小林雅一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレHTML5という次世代(すでに利用はスタートしている。)のホームページのプログラミング技術の可能性について書かれた本である。
この技術はこれから我々の生活の様々なところに恩恵をもたらす。
またこの技術はクラウドコンピューティングについても欠かせないものとなっており、今後の普及が見込まれる。
それに際しての、規格の統一という問題についても触れている。日本の携帯電は独自の発展によりガラパゴス携帯と呼ばれた。
独自の技術を開発することも重要であるが、世界基準に合わせてそのなかで技術を成熟させるということも重要だと思わされる。
ただ、読むに当たって、若干の前提知識を必要とするので、☆4とした。
次世代インターネット、クラウドコンピューティングについて知りたい人は読むべし -
Posted by ブクログ
端末、アプリケーションの差異を吸収し、統一的な真のプラットフォームを作るのがHTML5だというのが著者の主張。確かに、マルチデバイス、マルチネットワークの時代になってきた今、HTML5によってプラットフォームも統合される流れが見えているのは事実。
しかし一方で、iPhoneやAndoroidのアプリによって、オープンなインターネットとは異なり、アプリを介したネット利用が確実に拡大しているのも事実。
これから数年で、アプリVSオープンインターネット(HTML5)の壮絶なバトルが展開されるだろう。そしてその結果が、この先10年のインターネットの世界のあり方を決めることになると思われる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレスマートフォン、タブレット端末、はたまたインターネットTVなど多様なディバイスでインターネットの閲覧ができる今、表現するものが統一されることはとても重要である。
特にHTML5は、ウェブの統一規格になりつつあり、今までそれぞれで表現に苦労していたが、これですべてのものがウェブにつながるきっかけになる。
近年、通信技術も向上し、ストレス無くいつでもどこでもインターネットに繋げられることが可能になった。
今まではインターネット=パソコンというイメージが強かったが、いろんな境目がなくなり、今後、飛躍的に世の中が変わって行く気がする。気づかないうちにインターネットを使っている、そんな時代がきっと来る。 -
Posted by ブクログ
なぜアルトマンは一度解雇されたのか?
それはアルトマンが「ペーパーカット」の常習者だから。自分の利益のために、周囲の人間の心理を操作して対立させる嘘をつく悪癖があるらしい。
この違法行為などまでいかない、紙で切られたくらいの傷をつけるのがアルトマンのやり方。
それに我慢ならなかった取締役会のメンバーに解雇されたが、アルトマンの解雇でopenAIが空中分解すれば巨額上場で儲かる夢が消えちゃう従業員が大反対。逆に取締役達の方が会社を去ることになった。
とはいえ、アルトマンには馬鹿正直な一面もあり、嘘つきな面からすれば矛盾を抱える、謎そのもののような存在である。
AI開発の天才達の人心を掌握するアルトマン。
リーダーシップの天才としてのアルトマンに迫る一冊と言えるだろう。 -
Posted by ブクログ
AIが行う「思考」の一部は所詮「確率的な揺らぎ」に過ぎず、それが下す判断の正体は「ビッグデータ解析」という科学的粉飾を施された「ハイテク占星術」に過ぎないとしたら?
