小林雅一のレビュー一覧
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○IT分野を得意とする評論家で作家の小林氏の著作。
○人工知能”AI"の研究開発の歴史をまとめながら、これから行われて行くであろうAI技術の発展や、Googleやappleが目指している新たな戦略の方向性など、最新のITを巡る動向を分析したもの。
○歴史もさることながら、現在のAIを巡る動向や商品化への動き(さらには軍事用途としての利用)については、とても整理されており、純粋に凄いなぁと思った。
○AI技術の発展で、私たちの生活は、さらに180°くらい変わっていくのだろう。その変化に取り残されないように、しっかりとフォローしていきたい。 -
Posted by ブクログ
・ルールベースのAiから、ビッグデータと確率によるAiへ、さらにニューラルネットワークへとAiの歴史がよくわかった。昔、星新一の小説で、コンピュータにありとあらゆる知識をインプットしたらふっと消えてしまって神になったという物語を読んだことがあります。確かにあらゆる知識を溜め込めばあらゆる判断が可能になるというには、当時としては分かりやすいストーリーだったにかもしれません。
この本を読むと、人間が機械より優っていることは何なんだろうと考えさせられます。産業革命のときも当時のイギリス人は同様に考えたのでしょう。
・確率ベースのAiを使えば、人間よりベターな判断ができるようになる気がする。会社の昔の -
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ネタバレ最近のトレンドでよく聞く言葉である「ビックデータ」と表裏一体の関係(※1)にある「AI」に関して広くざっくり紹介している本で、
急スピードで変化しているIT業界の今を捉えるひとつの視座を得ることができる。
人間がコンピュータに合わせていた時代(人の手足としてのコンピュータ、IA)から、コンピュータが人間に合わせるようになる(AI)時代への大きな変化を感じるには第2章をじっくり読むのが良い。
また、スマフォ・アンドロイドのアップル・Google対決を楽しく見守っている人は、ビッグデータ争奪戦のためのUI対決部分として第1章を読むのが良いかなと思う。
個人的にはルンバ等の家電ロボットに言及してい -
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ネタバレ(2016年10月19日)
再読。2年たちましたが、AIの進化は本書の書かれた時点を上回る速度で進んでいると思います。
本書に出てくる、ロボット、自動車の自動運転、そして将棋や囲碁ソフトは次から次へと新し展開が出てくるし。
未来を描いた内容だと思っていましたが、既に一部の内容は古さすら感じさせる、現実の変化のすさまじさ。10年後くらいには、本当に今までとは全く違った世界に住んでいるかもしれません。
(2014年3月14日)
ちまたでよく聞くクラウドって、データセンタとどうちがうのよ?といまだに腹に落ちていないワードなんですが、本書を読んで眼からウロコでした。スマホや各種センサーから集められる -
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AIそれ自体と、AIでビジネスすることについて学べる入門書として面白かった。
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AIの歴史は1950年代に始まり、これまで様々なアプローチをしては壁にぶつかってきたが、今また新たなアプローチにより進化をしているという。
初期のアプローチである、人がコンピュータにルールを教え込むルール・ベースAIは柔軟性に欠け、複雑な問題に対応できなかった。
そのため今はルールを無視して統計的・確立的な知的処理を行う汎用性の高いアプローチが主流になった。
しかしこの手法も本来的に言葉を理解してるとは言えず、知能が進化しているわけではないので、いずれ限界にぶち当たると見られている。
そこで今大きな期待を -
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まだ策定中の技術にも関わらず、HTML5はすでに流行に敏感なウェブサイトでその高いポテンシャルの片鱗を見ることができます。そんなHTML5を使って、今できること、これから出来るであろうことが書かれています。
HTML5がウェブサイトに更なる革命を起こし、ハードウェアであるパソコンの存在価値すら変えてしまう力を持っている。さらにそれがなぜ起こるのか、世界の名だたるIT企業が今何を考え、次の一手をどう考えているのか、というところまで踏み込んでいて、結構目からうろこでした。
ああ、これから第2のIT革命とも呼べる時代が来るんだなあと読んでいてワクワクしました。読み進めるうちにITに特化した経済書 -
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ネットの歴史や基本的な用語などをおさらいしつつ、ウェブ進化の足跡を振り返り、アップル、グーグルなど、思惑と駆け引きの渦巻く米国各社の動きをレポートする。そして、HTML5の特徴と展望を伝えへ日本のメーカーやメディア企業をチャンスに乗り遅れるなと檄を飛ばす。著者の熱い思いが込められた一冊です。
開発の立場からだと、JavaScriptでネイティブアプリ(WindowsとかiPhoneとかAndroidのアプリのこ)と同等なUIが開発可能な機能強化、HTML文書の論理構造の明確化、異なるブラウザ間の互換性の三つのポイントがとても興味深い。なかでもネイティブアプリと同等のUI作成は、iPhon -
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ネタバレHTML5という次世代(すでに利用はスタートしている。)のホームページのプログラミング技術の可能性について書かれた本である。
この技術はこれから我々の生活の様々なところに恩恵をもたらす。
またこの技術はクラウドコンピューティングについても欠かせないものとなっており、今後の普及が見込まれる。
それに際しての、規格の統一という問題についても触れている。日本の携帯電は独自の発展によりガラパゴス携帯と呼ばれた。
独自の技術を開発することも重要であるが、世界基準に合わせてそのなかで技術を成熟させるということも重要だと思わされる。
ただ、読むに当たって、若干の前提知識を必要とするので、☆4とした。
次世代 -
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端末、アプリケーションの差異を吸収し、統一的な真のプラットフォームを作るのがHTML5だというのが著者の主張。確かに、マルチデバイス、マルチネットワークの時代になってきた今、HTML5によってプラットフォームも統合される流れが見えているのは事実。
しかし一方で、iPhoneやAndoroidのアプリによって、オープンなインターネットとは異なり、アプリを介したネット利用が確実に拡大しているのも事実。
これから数年で、アプリVSオープンインターネット(HTML5)の壮絶なバトルが展開されるだろう。そしてその結果が、この先10年のインターネットの世界のあり方を決めることになると思われる。