あらすじ
※本作品は 2011年12月2日~2014年9月30日まで販売しておりました新書版『ミス・ジャッジ』の文庫版となります。
本編内容は同じとなりますので予めご了承下さい。既に同作品をご購入されているお客様におかれましてはご注意下さい。
スポーツ小説の旗手が贈る、野球小説の金字塔! たった1球の判定が、野球人生を狂わせてゆく――ボストンレッドソックスの先発投手として、メジャーデビューを果たした橘。暗い過去を秘めた日本人初のMLBアンパイア竹本。高校・大学時代の確執を引きずるふたりの人生が、大リーグを舞台に再び交錯する。たった1球の判定が明暗を分ける熾烈な世界で、因縁の闘いに決着はつくか――強烈な自負心と深い孤独を抱えた男たちのドラマを描く、傑作野球エンターテインメント!
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Posted by ブクログ
堂場瞬一の野球小説は、物語の視点が本毎に変わり、読者を飽きさせないところが良いですね。
今回は、審判のジャッジと日本的部活の上下関係と今迄にないストーリー展開に読み応えがありました。
レッドソックスメンバーの個性的な性格の描写やその中で活躍する日本人選手の姿に嬉しさを感じたのは私だけでしょうか。
メジャーリーグが益々好きになってしまいました。一度ボストンに行ってみたい。
Posted by ブクログ
メジャーリーグ1年目の日本人投手・橘と
故障から選手をあきらめ審判としてメジャーリーグで
デビューする竹本
それぞれの思いが語られながらメジャーリーグの
1シーズンが楽しめました
主人公の橘の人間性にちょっとひっかかるものを
感じましたがまぁそんなキャラもいるだろうなと
思いながら読んでました
Posted by ブクログ
堂場さん2冊目。前はアナザーフェイス(刑事もの)を堪能。スポーツものも書く作家さんなので、野球好きとしては勿論興味を持つ。米国のレッドソックスに渡った投手の橘の1年目の活躍を描く。立ちはだかるのは相手のヤンキースのバッター!ではなく日本人審判の竹本。竹本は橘の先輩で元投手。しかし不運にも大学時・橘のリリーフの際に腕を痛めてプロを諦める。しかし審判で復活するが大リーグで鼻つまみ者。橘に対するジャッジから確執が生まれる。橘の活躍、竹本と対峙するシーン、転落シーンは切なくも楽しめた。次に大延長も積読中。
Posted by ブクログ
野球は母校の高校野球を応援しに行った程度、プロ野球にも興味はなし。好きな作家ということで読んだが十分引きこまれた。
人生は簡単に崩れるので、メジャーリーグに挑戦する主人公の崩壊が待っているのではと常にドキドキしてしまった‥ラストを想像させる手法も嫌いではありません。
Posted by ブクログ
堂場瞬一スポーツ小説コレクションの中の傑作。主人公の橘、それにこの話しのキーマンである竹本、登場人物の個性が豊かで引き込まれる。
メジャーデビュー戦のたった一球がこのストーリーを作り上げる!
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堂場瞬一氏のスポーツシリーズ。
今回は大リーグに進んだ男と、才能に恵まれてたのに怪我で挫折した男の話。
プロに進むような人達はきっとこんな風にプライドが高いんでしょうね。
ピッチャーという職業が如何に繊細なのかをうまく表現されています。
こんなに緻密に考えてプレーされているならば、もっと野球を見てみようかという気持ちにもなりました。
なんだか他のシリーズよりもスッキリ感というものが少なかった気がしますが、素敵な奥さんだったのでヨシとします(笑)
Posted by ブクログ
傲慢審判のミス・ジャッジ?それとも因縁か?
堂場さんお得意の協調性とは無縁の登場人物を配してくれました。
片や、超神経質ピッチャー。
こんな性格で大リーグでやっていけるんでしょうか?