>>>本書p197
本書は2024年に書かれた本だが、上の警句はAIエージェントが普及し始め、AIによる出力の決定過程が見えなくなっていっている2026年の今だからこそ今一度胸に刻んでおきたい深みがある。
この「ハイテク占星術」に騙されてまんまと70万円の罰金を支払うことになったベテラン弁護士の事例を詳しく載せているのも類書ではみない構成。
ベテラン弁護士は、AIが嘘をつくなんて思っておらず、スーパー検索機みたいなものだと思ったらしい。
人ごとだと笑える話だが、もう人ごとではいられない段階に来ているなと、日々の業務でAIなしの時が思い出せなくなっている自分を鑑みても思う。
人類史上類をみない自律性を持った別様の知性とどう働くか。その問いに貫かれた良書。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ物理学の知識がない人にも分かりやすく、量子コンピュータの理論、課題、取り巻く世界の実情が説明されていた。
理論面は、高校で物理も化学も選択しておらず、数3も履修していない文系出身者には少し難しかった。
量子コンピュータと言うと、「シュレディンガーの猫」のイメージで実現不可能な夢の話のように思っていたが、自分が想像していたよりも現実的な技術であると分かって驚いた。
理論についての説明を読み進めるとともに数学的・論理的に正しいのは理解できるが、感覚としては理解できないという感想をもった。筆者も「自然科学と言うより『宗教の教義』に近い」と書いているが、なんとなくわかる気がする。
テッド・チャン『ゼロで割る』を少し思い出した。
また課題についても意外なことが多かった。
量子重ね合わせなどの量子の扱いが難しいというのは想像できるが、誤り訂正が実現できていないことや量子アルゴリズムという既存のアルゴリズムとは違うものを実装しなければならないというのは驚いた。
今はAIによる社会的な問題や不安が大きく取り上げられているが、技術的なブレイクスルーを迎えたときに暗号解読が可能になるかもしれないという点では私たちの生活に与えるインパクトはAI以上であるように思う。 -
Posted by ブクログ
量子コンピュータの原理が知りたかったが、中途半端な理解に終わった。量子コンピュータの応用例は、イメージできた。 以下備忘録。
量子状態を実現して、量子計算用の量子ゲート(論理回路)を通すと計算できるらしい。量子ゲートは行列で表すことができ、NOT(入力ベクトルを反転),アダマール(一回作用させると量子重ね合わせを表現でき、2回作用させると初期に戻る)、CNOT(量子もつれを表現できる)などが代表的なものである。超電導量子ビットの場合は、マイクロ波で量子ビットを操作することで量子ゲートによるオペレーションを行う。イオントラップ方式ではレンズやミラー、偏光板で光子の状態を変化させることが量子ゲートに該当する。
何となくわかったようで、わからない。量子ビットにアダマール行列を作用させる意味あたりを詳しく説明している参考書を探すしかないか・・・・ -
Posted by ブクログ
脳を科学的に測定し、感情や思考を読み取る。そんな技術が今、現実のものになりつつある。IT企業などが開発を加速させる「ブレインテック(脳の技術)」の最前線に迫る書籍。
コンピュータなどの機械を脳と接続し、双方の間で直接情報をやり取りする技術を「BMI(ブレイン・マシン・インタフェース)」と呼ぶ。BMIは医療への応用を想定して基礎研究が進められてきたが、近年、半導体技術の発達を受け、IT産業が新たなビジネスチャンスとして取り組みを始めている。
テスラのCEOイーロン・マスクは、ニューラリンク社を創立しBMI分野に参入した。同社は、人間の脳に電極などを埋め込み、コンピュータなどを自在に操作する技術の実現を目指している。BMI技術の中でも、こうした「人体(脳)に外科手術を施す」ものを「侵襲型の技術」と呼ぶ。
侵襲型技術への生理的な抵抗感から、手術を要しない「非侵襲型」のBMI開発に乗り出す企業も少なくない。例えばフェイスブックは、「脳の思念でコンピュータなどを操作できる特殊な眼鏡やヘルメット」などの実現可能性を探っている。
IT企業のBMI分野への参入に対しては、個人データやプライバシー保護の観点から懸念の声も聞かれる。また、BMIには次のような問題が生じる恐れがある。
・企業が従業員にウエアラブル端末の装着を推奨し、これを介して忠誠心や意欲の有無などを測ろうとする。
・ハッカーや犯罪集団などが、脳に埋め込まれた半導体チップを介して人々の心身を自由に操る。
アメリカでは、四肢の一部を失った人が自在に操作できる「革新的な義肢」の開発が進む。最先端の義手は、モノを掴つかんだ時の感触などの情報を脳にフィードバックするという。