは実家積んであったのだけど、さて、次は買わねば。 -
Posted by ブクログ
捜査一課・澤村慶司シリーズ第1弾。
澤村は県警捜査一課に属する37歳の刑事。これまで持ち前の勘の良さで功績をあげてきたが、実は過去に関わった事件で子供を死なせてしまったことによるトラウマを抱えていた。
「最高の刑事になる」という目標を半ば脅迫的に自分に課して、上司に対しても物怖じせず発言し、時に強引な手段をとる澤村。そんな彼の前に、連続殺人犯が立ち塞がる。
過去に起こった連続殺人事件を彷彿とさせる犯行手口に、これは模倣殺人なのか、それとも迷宮入りしたその事件の犯人が殺人を再開したのかと疑う県警。
そんな中、澤村は捜査の過程である人物に目をつけるのだが……
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頁数は結構ありますが、一気読みできる面白さでした。
堂場さんの作品を初めて読みましたが、文章も読みやすいし話の要所要所に盛り上がる箇所があるので、話の中にすっと入っていけたように思います。
ただ、頁数があるわりには、同じような遣り取りが繰り返されて話の腰を折られたり、主人公以外の登場人物の心理描写が少なかったりと、若干物足りない部分も感じました。
とは言え、主人公の澤村は暴走しがちでたまにイラッとさせられるけれど、犯人検挙に闘志を燃やす熱いところや垣間見せる脆いところは応援したくなるし、彼を支える谷口一課長やプロファイリング専門の橋詰、若い女性警察官の初美といった周囲の人物達も好感を持てるキャラクターなので、シリーズの今後に期待を寄せたいと思います。 -
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舞台はメジャーリーグ、かつて「コミックバンチ」で連載していた「ワイルドリーガー」をなんとなく彷彿とさせるような匂いに象徴される設定など、非常に私が好む類の作品で、現に中盤過ぎに至るまではとても面白くスイスイ読んでいったわけだが、それ以降の流れがあまりに雑、やっつけ感満載でバタバタと閉じられていることをとても残念に思う。
賞レースのために紙幅が決まっていたため、慌てて収めたのではないか? とともすれば疑ってしまうぐらいだ。
藤原夫妻のこと、ヘルナンデスとの因縁、香苗と河合、大越新社長の今後、水谷記者との関係…、とにかくすべてが中途半端なまま、性急に物語は切れてしまった。
なんだか始めの頃は面白くて人気もあった連載マンガが、末期にガタガタになっていって、ことごとく伏線を回収しないまま打ち切りになってしまったような、そんな事例みたいだ、まるで。 -
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この方の小説で読んだことのあるのは、スポーツ小説のみ。
ハードボイルドも書かれているのだなと思って読んだ作品です。
視察のために来日したニューヨーク市警のブラウン。実は東京で失踪した旧友を探すという目的がありました。その調査を開始直後、何者かに襲われます。ブラウンを助けたのは、元刑事の探偵・濱崎。関わり合いができたせいでもないだろうが、「手伝う」という濱崎の申し出をブラウンはしぶしぶ受け入れます。心では濱崎を信用できない、胡散臭い奴と思っていましたから。でもあい反発しあいながらも、いつの間にか、しっかりと手を組み、ブラウンを襲った相手をつきとめていきます。
主人公の名前はブラウン。
とっさに「ブラウン神父」という言葉が浮かんできましたが、
これはアメリカの推理小説の主人公でしたっけ。
子供の頃に読んだ推理小説だったかなあ。
どっちにしても、私にとっては親しみやすい名前でしたので、
すんなりと作品を読んでいけました。
アメリカ人の主人公ブラウン目線で語られる章と、
日本人の濱崎目線で語られる章とが交互にあり、
日米の警察関係者の文化の違いや生活習慣の違いなどが比較でき、
面白く読めました。
人種や言葉の違いをのりこえて
友情というものも芽生えてくるのだなと思いました。
ラストのブラウンの濱崎にかけた言葉が
この作品の真意を表明しているような気がしました。 -
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む〜ん、これまたジャンル分けが難しい(^ ^;
社会派小説...とでも呼ぶのでしょうか。
舞台は某大新聞社。
主役は入社20年目のベテラン記者と
地方から本社に上がったばかりの5年目記者。
とある集団自殺事件をきっかけとして、
「自殺教唆」サイトの存在が明るみに出る。
それを主宰していたのが、テレビでのおなじみの
法律の権威である大学教授だったので
世間の耳目を集めることになる。
他紙にスクープを抜かれ、あせりながらも
何とか大ネタを掴もうと奔走する二人。
が、年齢もキャリアも立場も違う二人。
お互いになかなか100%の信頼関係を築けない。
そこにさらに「やる気のないダメ社員」だの
「出世競争にしか関心が無い管理職」だの
実に「実際にいそうな人」が絡んできて
足を引っぱったりするのが妙にリアル(^ ^;
さらに警察幹部との禅問答のような情報戦や、
ライバル社の動機社員との確執、
謎の「自殺未遂者」の証言などが絡まり合い、
さらに物語のキーマンの死も重なり...
とにかくお腹いっぱいになるボリューム(^ ^;
でも、一つ一つのエピソードが、セリフが、
ちょっとした描写が隅々までリアルで
目の前で実際に実在の事件を追ってる気になる。
どれほどきっちり取材を重ねたのかと思ったら、
筆者は元々新聞社勤務だったとの由。
細部まで血の通った表現も、宜なるかな。
さらにインターネットやら携帯やらの登場で
「毎日刷って宅配」という新聞の根本的な
ビジネスモデルが立ちゆかなくなっている、
という非常に今日的なテーマも含んでいる。
「新聞が正しいことを書いているなんて
信じているのは新聞社内部の人間だけだ」
みたいな自嘲的なセリフも、一つのリアル。
主人公が「いつまでこの新聞社にいられるか」と
今後の身の振り方について考えたりするのも
これまた実際に起こっていることであろう。
終盤にかけて、やや展開が駆け足で、
強引な感じがしなくもないのですが...
とにかく、読み応えあり(^ ^ -
Posted by ブクログ
恋人を事故で亡くし、ここ5年間をほとんど無駄に過ごしていた
フリーライターの広瀬が主人公。
代議士を引退した今井の自叙伝を書く仕事を受けた広瀬だったが、
その前に彼の失踪した娘、香奈を探すことに。
探し始めた途端に荒々しい妨害を受けるのだが、
久々のちゃんとした仕事であり、香奈が亡くした恋人に似ている
こともあり、途中で投げ出すことなく捜索を続けるのだが・・・
ちょっとわざとらしいくらいのハードボイルドです。
久々にそういうのが読みたくて手に取ったので、その点はいいのですが。
少しずつ少しずつ香奈に近づいていき、彼女が一体何を何のために
やってきたのかが分かり始めるにつれ、物語がとても面白くなる。
だけど、ラストはちょっとしぼんじゃった感じかなぁ。
なんだかあっけなく感じたのです。