小林雅一のレビュー一覧
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人類は“神の領域”に足を踏み入れつつある?人間や動植物のDNAを思うままに操作できる「ゲノム編集」。その技術の実態を、最新鋭の「クリスパー」に焦点を当て、解説する書籍。
ゲノム編集とは、ワープロで文章を編集するように、DNAを自由自在に書き換える技術のこと。中でも、クリスパーと呼ばれる最新鋭のゲノム編集技術は、汎用性に富んでいる。
・漁業、農業:クリスパーを使い、肉量が従来の1.5倍の真鯛が作られた。収穫量の多い小麦などの開発も進んでいる。
・医療:従来の医療は対症療法だが、クリスパーには根本的な原因、「遺伝子の変異」を直接治療できる可能性がある。
現在、科学者らは、皮膚や臓器などの「体 -
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よく耳にはする「AI」。
歴史的に、単なる数字システムだったのが、脳科学の知見の導入(パターン認識能力)という動きが、長い時間かかって進んでいると理解。
つまり初めは、線形回帰や重回帰程度の統計技術だったところ、次第に写真認識ぐらいまでできるようになってきただけでなく、「フィードバックすることで学ばせる」ことで「人間の操作なしで判断できる」状態に導くという、いわば子を育てるような感覚に近づいてきたということ。
従って将来的には一定の仕事(非創造的or定型的なもの)は人から奪うだろうし、倫理観の導入も必要となる。なんなら自律的な兵器だってできてしまうだろうから。
兵器に限らず、たとえば自動運 -
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ネタバレ理研と富士通が開発したスパコン富岳が世界一位の性能を叩き出した。数年ぶりの快挙だ。理由は独自プロセッサの開発。これまでインテル等の汎用プロセッサを数多く組み合わせて性能をあげることが主流であったが、汎用である故に性能が出しづらいという問題点があった。これをスパコンにアジャストしたプロセッサを作ることで性能改善を可能にした。また、計算性能が高い、だけでなく、産業用として利用しやすい、という目的のもと作成されている点も評価されている。インテルが使っているx86でなく、ARMと呼ばれる規格を使っている。実際にコロナウィルスのシミュレーションで活躍している。今後はゲノム解析や天文学等で活躍することが見
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・ジョブオートメーションやギグワークに関してやや否定的な論調であるだけに、入念なファクトに基づいている内容である
・自動運転、ワトソンのヘルスケア診断、従業員のリスキル等々、根拠なく期待を煽るのではなく、現実的にできること、できないことを解説している
Author little negatively says about job-automation, gig-work, but its content based on a lot of facts.
Self-driving, AI diagnosis by Watson, Reskilling employee etc... are e -
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人工知能(AI)がこの数年で飛躍的に進歩したと聞いたことがあります。インターネット(スマホ等)の発達による大量データの取得可能、それを保存する記憶容量の拡大等、それを下支えする技術の発展もそれに起因していると思います。
映画のターミネータのワンシーンをいまでも覚えていますが、ある時点(あの時はターミネータロボットの一部が送られてくる、でしたが)から急激に技術が進歩するようですね。これは人工知能が暴走して、人間に反乱を起こした例でしたね。
この本では、人工知能が組み込まれて、それが暴走することで人間を脅かす可能性のある例として、車・医療・兵器、にとりあげて解説しています。自動運転車が普及する