小林雅一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これまで何冊か読んできたライフサイエンス系の書籍の集大成として、
最近話題の?クリスパーに関する本にチャレンジしてみました。
生物が苦手な自分にも結構分かりやすく書かれていて、
細かいところはあまりよく分からなくても、
全体感を見失わない程度に理解することができてとても助かりました。
クリスパーだけでなく、すでに実用化されているGMOについても言及されており、
GMOをなんとなくしか理解できていなかった自分には知識のアップデートになりました。
著者の主張には全てにおいて賛同する訳ではないですが、様々な関係者の思惑が整理されていて、
自分のスタンスを決める参考になるのではないかと思います。
こういった新しい技術は、不治の病を治したり、
食糧問題を解決したりする可能性を秘めている一方、
「絶対に安全だ」と言い切るのが非常に難しかったり、
より倫理的な判断が求められたりと、
克服しないといけない課題が山積みではありますが、
これまでの「薬を作って、病気を治す」という考え方を
一変させる可能性を秘めていることはよく理解できました。
クリスパーは、今後も注目の技術ですね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレゲノム編集は今に始まった技術ではなく、クリスパーという3代目のものが今注目されており、以前より安価、高度な技術が不要、正確という3つのポイントが高い。2万円程度でキットが利用できるが、一般人の利用は放置すると生態系に異常がでるなど問題となり、販売が禁止されている。
現在は食、医療分野で利用されている。
遺伝子組み換えでは様々な機関の承認・許可が必要だったが、ゲノム編集では省かれている。
ただ、食・生育に必要なものではなく、色が茶色にならないマッシュルームなど、一見無駄なように思えるものもある。
GMO自体は古来から利用されているが、近年での直接遺伝子に手をかける方法が問題視されている面から、ゲノム編集では徐々に消費者の理解を得るように徐々に浸透している。
医療、治療ではなく、ゲノム編集によって解決する方法がある。体内に入れたままゲノム編集を活用することができる。
細胞の種類や箇所によって成功率はまちまち。
レイラという白血病患者の治療に貢献したことから、今後の利用に期待できる。 -
Posted by ブクログ
AIと人間の関係について公正な視点で見たい人におすすめ。
【概要】
●AIにできることをすべてAIにさせるとしたら、どのような課題が浮き彫りになるか
●AIの技術と歴史。新しいものの情報では、スパイキング・ニューラルネット
●日本の企業が持つべき危機感
●人間は、どこに存在価値を持つべきか。
【感想】
●AIが発展するに伴う危機感、所謂「シンギュラリティ」到来のような内容もあれば、冷静に捉えた内容もある。
●人間を超越し人間に危機を及ぼすAIの存在が技術的に可能になったとしても、あえてそのようなAIを開発しないという選択肢もある。
すなわち、最終的には危機が起きるか否かは人間が判断できるということであり、人間に勝るAIの開発の要否を見極めることが重要であると思った。 -
Posted by ブクログ
前半はゲノム編集がどんなものかや、発明者たちが特許についての裁判を行なっていることなんかが書かれている。
ゲノム編集の内容については、帯に「中学生にもわかる」とはあったけど、セントラルドグマの内容を理解していなきゃだから、高校生物レベルの知識は必要。一応、ザッと説明はしているのだけれど、知識のない人が読んでも分からないと思う。「DNAではチミンだったものが、RNAではウラシルになる」って言われても混乱するだけだし、その知識は今ここではそんな重要ではなくない?って思った。
後半はゲノム編集の歴史や、ゲノム編集によってもたらされるメリットやデメリット、倫理の問題などを挙げている。著者は生物学の専門家ではなく、ジャーナリストであることから、後半部はとても分かりやすく、考えさせられることが多かった。
前半部のゲノムの話は分からなければ斜め読みして、後半の部分を読んだらいいと思う。個人的には、医療分野、遺伝病根絶の話やデザイナーベビーについては考えさせられた。
今後、ゲノム編集はどうあるべきか?を考えるきっかけをくれる一冊だった。
あと、ものすごく小さなことだけど「我々、ヒトのような高等生物では〜」っていう箇所がいくつかあって違和感があった。ヒトを高等生物という言い方は、人間が他の生物を見下しているような感じがして好きじゃない。ヒトだって、数ある生物の中の1種でしかないのだから。 -
Posted by ブクログ
【由来】
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【期待したもの】
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【要約】
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【ノート】
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第1章 なぜ今、AIなのか?ー米IT列強の思惑
見慣れた製品に知性を吹き込む
アカデミズムから企業手動へ
AIはどんな目的に使われるのか
Siriとは何か?