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たった、一球のミスジャッジのせいで野球人生を棒に振るようなスランプに陥ってしまう。
そこから、物語は始まる。
日本人メジャーリーガーとメジャー初の日本人審判。
その二人の間に横たわる過去とは。
どうしても、許せない同士二人が出した過去との精算方法とは――
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内容(「BOOK」データベースより)
レッドソックスの先発投手として、メジャーデビューを果たした橘。暗い過去を秘めた日本人初のMLBアンパイア竹本。高校・大学時代の確執を引きずるふたりの人生が、大リーグを舞台に再び交錯する。たった1球の判定が明暗を分ける熾烈な世界で、因縁の闘いに決着はつくか―強烈な自負心と深い孤独を抱えた男たちのドラマを描く、傑作野球エンターテインメント。
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「大延長」に続いて読んだこの著者の作品。野球選手の視点からその心理を描写させれば、間違いなく上手いし面白い。ただ、この「ミスジャッジ」は、主人公であるメジャーリーガー橘とアンパイア竹本の軋轢や心の葛藤と、竹本の暗い過去の話が中心で、野球の試合の描写は二の次であり、そっちを(も?)期待して手に取った自分としては物足りない印象。ラストも、もう少し先まで描いもよかったのではないだろうか。やや消化不良感が残った。
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つまらなかったわけではないが、じゃあおもしろかったかと言われるとねえ。。。ふだん野球を楽しく面白く見ている者からすると、作者はなんか野球に恨みでもあるのかと思ってしまうわ。
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「水を打つ」「チーム」に続く、堂場瞬一のスポーツ小説。
「水を打つ」ではオリンピック水泳チーム、「チーム」では箱根駅伝学連選抜チームを描いていますが、本書では、アメリカメジャーリーグに属する審判と選手を描いています。前2作が、(水泳は個人競技であるものの)チームを描いているのに対し、この作品ではチーム(あるいは、リーグ)に属している個人を描いている点が違う点です。
学生時代からの登場人物二人の確執が、この話のベースになっています。一応、二人の間に存在する問題点は語られるのですが、私的には、ちょっと物足りなく感じます。10数年も経てもなお、二人の間にわだかまりが残るほど強烈な出来事であるということが、残念ながら、こちらに上手く伝わりませんでした。
物語の結末は、考えさせる結末になっています。スポーツマン同士らしく、スッキリとした結末にしないのは、わざとそうしているのでしょうね。これは、好き嫌いがあるかも知れません。
Posted by ブクログ
著者は結局何が言いたかったのだろう?疑問が残ります。最終的には、ちっちゃい男2人の物語。 まあ、キャッチャーのマルチネスがいい奴&最後には決めてくれる!から許してあげますか。
Posted by ブクログ
ディテールが甘いかなー。ちょっと欲張りすぎたかな、人物の描写が。全てが中途半端になってしまったのが残念。
でも、試合の場面は臨場感があってよかったです。
Posted by ブクログ
面白かったけどなんか足りない。
投手は繊細だとおもうけどあんな精神の投手がプロの世界でほんとにいきていけるのかなとふとおもってしまった。
登場人物は個性的でよかったけど。
なんか大延長にくらべたらもう少し…
Posted by ブクログ
期待していたよりかは淡々とした印象が残った感じがしたが、メジャーリーグという舞台でのスポーツ小説としては、とても読みやすく、面白く読み進められた。
Posted by ブクログ
面白いですが、作者の他のスポーツ小説と同じで、特別斬新さはないので、良くも悪くも安心して読めるといった感じです。
軽く読めるものを求めている人にはお勧め。
Posted by ブクログ
メジャーデビューを果たした日本人選手と、学生時代から確執のある日本人メジャー審判。舞台となるメージャー球団は実名で書かれてます。主人公の日本人選手が、幾多の誤解や問題を乗り越えて、チームメイトに溶け込み勝ち進んでいくあたりのトコロの話は爽快でおもしろかったのですが、因縁の審判の話部分がなんだかちょっと。ラストもなんだか中途半端なカンジだし・・・。堂場センセのスポーツ物シリーズは最近良作を連続して読んだので、面白さのハードルが上がっているのです。