モバイル情報処理に不可欠のAI
アップルはなぜ今、音声操作を導入したのか
エキセントリックな天才を雇ったグーグルの意図
言葉の「意味」を理解する検索エンジン
グーグルはなぜ検索エンジンをAI化したのか?
フェイスブックの弱みと強み
グラフ検索とは何か
米IT3強の長期ビジョンは一致している
マイクロソフトも次世代製品をAIで強化する
第2章 ”知性”の正体ーAIの歴史から見る、進化の方向性と実力
楽観的ムードに沸いた黎明期
論理への過信が引き起こした「AIの冬」
専門家の知識を移植したエキスパート・システムで復活
第五世代コンピュータの真実
統計・確率的な考え方をAIに導入
ベイズ理論とベイジアン・ネットワークとは何か
ビッグデータの波に乗って2000年以降にブレーク
セマンティック検索の仕組み
統計・確率的AIの本質と限界
第三の選択肢として再浮上するニューラル・ネットワーク
人間の知覚メカニズムを模倣したディープ・ラーニングとは
コンピュータが概念を獲得する
歴史的な転換点を迎える「機械と人間の関係」
第3章 ”知性”の値打ちーAIが生み出す巨大なビジネス・チャンス
AI革命の先陣を切る音声認識技術
スティーブ・ジョブズが評価したSiriの本質とは何か
Siriによって、グーグルの仕事を奪いたいアップル
優勢なのはグーグル
自動運転車は「センサーの塊」
同床異夢のグーグルと自動車メーカー
実用化に立ちはだかる様々な課題
ブレークスルーへのカギを握るAI
家庭用ロボット市場を開拓したアイロボットとは
医療の現場に導入される代理ロボット
巨大市場が見込まれる介護・介助用ロボット
無限に広がるAIの応用領域
AI開発の主流「エージェント・アプローチ」とは
目標を具体化するとSF的な世界も実現できる
東日本大震災を契機に加速する自律型ロボットの開発
開かれた研究開発体制が求められる
第4章 ”知性”のの陥穽ーAIにまつわる諸問題
(1)機械(システム)への依存度が増すことによって生じる危険性
事故の責任は誰が負うのか?
ロボット兵器の脅威
ニューラル・ネットワークのブラック・ボックスとは何か
フラッシュ・クラッシュを引き起こした「ボット」とは
(2)AIによって、人間の雇用や存在価値が失われることへの不安
雇用なき景気回復の真相
多彩な職場に進出する先端ロボット
先端技術は雇用を奪うのか、作るのか?
「人間」対「マシン」の図式が浮上
コンピュータはトップ・プロに学ぶ
「人間対コンピュータ」の図式を嫌う開発者
チャンピオンが負ければ人気は衰えるのか
会話によって人間と機械を区別できるか
疑似”人格”でも人を癒すことはできる
人間のやりたいことを、なぜコンピュータにやらせるのか
科学と技術の狭間で
ビッグデータとAIを使って、どんな社会を作るべきか
”知性”のの進路を定めるのが知性
おわりにー「メルツェルの将棋指し」から「ワトソン」までの時間 -
Posted by ブクログ
「ゲノム編集技術」について、かなり平易な言葉で説明されている。一般消費者や専門外の者でも、分かりやすいと思われる。
ゲノム編集技術(CRISPR/Cas9)というと、まず、遺伝子治療を思い起こすし、ヒト胚への応用(究極は、デザイナーベビー)について議論されるケースが多い。しかし、本書は「食」について詳しく説明しているのが特徴的だ。既存の技術である遺伝子組み換え食品(GMO)が消費者に受け入れられなかった歴史とともに、ゲノム編集食品の普及の可能性が詳しく説明されている。
食の分野の関係者(メーカー、消費者団体等)の他、特にGMOに懐疑的な消費者には、ぜひ読んで欲しい。
また、ノーベル賞の有力候補とされるジェニファー・ダウドナ氏の著書(「CRISPR (クリスパー) 究極の遺伝子編集技術の発見」)と比べると、フェン・ジャーン博士との特許争いについての記載も多い。